まだ予告:
プリンセスナイト ローズ[だるま屋]

絵柄と前振りの長さで、切って欲しくない作品


立ち絵会話1 立ち絵会話2
▲世界観を裏付ける長い前振り

絵柄がキャッチーでないのと、ゲームスタートから初エロまで約30分、
”国に恭順を示すフリをしながらも領土拡大を続けている諸侯に接触”みたいな物語背景に、
”持って生まれた莫大な魔力ゆえに差別される出自の主人公、
せめて戦場の働きで認められようと勲功を上げるも、同時に人を傷つける罪悪感に苛まれている。
また超マジメだけど、一方で夢見る乙女ぽい所も…”
みたいなキャラ像を語り通しってのがネックなのは分かりますが、それだけで見切るのは余りに惜しい…、平たく言えば(私好みの)玄妙なゲーム性が予告からも仄見えており、胸踊りました。

触手迷宮を全裸で探索。明らかに名作RPGを彷彿とさせるシチュにニヤリと…


触手迷宮から全裸スタート

何に胸躍るかと言うと、前振りが終わり、さぁエロ開始だという状況が
「触手ダンジョンの最奥で、全裸で目覚める」
なのですね。

そして試しにウロウロしてみると、壁沿いでは肉壁が伸びてきて弄られ、触手敵にぶつかれば犯され、またちょっと怪しい跡の床をうっかり踏むと、発情する液体とかを掛けられる…。

壁触手1 壁触手2 触手綱渡り
▲壁のそばに触手罠、全裸でのコブ渡り…。これはどこかで堪能したようなシチュ

つまり[苗床ダンジョンクロニクル]とか[侵胎迷宮を抜けて]とか、いかにも名作RPGを彷彿とさせるシチュに、まずニヤリと。

徹底した性パラメーター変動、戦闘無しの解いてる感あるダンジョン。独自のデザインへと乗せる上手さ


しかも本作、メニューを開けば「口・胸・陰核感度」「開発度・自尊心」という数字や、「後遺症」「バッドステータス」なんて諸々のえぐい文字に彩られている。

触手に犯されてるエロシーン中もたびたび性感ゲージが動いては蓄積を物語り、また絶頂の条件に揺れ幅があるのか、
お今度は早めにイッたとか、なかなかイカず溜まりに溜まった性感が絶頂と共に襲う!(テキストも変わる)
みたいなランダムさにも繋がる。

触手1 触手2
▲戦闘無しな為か、道中にある固定のエロシーン描写では比喩や視点の変更など、かなり濃密なエロテキストとなってる。

そして何度も何度も罠にはまって、底無しに各数値がカウントアップしていくこの馴染むエロゲ感覚…、”あぁこれは、かなりエロRPGを知ってる人だなあ”と感じ取れました。
(最近では[Luster's Souls]とかが数値ガンガン上がる系…でしたね。
加えて言うなら、そもそも本来の女主人公の淫乱度は”オナニー(同じ行為)ばかり繰り返しても、それなりに淫乱度が上がっていく”自由のある機構だった気がします。
今はただエロイベントを順番に辿らせる為の、フラグ代わりにしてる作品もある…なんて懐古も呼んだり)

丸呑み1 丸呑み2
▲初めの頃は、丸呑まれても務めて冷静な主人公だったのに…

そんな風に、今までの名作の要素を散りばめた作品…というだけでも面白いのですが、更に興味深いのは、それらを今作独自の捻りで仕上げていること。
つまりこれだけ他のエロRPGらしさを踏襲しておきながら、本作は「戦闘無し」なんですね。

既存のエロRPGにもあるシチュから戦闘を省いたゲーム性は、
”触手がありそうなポイントをかわしつつ、ダンジョンの先へ先へと進んでいく”と随分軽くなったように見えますが、そこは別物としてレベルデザインを上手くこなしていたりする。

マップ 考え事

幾つか道があり、「あそこに行くために、最短で地形エロのルートを突っ切るか、遠回りで触手シンボルが徘徊するルートを行くか…」なんて駆け引きは序の口、
本作はメニューから「マップ」「考え事(現在の状況の整理)」という画面を開けるのが上手い。

ここでOPの長い前振り描写が活きてくるのですが、
主人公は自分の能力だけを頼りに生きて来た頭の良い子なので、ダンジョン内の些細なアイテム・情報から、次々と置かれた状況への”仮説”を建てていくんですね。
一体この触手迷宮は何なのか、OPで見え隠れしていた色んな勢力との関係は、考えられる脱出手段は…など…。
(「考え事」のメモも情報が入るたび、書き換わっていく)

エロ値 オナニー
▲発情を抑えるため、メニューからオナニーコマンドを選んだり。予告ではバッドステータスの差分はちょい少なめでしたが…?

またフラグの建て方も工夫があって、「縄を見つけ」「ツルハシを見つけると」鈎付きの縄梯子を作って高い所へ登れるようになる、登った後は回収して、別の場面で役立てる…なんてギミック感のある展開。
(これは縄→ツルハシでも、ツルハシ→縄でも、どちらの順で発見しても良いわけですね…)
自分で解いてる感がきちんとある。

あとダンジョンで見つけた「重要資料」を持ち歩くにも一手間が必要で、別に無視しても進める辺り、これは脱出した後に所有してるかで分岐もありそう…? とか。
”触手迷宮であんあん言わされるだけ”の内容になってないのが良いなと。

マニアック着せ替え
▲全裸から一枚ずつ取り戻していく着せ替え。マニアックな格好にも

着せ替えに関する措置もちょっと面白くて、
迷宮内に上着だけとか、レギンスだけで落ちてて「全裸からスタートして、一枚ずつ着ていく」方式なのも見た目に面白いですが、
この各衣装パーツは、犯された時に割と簡単に消失してしまうんですね。
消失する部位によっては、偶然にもかなりマニアックな格好にもなったり、”最終的には能力値の関係でいつも最強装備”みたいなガッカリを封じてるのが心憎いなと。

先達の名作エロゲに倣っただろう「分かる」って部分と、このゲームからやろうとしてる新しい事…のコンストラストに、何か知的な興奮があったものです…。

エロRPGも、オマージュやアレンジの幅を楽しめる世界になりつつあるのではって


一歩引いて考えると、本作は後遺症やバッドステータスという項目があり、この”身体的な状態異常を抱えて、あれこれエロ差分が発生する”って夢なんですが、乗算でパターンが増えるのもあって、なかなか開発が難しいもの。
しかし本作はそもそも戦闘が無い、シチュやゲーム感あるエッセンスだけ抽出した形で、この構造なら状態異常系も作りやすそう…という発見が。
(戦闘無しで似たものは[空に願いを地に花を][リティスの冒険〜魔杖の迷宮とふたなりの呪い〜]、ごく最近に[ダンジョンパーティー]とかありますが、これらは絵中心の見下ろしACT。
RPG・戦闘無しって意外に無かったんですね…)


基本の構造は良く考えればADVだけど、でもちょっとした要素で一気に面白い感じやエロさになる…という例はまず一つの村でエロイベントを見まくる女主人公モノがそうですし、
[Dilemma〜リリスの胃袋〜]とかもそんな仕組みで、シコさが抜きん出た訳です。

DL同人エロゲの知識を持ち、その上の秀でたアレンジに、膝を打ちたくなる気分になりました。
(自分もゲームを作るなら、こういう位置を狙って制作したいなと…)