夏のアダルトと創作際2017参加作品の感想を書いていこうという記事です。
感想一覧はこっち。



冤罪により、あれよあれよと地下施設に叩き込まれ、奴隷にされてしまった主人公。
ここから彼女の脱出劇が始まる……!

という事でシステム的には、1日のうちの自由時間を使って移動先×豊富な選択肢で情報を入手して脱出を目指そう、
毎夜その日の終わりには「特別調教」が行われるから、早く逃げ出さなければ、完全に堕とされてしまうかも知れない……!
というFLASH製らしい華麗な演出がところどころ目を引く脱出ADVとなりそうですが、本バージョンではその辺りは控えめ。

それよりも恐らく本コンテスト最強だろう、変態的な描写が見所だと思います。

初めこそ何かふざけたようなノリの看守たちと、せっかくエロシーン始まっても顔窓でエッチCGが隠れる(これ本当に最後まで気になったので、何とかならないでしょうか……)
みたいな事で今いち気乗りしませんでしたが、いよいよ地下施設での生活がスタートしてからは一変。

 

脱出を如才なく窺ってるって雰囲気作りもあるでしょうが、そのディテイール描写がやけに詳細で(カイジの地下編のような)
衣服で言えば、パンツは何週間も履きっぱなし、しかも共用だから他の人のが付いててうっ、何か湿ってる……とか、
その上に着ける恥ずかしい衣服も同様、このニップレスは(乳首に)ピンで留めて、靴とかはポリエチレンみたいな材質で……と。(いかにも汗臭さそう)

そしてゲームの流れとしても、少し文章を読んでは次へと激しいスケジュールに追い立てられてる感じで、
朝食の時間(朝食はフェラで絞り出したザーメン)
朝礼の時間、
昼・夜の自由時間(調教されたり、各施設の掃除をしたり、その隙を付いて情報を訊き出したりする)
特別調教の時間、
夕食の時間(ドッグフード的なのを這って食べるように強要)、
入浴の時間、
就寝の時間(ペアになった女性と一つの拘束具、一つのボールギャグで唾液を交換しつつ寝る)
という具合。

奴隷生活というと、シェアゲーでは[コボルドの家畜騎士]とかが浮かびますが、ひたすら犯されて凄惨一辺倒ではなく、ある程度安全な管理をしつつ、変態に心を折りに来るという、そんな醜悪な環境に置かれ、それでも従わざるを得ない女性萌え、という事ですね。

 
▲他奴隷との会話。自由時間の場所選択で調教部屋を調べると「普段からは想像もできないほどの喘ぎ声が聞こえてくる」と仄めかされるのも上手い

それを裏打ちするのは自由時間で他の奴隷と話した時で、
彼女たちは女性としてちゃんと話せるし不遇を嘆いたりもできるのに、
こと看守やセックス関連の話題になると(盗聴されてるかもってあるのでしょうが)
「私が知ってるのは、看守のおちんちんが気持ち良いってだけ!」
「こんなセックス狂いの女、一人の男だけじゃ満足させられないからな、ははっ……人生詰んでるぜ……」
などなど、生々しい諦めや、施設側が望む”性奴隷根性”を育んでしまっている……という心理が見えること。

こういう堕ちてしまった子が白目アヘアヘとかではなく、
部分的な壊れ方、徹底した施設の管理が心理に影響を及ぼしてると読み取れるのが、実に良かったです。

そして一番のメイン・長エロとなるのは主人公の特別調教の時間、
後々分かるのですが「3日めまではペニス挿入しないように」「レズとして仕上げたい」という通達が裏でなされてるので、施設での暮らしも相まり”臭レズ”の様相を呈して行きます。

 
▲一緒に汚れていく貴いレズ

一緒に捕まった子と以後ペアとしての生活を義務付けられ、
1日めはご飯のおにぎりを咀嚼した後、そのまま飲み込む事を許されず、相手に口移しで食べさせてあげる、
お互いの蒸れたパンツを頭に被らされ、間抜け感も溢れる中、イクまで見つめ合ってオナニー、
最後の仕上げは69できれいに……ですがここも性器だけでなくお互いの足の指も口に含めキレイにしろで、「垢が」「汗が」というニオイ描写付き。
臭いのせいで”頭がぼーっとして、命令された事に素直に従ってしまう”なんて説得力あります。

主人公が別に生粋のレズという訳でもなく、初めはやっぱり「申し訳ないけど、おえっとなる」
って辺りも秀逸で、これが異常な生活の中、まさに寝食を共にさせることで、
じょじょに精神的に依存させようという狙い、
施設側の言葉を借りれば、臭いに性行為を紐付け、「相手の臭いを嗅いだだけで発情する」ようにさせるのだ……というのも良い。

調教というとガンガンセックスして淫乱にと浮かびがちですが、
まさに狙った方向に性癖を歪ませて変態にする、これこそまさに調教であり、その為の管理体制なのだ、という圧巻の物がありました。

そしてその甲斐あって、2日めの特別調教では極太の双胴ディルドーを通して二人が繋がり、
空いたアナルを汚い男に犯されながら、結んだ手で、あるいはディルドの先端から相手の愛液が漏れ、自分の膣内に満たされるのを感じて「あ、今感じたんだ……」って相手の気持ちよさをリアルタイムで分かるなんて、とても濃厚で変態レズな気配が致しました。

考えるパート

ただレズオンリーでもなく、途中短めとはいえ男と絡みもあったり、最後には「これから挿入調教も解禁する」との通達が。
いよいよ脱出が本格化しなければヤバイ、このバージョンでは空気だった「集めた情報を組み合わせて、新しい情報を閃く」みたいなフェーズの活躍も出てきそうな所でひとまず終わり。

プレイ時間は1時間強。
今作に限らずフリーエロゲは「完成するのか心配になる(なのでこの記事が顧みられるのも数年後かも)」のですが、良い物が見られた、という感じでしたね。