*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。

ぱいギルさんの作風は私の中で3つのイメージがあって、
・スーファミ時代を彷彿とさせる正統派RPG
・セフレ以上恋人未満の関係の中、ヒロインが主人公(男)を好きになる過程を丁寧に描いた純愛ストーリーが上手い(凌辱系は無し)
・戦闘方面の内部調整がずば抜けている

近年のエロRPG人気嗜好とはちょっと外れていますが、「好きなゲームを追及していくぜ」という心構えがあり、流行にのる事なくスタイルを貫いています。

エロゲの戦闘はエロを盛り上げるスパイス程度と考えていれば、おそらく不満が出るサークルさんです。でも戦闘もがっつりプレイしたい場合、時間泥棒と言いたくなるほど熱中してしまう中毒度があります。特殊システムなどほぼない処女作でも片鱗がある事から、どれほど戦闘バランスに力を入れているかは想像できると思います。

体験版をプレイしたところ、恋愛関連は相変わらずの納得クオリティ、戦闘関連はさらに独自の戦闘システムを投入して良い意味で暴走気味です。(戦闘が好きならハマりそうなシステム)

人間とエルフは種族の垣根を越えて愛し合えるか


3作目「エルフの大神官がエロかったので、世界を救ってみた」に続いての人間男×エルフ女のカップル。体験版は1時間半ほどのプレイですが、主人公とヒロインの出会いから仲良くなるまでの壮大なオープニングという感じで、これから様々な冒険が待っていると期待する内容でした。

仲良く暮らす一流召喚士の母とへっぽこ召喚士の娘の親子。だけど、邪神復活の生贄魔族が訪れて母を攫ってしまい、人間領に逃げ込んだ娘。そこで出会った男の子と一緒に魔族から母を助け出そうと冒険を開始します。

オープニング4 オープニング1 オープニング3
▲仲良く暮らす親子が魔族の襲来で離れ離れに。

出会い1 出会い2 出会い3
▲空から落ちてきたヒロインのお尻につぶされた主人公。よくあるハプニング?

ゲームは、新たな村に到達した時点では店の装備が高すぎて買えない、村人の会話は世界観の情報伝達はしっかりしているけど淡泊さもある……などちょっと気になる点もあります。その一方、メインイベントは勿論、ダンジョンで頻繁に会話があったり、システム説明のテンポが良かったり、街がコンパクトで迷いにくいので手触りの良さも感じます。また、ヒロインの表情が豊かで、コミカルな会話が楽しかったり。

ヒロイン1 ヒロイン2 縄
▲困ったことがあると口笛を吹いたり、主人公にからかわれているヒロイン。

このあたりの仕様は「1つ武器を変えるだけで戦闘の影響度が変わるバランス」、「村は雰囲気のためにあり、メインは戦闘を楽しみながら主役が活躍するシナリオを追う」などが意図されているのかと。

また、主人公が熱血漢で、「世界の平和より一人の人間(ヒロイン)を救う」考え方をしているので、少年漫画の王道物語のように話が進みそうです。

主人公1 主人公2 主人公4

その一方「魔族は残酷だが人間も残酷」、「エルフと人間は国交断絶、原因は人間の王」、「ヒロイン親子はエルフから迫害されている」、「魔族が暗躍している」と本編に関わりそうな情報がちらほらと。
ある意味、純粋系……曲がった事が嫌いな主人公がこの世界で、どう立ち振る舞うのか、冒険して仲間と絆を深めながら世界存亡の危機に立ち向かう事になるような正統派RPGを楽しめそうです。

さて、母の手がかりを得るため、下級悪魔に脅されている村を救いつつ主人公達はエルフ領へ。そしてエルフ王に面会し、攫われた母の救出を依頼しますが、王は「生贄に使われる前に呪い殺す」との無慈悲な判断。

エルフ村 ガチ泣き1 ガチ泣き2
▲実は村人と会話していると、ヒロイン親子は村人から迫害されていて信頼できる人が少ない事がわかります。このヒロインがん泣きは、迫真の演出で貰い泣きしそうになってしまいました。

これに思わず王城を飛び出して泣きだしてしまうヒロインと元気づける主人公。なお、主人公が持ち前の熱血魂でエルフ王を説得し猶予を貰えました。

主人公8 主人公6 主人公7
▲こういう展開、先が読めても感動してしまいますよね。

この主人公、ヒロインをからかいながらも大切に扱っています。なので、最初は反発していたヒロインもだんだとデレていくように。最後は召喚魔法(後述)の能力を上げる名目で主人公とエッチしようと大人な服を探す場面になります。

ラスト2 ラスト4

製品版では、冒険の間さらに深まる絆、そして初々しい初夜から、慣れて積極的になるエロなどピュアな恋愛と和姦エッチが楽しめそうです。また、王道的な冒険だけでなく、作者ブログにて
「魔族側も予想外の展開でストーリーは進んでいきますよ〜^^」

との事なので、あっと驚きの展開も待っているかもしれません。

最大8倍?ダメージアップスキルが戦局を握る独自のシステム


過去作から一新して戦闘方面の仕様が強化されています。これは終盤になればなるほど面白くなりそうだなと

まず、MPは戦闘初期に全快し、その後も毎ターン少量回復します。スキル・魔法は雑魚戦では連発しやすい傾向。

そして注目なのが主人公、ヒロインが持つTP100時に使用できるバフスキル。敵に強力な全体攻撃後、味方全員の属性ダメージが倍の威力になります。

ダメージ1 ダメージ2 ダメージ3
▲バフスキル使用後はダメージが2倍になっているのが分かります。

大事な点は、バフ効果が3〜5ターンで、この間に同属性のバフスキルを使用すると、効果をさらに2倍にできることです。最大3回まで効果アップが可能で理論上は最大8倍になります。3回バフを達成した後にスキル・魔法を連発すると戦闘初期とは比べ物にならない極大ダメージを敵に与えるカタルシスが楽しめる戦闘システムだなと思います。ボス戦とか楽しそう。

戦闘
▲敵のHPが見える仕様なので、このシステムがさらに光りそうですね。あと、クリティカルダメージが3倍以上を弾き出すので、これも重要になりそう。

なお、この仕様だと戦闘バランスを整えるため敵がどんどんタフになる事が想像できます。よって、バフ効果の重ね書きをどうするかが戦略上の面白さに繋がりそうです。

又、これに合わせて過去から培った戦闘バランス調整も優れています。
・レベルが上がった、装備を入手した、新たなスキルを覚えた……これだけで戦闘で自分が強くなったと実感できるバランス
・同じダンジョンに物理耐性と魔法耐性を持つ敵が混在して、敵によって対処を考える必要がある。
・戦闘前・後にMPが回復する仕様上、雑魚敵も適度に歯応えがある強さを持っている
・雑魚戦だとスキル・魔法が使い放題、そしてボス戦は雑魚とは全く異なる戦略が必要

なお、過去作から引き続き戦闘がっつり系だと思ったのですが作者ブログによると
「戦闘やストーリーはサクサクなので、楽に進めると思いますよ。そのかわり、クリア後のおまけストーリーは、ちょっとハードな敵にしようと思います。」

との事です。体験版は割とがっつりしてたのですが、従来よりレベルアップがしやすかったかも。

癖が強い能力を持つ3人目の仲間、召喚獣


タイトルから重要と思われる召喚について、体験版ではフェアリーが使用可能です。精液を媒介にすると効能が上がりより強力な召喚獣を呼び出せるそうです(体験版では確認できず)。基本的にはパーティーの3人目になり、召喚時はヒロインのレベル / 2に。

主人公、ヒロインが万能型(主人公が物理寄り、ヒロインが魔法寄りの違いはあり)なのに対してフェアリーは回復魔法特化で脆弱、攻撃力無しと癖が強かったので、おそらくダンジョンやボスの性質で召喚獣を選ぶような感じで、他も一点特化型が多いのかなと想像しています。

フェアリー
▲回復魔法特化の召喚獣。雑魚の攻撃2発で沈むほどHPが低いけど、あるスキルで狙われ率を低くできます。

精液をどう使用するか、最大18体いる召喚獣はどう入手するのかが製品版のポイントになりそうですね。(契約試練うんぬんで戦うサブイベイントとかありそう)

最後に補足ですが、体験版では冒頭で攫われてほぼ出番がないもう一人のヒロインである母は、作者ブログを見ると1人で行動していたり、無事合流して母娘丼などで楽しんでいるようでした。出番が少ないのであまり紹介できなかったのですが、製品版後はしっかり活躍できそうです。

オープニング2
▲エルフだと母でも外見年齢が若いのはいいですよね。