エロゲでスゴロク。
実はそれなりに挑戦されてきた分野ではあるんですが、今いちコレという物が無い印象があります。
そもそも自分一人でサイコロを振り、どのマスに停まるか…だけの、余りに駆け引きさえ覚束ない物もあったり。

しかし今作、8人のキャラクターから4人が同時参加、それぞれ固有スキルを持っており妨害しあう、またお金を貯めてアイテム購入もあるという、いかにもきっちりした面白さの下地。
その上、絶頂で◯ターン休み、あまりイキ過ぎると淫魔へと変わってしまう…というエロ方向でも申し分ない仕組みも。

元々はエロフリゲの[Village of Nigtmare2]のミニゲームを膨らませた物だと言いますが、実は1もプレイしている自分、(というか、いつの間にか続編が出てて驚いた)
さっそく購入してプレイしてみました。


アイテムかスキルか、出目か絶頂狙いか…。戦略スゴロクとしてのバランスの良さ


OP会話
▲OP会話

淫魔の罠により、作品名の『淫魔化すごろく』に参加させられた男女8人の戦士たち。
目標の100万G(魔貨)が貯まれば優勝、多額の報酬をもらって解放されるが、
「妨害」マスに停まれば他参加者の性欲を上げ、「アイテム」マスでは強制的に着けられる呪いの指輪で、他人の淫魔度が上がる…。
こんなゲームが無事に済むはずも無く。

結果、何度も性欲が限界突破して絶頂を迎え、淫魔度が一定を超えるごとに半淫魔、完全淫魔(男はまず女体化という段階もあり)
へと変貌を遂げていく。

妨害
▲妨害マスで絶頂

かくなる上はまだ正気なうちに、さっさと勝ち抜けよう…がプレイヤーの当面の目標になりますが、これが慣れないうちはなかなかムズカシイ。

所持金からアイテムを買うのも自由なため、
初めは”とにかく他参加者からの妨害で、大きく性欲が上回ってイッた時(強絶頂)の2ターン休みが痛すぎる…、これだけは防がねば…”
と小まめに性欲を下げる聖水を買っていたのですが、考えてみればその代金も結局、魔貨で払う訳で、あれもこれもと欲張るほど、優勝額の100万が遠のく。

女体化セリフ
▲女体化もしまして…

”ならば1~6、任意の値が出せるサイコロだけを買うのが最強か?”と普通のすごろくでの常識を活かし、もう一回進める「加速」マスを狙ったりするも、
これが場合によっては3を出し→二回目の出目も3とかだったりで、それほど効果的って訳でもない。
それより他のキャラが、+5歩なんてスキルで10進んだり、攻撃スキルで1ターン休ませられるのが辛い。

アイテム購入
▲何のアイテムを買うか…。隠れた策としてはアイテムは売却もできるので、これでお金を稼ぐのもあり…?

やっぱり出目の高さが最強か、それともターン休みさせるのが良いのか…?
アイテム「道連れのタバコ」で周りを巻き込んで性欲を上げ、自分だけは聖水で性欲下げるという戦法は…?
(ここまで考えて、けっきょく強絶頂やコストの話に戻ってる事に気付く)

ステージ紹介1 ステージ紹介2
▲一定額稼ぐのが目標のステージでは、周回ボーナスよりお金マスを狙って停まる方が賢い場面も…?

そもそも参加ステージによっては、『ゴールに一番に辿り着いたもの勝ち』と『一定額稼いだもの勝ち』の2タイプに勝利条件が分かれてて、こうなると選択キャラとの相性だってあるよな…。
大きく稼げる場面で、稼げという事か?
と、試行錯誤して面白いのが前半のハイライト。

そうする内に、気付けばお互いに淫魔化を進めて行ってしまうのでした。

淫魔化! 有利不利、シチュがダイナミックに変わるゲームデザイン構築に驚かされる


本作で真に特徴的なのは、その場その場でなにが有利か? 逐一変わっていくダイナミズム。
またそれによって描かれるシチュ、です。

キャラ選択 個別OP
▲とりあえずオッパイのでかさから、レズ怪力娘を選んでみました

普通に進めていれば一進一退のまま、遅かれ早かれ淫魔化するキャラが現れだしますが、実はこの半淫魔化(第一段階)、一見強くなった…ように見せかけ、
他キャラと同じマスに停まると起きる「会話」で、話した相手にガンガン欲情、あっという間に性力が限界に。
淫魔化してるので性力ダメージは何倍にもなっており、すぐアヘアヘ絶頂する事になります。
当然ターン休みしまくり。
平たくいえば一時的に弱くなってる、とさえ言えるかも。
(まさに「頑張って人間の精神を保とうとしてるけど、全然抑えられない」を表現してるバランス)

ただ言ってしまえば、このスゴロク下で人間のまま居続けるのは相当難しいので、長い目で見ると「いつ、その弱くなる状態を迎えるか?」という話にもなってるのが面白い。妙味があります。

半淫魔化
▲半淫魔化。あかん…あかんで…、エロイ

そしてひとたび完全淫魔と化してからは、もう限界性力が桁違いなのでほとんど絶頂することは無く、今までバッドだと思っていた性力・淫魔度、他からの「妨害」マスとかもオールオッケー。
スキルも強力な物になり、同じマスの「会話」でも、人間相手なら軽く絶頂させられる強キャラぶり。

逆に今まで淫魔度を少しだけ下げる、か細いアイテムだった「聖水」や、「浄化」マスが1ターン休みの足止めへと反転したり。
そこが(まだ)人間なキャラには救いとなる訳ですね。
(当初は「なんだかんだ励まし合って競っていた人間たち」という状況が、
「完全に思考が吹っ切れた淫魔から、聖水とかで必死に逃げようとする非力な人間」というシチュへ変わったようで面白い)

半淫魔化会話
▲まだ耐えていますが…果たして性欲に勝てるのでしょうか(勝てません)

ここ、スゴロクのゲームデザイン構築としてゾクゾク感動した所でもあるのですが、
ひとたび誰かが完全淫魔になってしまえば、他のキャラも加速度的に淫魔化が進まざるを得ない、これはVillage of Nigtmare シリーズの伝統である『集団堕ち』をスゴロク上で表現したとも言えますし、
またゲームの歴史として見ても、淫魔化した時点でもはや、スゴロクで優勝するのとは別の意味で、シナリオルートが固定される…って考えると、意義あるなあと。
(スゴロクと同時に恋愛もやったという、[ネクストキング 恋の千年王国]とかがそうだろうか…?)

(例えば今回は悪堕ち淫魔だけど、同じ考え方で、スゴロクでゾンビサバイバルも表現できるな…って。プレイキャラが感染したり。
これはパッとしなかった同人エロゲ+スゴロクに、かなり革新的だなと…)

ほぼ会話のみのHシーン。だがそれで充分な悪堕ち劇…!


ただ一点注意なのは、いわゆるHシーンは、ほぼ”立ち絵+会話”のみ。
(CGは優勝時の個別1シーンのみ)

Village of Nigtmare では3Dカスタム少女による濃い悪堕ちモデルとCG量がムセるような興奮だっただけに不安があったけど、実際プレイしてみるとまったく杞憂だった。

チンコしこしこ会話

むしろ淫魔化時の立ち絵のいやらしさは、イラスト形式である事を存分に活かしてたと思う。
お堅い元ダークエルフが一気に下品で浅ましい、チンコを常にしこしこした姿へ、逆に田舎イモ娘はゴージャス淫魔になったり。
3Dカスタム少女素材と違い、これだけの為に発注を掛けた、という意趣を感じられるデキで良かった。

領主様
▲一度クリアすると、隠しキャラ、初めから淫魔化や目標金額も設定可能に。嬉しい

同マスに停まった時の会話パターンも驚くほど多い。
そもそも段階を数えれば、男、女体化、半淫魔、完全淫魔だし、これらの8キャラの組み合わせ…例えば女体化した元男を、完全淫魔の子が見て舌なめずりとかあり、しかも2回の会話差分もあり。

特に完全淫魔時の力の入り方は凄く、先に堕ちたキャラの責めで相手が堕ちると、”姉妹関係がセットされ、会話が変化する”…なんてのもある徹底ぶり。

個人的にテキストで素晴らしいと思うのは、完全淫魔化と言ってもド淫乱一辺倒じゃなく、
巨乳レズ娘は、ふたなり巨根を持て余す毒々しい姿になりながらも、あくまで”女の方が良さそう”だったり、
イモ娘はお母さん想いなので「お母さんも淫魔にしてあげなくちゃ」という歪み方、
凛々しいくノ一は、最後までお館様に尽くす、ただし今度は性的な意味で…(完堕ちデザインもエロいけど、クール&凛々しさ残ってて良い)
と、”キャラの核を損なわず”堕ちてるのは拍手を送りたかった。

回想組み合わせ
▲回想シーンで一人のメッセージから、組み合わせもひたすら試せる。こんなのあったのか! と驚くことも。

なのでエロCG無くてもセリフで全然大丈夫というか、Village of Nigtmare シリーズや”悪堕ち”という関係性自体が好きな方なら、歓迎できる充実ぶりかと思います。


ただあえて言うなら、集団堕ち要素も兼ね備えている本作、
優勝した時点で、完全淫魔化してるキャラの集合CG、乱交エッチシーンがあればなあ…とか、”優勝できなかった人はメイドとして働いて貰います”と言ってたので、その辺りのエロシーンは期待してた…かな。

あとまぁスゴロク中にもセーブできるので、正直リセットで出目調整できるのは、ここまで作り込んで勿体無い気も…。
(でもこれが無いと実際、かなり難しいけど)
実は淫魔化せずに頑張る理由がそんなには無い…という辺りも、どうかなと思ったり。
(ただ淫魔化した子は皆スケベだけど幸せそうなので、メッセージ性かも知れない。まぁエロゲだしね)


暇だからゲームでもするかさんも感想を書かれていました。