*この感想は[エローン大君]さんに書いて頂きました。

謎の生き物と少女の純愛と、悲劇の予感。 特殊な戦闘システムなど謎多き一作

 
イベントスチル少女が出会ったのは、「グゥ」と鳴く不思議な生き物でした。

U-ROOMさんの新作短編RPG、「ミミとベグナデモニア」予告版を紹介いたします。
美麗ながらも、「いったいどんなエロシーンがあるのだろう」とつい疑問を持ってしまうイラスト。
そして、「オーソドックスなターン制バトル+若干のカードゲーム風要素」と書かれたゲームシステム。
作品説明だけ見ると謎に満ち溢れた作品ではありますが、実際にプレイしてみると「これは戦略性があって楽しそうだぞ!」と思えるものになっておりました。
ただ、だいたい30分くらいで終わるぐらいの予告版ですので、私自身の予想の部分も多分に含まれます。そこも踏まえてお読みください。

母の仇討ちのために…… 不思議な生き物は狩って貪って自身を強化する


ストーリーは、魔物に人が惨殺されて緊張状態まっただ中の、ある村でのお話です。
母を何者かに殺された生物・グゥが村の少女・ミミと出会い、初めはミミに「魔物か」と警戒されるのですが、ミミの体内にあった毒花を取り出してあげたことで親密に。
ミミの方はというと、一見村を襲う「魔物」に見えるグゥと隠れ家で秘密の逢瀬を重ねる一方で、勝手に母親に許嫁を決められたり、魔物ハンターが村に来て動揺したりと、様々なイベントが描かれています。
「ミミとベグナデモニア」は、そんな1人と1匹を取り巻く物語を描くミミパートと、母親の仇討ちのため体を強化していくグゥパートに分かれています。
ちなみに本作はマルチエンディング制と最初の段階で明言されていて、その中の一つには「グゥ餓死エンド」(※後述しますがかなりくせ者)なんてものもあったり。
グゥパートで行動を行うたびに日数が進んでいき、一定の日数がすぎるとミミパートに移るのを見る限り、ルートやダンジョンによっては周回前提の難易度になるのではないかと思われます。

コマンド選択肢親密度を上げるときは話を聞こう

ゲームの中心となる、グゥパートでできるのは「ミミと遊ぶ」「ダンジョンに挑む」「隠れ家で自身を強化する」の3つ。
「ミミと遊ぶ」では、会話・服を脱がす・戯れる(※エロ要素)などができる他、重要なこととして「毒花の種を植えこみ、ジェムを取り出す」ことができます。
実はこのゲーム、満腹度が設定されており、ジェムを取り出して食さないと餓死しまいます(ついでにレベルアップ手段もこれのみ)。
そう、ストーリーの序盤に「グゥがミミの体内から毒花を取り出す」描写がありますが、実はグゥの食料はこの毒花から作られるジェムだったりするのです。
もし本作に日数制限があるのであれば、効率的なジェム摂取が求められ、かなり歯ごたえのあるものになるのではないか、と思います。
「ダンジョンに挑む」では、シンボルエンカウント方式の、極めてオードソックスなターン制バトルが繰り広げられます。
敵を倒したり落ちているものを拾うことで、「魔物の骨」などの素材をゲットでき、これらを集めることによって自身の強化を行うことができます。
特筆すべきは、やはりグゥの持つ多彩すぎるほどの装備スロットでしょう。

スロットメニューハンマーは固い敵、ブレードは柔らかい敵に有効。敵を消化するメルトは万能だが……

まず、各敵ごとに「固い」「柔らかい」などの属性がありまして、それに応じた武器を2つだけセットできます。
このスクショの装備だと固い・柔らかい敵には弱点として大ダメージを与えられますが、どちらにも該当しないスライムには抵抗されマイナス補正がつく、と言った感じ。
ボス戦などでは様々な属性の敵が4体同時に現れたりするので、「何を重視し、何を捨てるか」が武器の段階でも重要になってきます。
そして、一番特徴的なのが「生成核」。
グゥは回復アイテムを普段一切持たない代わりに、「生成核」という装備で、戦闘中に自力でアイテムを生成することができます(※生成したアイテムは戦闘後消滅します)。

合成様々な生成核。地道に素材を集める楽しみもある

定番の回復はもちろん、攻撃力低下やMP回復、状態異常回復まで様々な種類があり、全6スロットあるとは言え、ここでも「何を重視し、何を捨てるか」の判断が求められます。
まるで、カードゲームのデッキを、頭を悩ませながら組み上げる感覚。
そして、実際の戦闘ではこの装備した生成核から、「ランダム」でアイテムが生成されます。
生成核で作られたアイテムという名の手札で戦う。これこそが本作の「カードゲーム風要素」なのです。

ダンジョン自体も(予告版ではクリアできず見られませんでしたが)複数あるようなので、より戦略性の高い戦闘が楽しめることになると思います。
そして、隠れ家では、ダンジョン攻略で手に入れた素材から、前述した「武器」や「防具」、攻撃力などの増強が図れる「強化核」、そしてゲームの核となる「生成核」などを作ることができます。
「ミミと遊んでジェムを得る」「ダンジョンに挑む」「隠れ家で装備を得る」を繰り返して、強さを得るのがグゥパートの楽しさです。

エロは異種姦な純愛路線 でも陵辱もちょっとある模様


Hシーン触手は細くも太くもできる模様

作者さんのページによると、任意で見られるHシーンは2つ(強制イベント以外では、私は1つしか発見できず……)。
グゥは触手をもっていまして、それを使ったミミとの「ペットと主人のじゃれ合い」みたいな可愛らしいエロシーンが描かれます。
最初は服を脱いでくれないミミですが、会話を続けていくと親密度が上がり、特殊イベントを挟むと上着を脱いでくれるようになります。
ピチっと閉じたスジマンに細い触手を挿入するCGや、少女の未成熟な性感が「くすぐったい」から「気持ちいい」に変わっていくテキストなど、なかなかにロリ心をくすぐる演出が見られます。

本作の一番のウリである「純愛・あまあま」に関しては、予告版で遊べるのがゲーム時間で10日間しかないため、「じゃれ合ってるだけ」という印象。
ここから1人と1匹の関係がどう変わっていくか、製品版が楽しみなところであります。
ちなみに、サークルさんの作風は実は陵辱傾向が非常に強く、本作に関しても一部陵辱要素が含まれるようです。
ちょっとネタバレになりますが、10日目に起きてしまうイベントから考えると、結構殺伐としたストーリーになるのかもしれません。

戦略性の高いバトルに期待 ストーリーの悲劇性にも……


ゲーム時間で10日間、実際のプレイで30分ほどと予告版は正直短いものでした。
しかしそれだけでも、カードゲームのデッキを組むような戦略性、不思議な生き物と少女の触れあい。
そして、予告版の後にミミとグゥを襲うであろう過酷な出来事を、容易に想像できました。
ストーリー・ゲーム性ともにバランスの取れた良作になりそうだな、と素直に感じています。
手軽にプレイできる予告版ですので、興味のある方は是非プレイしてみてください。
強化核や生成核の多彩さに、RPGとしてのゲーム性の高さを感じて、思わず「ニヤリ」としてしまうはずです。