リアルタイム3Dに、2DのRPGらしさを!


OP1 OP2
▲OP。2DのRPGにありがちな「所定の位置から位置まで動く」動きをする署長(新鮮)

同人でリアルタイム3DのRPGは未だ珍しいですが、その中でもあるとすれば主観視点や、主人公の背中を少し後ろから映す視点(TPSのような)のものが大半。
しかし本作、少し上空、斜め上からの俯瞰視点という事で、つまり「2DのRPGの文法を、そのまま3Dに持ち込んだ」意欲作となっています。

なぜそういった作品が少ないかというと、一つに視野が広い分だけ用意しなければいけない素材が多くて大変というのもあると思うのですが…
本作は背景も人物も自前のものをきっちりと用意、かなりの労力を掛けております。

移動
▲操作はマウスオンリー。移動先クリックでその場所目掛けて歩きます ちなみにセーブは移動時に自動で。

おかげでその感触は独特の物となっており、「2Dぽく、所定の位置まで歩行するキャラ」を見て、なにかニヤリとするような趣を覚えたり。
(そしてマップ上のキャラの歩行アニメという、2Dが何となく誤魔化してるポイントも3Dでは結構大変で、そんな所までしっかり作ってあるのに感心する…)

サブクエスト1 サブクエスト2
▲サブクエストもあったり

2Dらしさは視点だけでなく、例えばエロRPGには欠かせない”常時立ち絵”の扱いにも現れています。

普通の3DのRPGでありがちなのが、主人公を捉えるカメラアングルを自由に操れる…とかですが、本作は全体カメラの視点はほぼ固定。
その代わりそれとは別に、二人のヒロインをそれぞれ至近距離から捉えた映像を、画面の左右に配置。
これがまさしく立ち絵感覚になっているという…。

TVで言ったらワイプのような感じ。
別にカメラアングルは”一つで無くても良い”…、これはなかなか無い事だと思います。
(いや2Dの常時立ち絵ではせいぜい歩行の際にアニメするくらいが限界だったのが、これはマップ上の3Dモデルをそのまま反映してますので、あらゆるモーションが大写しに。
それ以上の新感覚…と言えるかも)

変態どもに囲まれても、倒しまくる格闘戦闘


ゲームの進め方もこれまた(2DのRPGの)定番の流れを踏襲しており、婦警たる二人のヒロインが、
「XXXのビル前で変態が暴れてるらしい」と指令が入るので向かうと、その道中にて、敵がにょきにょき地面から出現してエンカウント戦闘へ突入。
(遠くに見える敵シンボルが近づいて来て…というリアルさを切り捨てて、そんな処理にする辺り、明らかな”2DRPGぽさ”を意識してる)

戦闘1 戦闘2
▲戦闘。敵に掴まれると犯されるのでモーションをよく観察しよう ここは3D特有の「相手の向きにちゃんと合ってなくてスカる」事が多いので、ガードしながらの旋回がかなり重要…

戦闘はリアルタイム3Dを活かした、何人も群がる敵を格闘技で倒す…というアクション性が強いもの。
左クリックした所に移動、右クリック単押しで攻撃、長押しでガードしつつ旋回…
という難しくなりがちな所を、マウスだけできちんと闘えるのは感心しました。

スキルセット 着せ替え
▲スキルセット。コンボ出しまくってるとすぐスタミナ切れするので、基本はガードで隙を待つ感じかな。

更にただ殴り合うだけに留まらず、攻撃を立て続けに行うコンボ連携という概念も。
その為に、左パンチ→ハイキック→背負い投げ→マウントパンチ
みたいにスキルを事前にカスタマイズしてセットしておく、という何か血湧き肉躍る要素も。
(なかなか全ては成功しにくいですが…)

そして新スキルは、敵が落とすお金で道場で修行、能力アップのついでに習得する…
また着せ替え衣装もお金で買える…
という事でこのプレイ感、実にRPGらしい。

体験版ですと戦闘も余裕ですが、中盤以降は手応えが増し、なにげにもくもくと「LV上げ」する必要もあったり、3Dの同人エロゲでこういう感覚…無かったよね…と。

マフィアブラザーズ1 マフィアブラザーズ2 マフィアブラザーズ3
▲2つめのボス、マフィアブラザーズはレイプ攻撃や拳銃も撃ってくる モデリングがちょっと面白い感じで、ボス戦がなにげに楽しみだったり…

エンカウント戦を切り抜け、強くなりつつ、指定の場所に着いてボス戦に突入。
無事倒せば署に戻って、次の指令を受ける…の繰り返し。
そうして、どんどん通行止めされてたフィールドの行き先が広がっていく…という感じになっています。

クリアまで約5時間。
RPGらしい尺もしっかり備えていました。

例えば2Dでもドットを積極的に採用する事で面白い手触りを目指したりしますが、ある意味で本作は、3Dでもその手触り…、良い”ちまちま”感を出すのに成功してるなあ…と。

3Dと言えばリアルばかりに思えますが、これは同じ3Dでも、ソフビのフィギュアで遊んでる感覚…というか。
(またUnityの内部のことを知ってると、「あ、これとこれを組み合わせてRPG感出せるんだな…」というのがちょっと勉強になって、興味深いかも)

シナリオエロ、サブイベントエロ、敗北エロ…エロ箇所も豊富だが


エリート警官
▲ギャグぽい…んですが、見方によってはちょっと胸糞な所もあるかな…(3Dの説得力が悪い方に影響したか)

エロ箇所はあちこちにあります。
まずストーリーが進むと、防犯訓練と称して警察のお偉いさんに皆の前でセクハラされる…とかがあったり、
あと気になる建物に入ると発生する、サブクエストもあり。
(ストリップ小屋に行ったら客が暴れてたので鎮圧すると、逆に顰蹙を買い、裸でダンスさせられたり)
またある人の「落とし物」をマップで見つけると、なぜか署内のラウンジに専用トイレが作られ、他の職員に見学されながら放尿…とか。

あとはもちろん戦闘中のエロ。
敵の掴み技は強力な判定を持っており、あっという間にレイプしてきますし、少しですがこちらが誘惑するようなエロ技もあり。
戦闘で強くなる為の訓練も、上位レベルだとなぜか犯されつつトレーニングしたり…

おしおき部屋
▲敗北エロのおしおき部屋は画面一杯。リョナぽさが…

一番力が入ってるのは敗北エロで、上記のエロ箇所はマップでそのまま行われるエロ、言わば立ち絵犯されを堪能しよう(立ち絵は拡大できますが)という事でしたが、これは敵ごとに「おしおき部屋」と称して画面一杯の犯されシーンに。
差分として3モーションが用意してあって、何回でも選択可能…という、いかにも3Dのエロアプリぽい感じを堪能できます。

ただエロ嗜好が気になるんですよね…。
一言で言うなら、ノリが不統一でドキドキさせられる…。
普段の会話や3Dモデルはコミカルテイストが漂っているんですが、
訓練を頑張ってる所に、竹刀でぼこぼこ殴られてバランス崩れて倒れる、とかのモーションは”あっ、危ない”となるような妙にガチ感が強くて、痛々しく感じてしまったり…
(3Dのリアルさで、思った以上にそういう効果が出てしまってる…というような)

あと敗北エロのリョナ感は明らかに意図的で、
首絞めながらレイプされるとか、顔殴られて痣が出来た後に、股間に挿入されたバイブを蹴り上げられて出血とか…。
これは事前に言っておいた方が良いだろうな…というニュアンスになっていました。

訓練
▲能力UPの訓練もハードになるほどエロ要素が。しかも二人分あり

エロシーンはかなり多いですが、戦闘中エロは手を止める暇がありませんし、
敗北エロ以外は、ちゃんと腰を据えてシコる場面が意外に少ない…というか、”ヌキどころ”に困る、という面があったように思います。

3Dの欠点、2Dの利点…。その味は素晴らしい。更なる洗練を見たい…


という事でリアルタイム3Dで、2DのRPGぽさに挑んだ本作。
可能性は大いにあって、これが3Dカスタム少女みたいなエロい部分がことに強調されたモデルで、乳ブルンブルン言わせながら戦ってたら、恐らく売上が一桁は違っていたかも…みたいに思ったり。
(今の事情を考えると、同人で3Dでしかもゲームを好む層ですから、ウケる造形って実はかなーり狭い気がするんですよね…)

立ち絵カスタマイズ
▲立ち絵はアングル等も調整可能。びしっと決まるよう、カスタマイズしてみた(何故か別フロアに移動すると、自動的に表示オフになるが…)

仕草とかは本当に丁寧に作られていて、自分で立ち絵カメラを調整して眺めてると、”おっ可愛いな”って時があるんです。
ただそれは同時に、デフォのままでは「ベストな演出を逃している」って事でもあると思うんですね…

可能性があり、かなりの労力が掛かった作品なのは確かですが、その構築で苦労する余り、少しRPGとしてユーザーフレンドリーではない所も目に付くかなぁ…とは思いました。

尋問
▲机をばんばんしながら尋問したり…w わざわざ専用の場所やモーション作ったり、丁寧さが面白い

●敗北エロ、勝ってもギャラリーが埋まるようにして欲しい
(特に戻れないボス戦)
●既読イベントのスキップ機能欲しい
●戦闘で犯されてる相方を、攻撃で救助したい…
(ただでさえ敵の掴みはやたら判定強いので、少しずつイライラが…。ボスの場合は何回か攻撃しないとダメとか)
●戦闘からの逃亡機能も欲しかったかな…
●シナリオとしては「フラグ立つ度に署を往復」な所まで、RPGらしさを再現しなくても良かったのでは…という気も。

とかですね…。

体験版ではゲームパッド対応して欲しいとかも思っていたんですが、慣れればマウスオンリーでいけますね。
(ダブルクリックでダッシュだし、わざわざ出口まで行かなくても、ドアクリックした時点で移動とか考えられてますし)

まあ初めからこういう細部を充実させるのはしんどいですし、大変ですが次回に期待…という所なのかも知れません。