[BADENDSLAVE]は空腹と尿意とお金と戦いつつ、不幸まっしぐらに落ちて行くエルフの物語でした。
そのサークルさんの最新作となれば、これはきっと数々の受難が待ち構え…、えっなんだって、”強制カップリング・幸福強制・黒歴史の開放”…!?
これは気になる、という訳で予告版を遊んでみたのです。

2016/01/12予告版の感想です

オールハッピー(狂気)


「ハッピー狂気」とか「明るい洗脳」とでも言うべきトーンが特徴的。

会話 横戦闘モンスターとも仲良くするよ!

主人公はエロRPGにありがちな脳内お花畑、モンスターも人間も平等に仲良くできれば良いのにとか思っちゃう、のほほんとした魔法使いの卵。

しかし魔法使いになる儀式で得たのが”強制的に仲良くさせる(心を平和に染める)”能力だった事から、その理想世界を強引に実現できるようになってしまったのでした…。

エロシーン村人 エロシーン村長触手くんと(強制的に)仲良くさせよう!

という訳で旅の行く先々で、モンスターと争ってる人間(女性)を強制的にSEXさせて解決、「わぁ、とっても嬉しそうだよー」といった具合にニコニコと見守ったり。

含みのあるストーリーに目が行きがちですが、
システムにしてもひたすら洗脳魔法を掛ける一風変わった横戦闘、
モンスターを連れて村に入れば当然パニックを引き起こし、攻撃してくる男衆を避けつつ、その辺の女性とモンスターをつがわせてLVアップしてみたり、
お供のモンスターの力で工夫すると取れる、世界に散らばったイラスト集めというコレクト要素…。

ちょっと気の利いたゲーム感でなるほど、[BADENDSLAVE]の作者さんらしいなぁ…と感じました。

これはゲームか同人という惨めな現実か、それとも…? 物語の異質な肌触り


ざっくり整理するとそんな流れですが、実際のストーリーラインはもっと”捉えがたい”異質な肌触りがあります。

ネットスラング 痛々しさ

物語的なシリアスと、ネットスラングが同居する座りの悪さ、
大仰でありがちなファンタジーもののお約束を、夢破れた底辺の同人作家という視線で俯瞰する、グサグサくる痛々しさ。
コレクトするイラストは全て、”現存する同人作家さんの大昔の画(黒歴史)”という…。


この視点の違いがどう絡んでいくかまだ分かりませんが、縒れまくった設定そのものが傷跡のように、プレイする人の胸に何かを残しそうだな…という予感がありましたね…。
(個人的には、メインの「六法全書とかの、現実世界の書物を召喚して戦う魔法使い」といったきらびやかな設定は表の厨二っぽさで、実は裏では厨二病を煮詰め直し、再定義しているようにも思えました。
厨二病の本当の核とは何か? 痛々しさである…というような。)