ヴィル少女の百合ユリ物語 (製品版)

RPG,R18ライター:弘前,ヴィル少女の百合ユリ物語,製品版の感想

*この感想は [弘前]さんに書いて頂きました。
基本絵42枚、シーン数55、敵グラ33(全部女の子)という、力作百合RPG。
主人公である魔法剣士の女の子がホラーチックで奇妙な病院を調査する中で
患者やナース達と戦い、勝てばドS攻め、負ければ凌辱されるという
なんとも贅沢なエロシーンを愉しめる。
不気味な世界観や、スパイや探偵になったかのような謎解きも魅力の一つだ。

聞き込み調査 〜謎めいた悲しげなストーリーが魅力〜

調査の為なら人殺しも許される、それが魔法剣士に与えられた特権!
信じられないなーうれしいなー♪っと、
この「殺しのライセンス」設定だけでモチベーションが上がってしまった。
その身分を生かして街では聞き込み調査をし、病院の潜入調査では邪魔する者を実力行使で排除していく。
このあたりは体験版の感想で掘り下げているので、詳細はそちらを参考に。)

 
▲百合だけではない。 街での聞き込みでは、男ともセックスできる。

情報を聞き出すためには、仕方なく男ともヤルのだ!
これこそスパイや探偵物で無くてはならない要素。
・・・と思っていたら、意外にも調査とは関係なしに、知らない男にやらせてくれと言われただけでやる勢いなのだ(笑)
調査はどうした? 百合は? あれ? こんなゲームだったっけ・・・?
というある意味斜め上方向の展開に筆者は喜んだ。
主人公の顔立ちからもそんな女の子だとは想像できなかったので嬉しいサプライズだ。
(※男とのエッチは全体の1割もないくらい)
しかも、ドSのようで
「白いものが垂れてきたぞ。ほら、目を逸らすな。よく見るんだ」
「こんなにクッサイのを垂れ流しておいて、誤魔化せると思っているのか、変態男」
「ようやく理解できたか。お前は正真正銘のドM野郎だ」
のような感じで言葉責めもする。
エッチも相当お好きなようである。
調査の途中で「S気があるかもしれない」と自覚するので、それまでは無自覚ドSなのだろう・・・
敵ではない女の子に対してはここまでのS描写はないが、口調は男っぽい。
と思いきや、エッチを軽くOKしておきながら恥ずかしがるそぶりをみせたりもする。
シーンによって性格や口調が異なるのは、シナリオライターが二人いるからかもしれない。


▲誘惑もするぜ〜


▲エッチな女の子としかセックスしない猛者

お願いしたらヤッてくれる美少女の訪問で街の人はさぞお喜びかと思っていたが、最低でも25回はセックス経験が無いと相手をしてくれない猛者もいて結構笑った。

迷宮と化した病院に潜入調査 〜女患者やナースが行く手を阻む〜

1 2
▲病院にしのび込んでゆくぜ!

街で聞き込みをしたり装備を整えてから
ダンジョンのような病院で敵と戦いつつ調査をしていくのだが
奇妙なストーリーに引き込まれて、結末が凄く気になってしまった。
余計なことに首を突っ込むなと警告されると、余計に気になるので掴みはOK。
調査で聞ける情報は断片的で意味が分からなかったり、何かぎこちなかったり、意味ありげの割に未消化な感じはするけど、そういった所を考察するのもこのゲームの魅力。
謎めいた雰囲気に一役買っていた。


▲シンボルエンカウントで戦闘開始

病院の奥はダンジョンになっていて敵が出る。
各階にはボスが待ち受けており、全階制覇するとエンディングだ。
特に珍しい仕掛けはなく、レバーを引けば先に進めたり
ちょっとした謎解きがあるくらいなので、簡単に進めると思う。
また、戦闘は必ず逃げられるので、道に迷ってもストレスはそれほどかからない。
ただ、夜だから画面を暗くしているのだろうが、単純に明度を下げているだけのようで
画面が見にくく探索しにくかったので、ところどころ灯りなどを設けても良かったかもしれない。

戦闘 〜勝利時と敗北時にエロイベント発生〜

戦闘はエンカウント方式で開始されるオーソドックスなフロントビュー型で
Ctrlキーで早送りできるので、サクッとレベル上げができる。

追加4 追加5 
▲雑魚はタイトルの「百合」に恥じることなく、私が出会った敵のすべてが女の子だった。

 追加1 追加2
▲勝てばドS攻め

最初は、え?主人公ってそんなドSキャラだったの!?って思ったが
敵に勝っても負けても楽しめるこの設定はある意味発明だ!


▲負ければ屈辱の凌辱

ドSが凌辱されたときの屈辱を想像するだけでチンポが固くなる。
「これに懲りたら二度と病院に関わるな」という設定での凌辱は
物語との親和性が高く、感情移入しやすい。
ザコ敵も含めて敵ごとに異なるシーンが用意されているのは贅沢だ。
負けてもゲームオーバーにならずに、良い感じのところから体力も回復して再開できるので
エロイベントの回収やレベル上げが捗って良いと思った。

  
▲戦闘中の立ち絵の変化

状態異常の立ち絵も用意されていて凝っている。
しびれて胸がさらけ出されている状態は犯されてイッてしまっている感じがして良い。
胸とマンコをいじられている状態は電車内で行われる痴漢のようだ。
しなやかな指での責め具合に百合っぽさを感じる。
白い物で縛られている状態はSMっぽくてエロイ。
こういった状態になっても絵が変わるだけで、
特に問題が生じるわけでも喘ぎ声をあげたり逝かされてしまうわけでもないが、
RPGの戦闘は退屈になりがちなので、絵だけでも変化するとほどよい刺激になる。

その他のポイント 〜エッチ回数、かわいい絵柄〜

メニュー画面にある「絶頂回数」「中出し回数」「失神回数」「辱(はずかし)めた回数」「失禁回数」「調教回数」は
敵や街の人とエッチをすると、プレイ内容にあったものが増える。
これらが増えると、メニュー画面に表示されている絵も変化する。

 
▲(左)初期。(右)こんな仕上がりです・・・ この状態で街をうろついているのだろうか・・・!?

  追加3
▲とにかく絵が多い、かわいい、絵が綺麗!

これは好みの問題だと思うが、絵が凄くかわいいと思った。
難しい構図でも作画崩壊しているCGなどはなく、一定のクオリティを保っている。
つまり、かなりの実力のある方が描かれている。
基本的には聞き込みと戦闘後にエロシーンが開始されるのだが
買春(百合。筆者が確認できたのはスクショの一人のみ)をしたり、メイド喫茶で仕事として客の男とエッチをしたり、賭けをして勝ったらエッチ(百合)ができたり、チンポが生える魔法をかけられたりと、様々なシチュエーションを愉しめる。
途中で受け付けのナースを操作できるようになり、エロCGが2種類用意されている。
作者の想定プレイ時間は5〜8時間前後で、筆者のプレイ時間は9時間ほど。
すでに十分ボリュームはあると思ったが、まだアップデートをする予定もあるようだ。(2017/2/8の時点)
百合とは書いてあるものの、主人公は男とも平気でセックスをする設定だし
倒した敵をハードに攻めるエロシーンは、まるで男が攻めているかのような口調ということもあり
百合に興味が無くても愉しめると思った。
ラスボスに負けると悲しい結末になるのだが、その結末を知っていると
トゥルーエンドの良さが引き立って良いと思った。
ホラーチックな奇妙な物語だったが、最後に種明かしされると
納得のいく世にも奇妙な百合物語だった。
ラストのチラ見せは、余韻を感じさせる良い感じの百合要素だと感じた。