鉄の玉とエターナル

RPG,R18夏のアダルト創作祭2017,フリーゲーム

夏のアダルトと創作際2017参加作品の感想を書いていこうという記事です。
感想一覧はこっち。


▲立ち絵からメスの臭いがしてそう

絵柄はざっくりしたグラデーション塗りで(ヘンなロボキャラとかも居るし)
一見ではスルーしちゃうかも知れない、
だがこれがプレイすると、羞恥と少女の疼く肉欲、みたいな雰囲気にベストマッチ。
「世間的にはウケが悪いかも知れないが、分かる分かるぞ、俺だけにはこのエロさが分かる」と見込んでプレイしたらまさにビンゴ、という感じでした。
有料化してDLsite等に登録するのかな……とかは分かりませんが
自分のプレイ時間は1時間弱、とりえずこのバージョンでもシコれそうなイベントがかなりあるRPG。

OPから耐久オナニー

OPから4時間の耐久オナニーとの説明、構図的にもえっ自慰ってそういう風にするの、みたいな嬉しい発見と驚きがある体位を見せてくれますが、
しかも主人公はそれを彼氏に(女主人公のエロRPGで彼氏付きって、NTRでも無い限り珍しいね)
見られていた、という羞恥もプラス。
赤い頬染めが似合う表情に、さっきからずくずく弄っていた局所を思い浮かべるとギャップに何か、”少女臭”が漂ってきそうな立ち絵だなと。
そんな訳で序盤の導入は魔法学校の課題、男女グループで山にキャンプに行こうぜ、という事なんですが、すんなり本編には入らず、
寄り道してみると女友達のおしっこシーンを発見したり(陰唇の広がり方がえぐい)
うっかりHぽい雰囲気になって友達とレズぽい事にもなったり、
彼氏と色情ぽい女教授が怪しい雰囲気だなと思ってたら数分後には密会セックスを目撃。
”メスのニオイ”が尋常じゃなくしてきそうな、爛れた性欲っぷりが止まりません。

ロボ化

あれ? これは敵を倒す冒険的なRPGじゃなく、スクール生活の乱交っぷりを堪能するゲームなのだろうか、と思い始めた所でやっと本編。
女教授が研究していた古代の力を求めた悪い勢力が登場、
彼氏も友達もさらわれるし、自らもピンチ、という所で主人公は古代の王だという存在と融合、超変身!
なかなかに熱い展開ですが、フリフリの魔法少女……って訳にはいかず、
何故か全身が無骨な鉄球まみれ、あと女教授はサポートキャラのメカっぽいバナナになってしまいました。
(後々出てくる敵も大体金属系ロボなので、何か懐かしいドリル愛といいましょうか、ツッコミ不在の斜め上のノリがあります)
すったんもんだの戦いの末に古代地下都市に落とされた主人公は、地上を目指して6つに分かれたエリアを昇って行く事になりました……というのが、大まかなゲームの流れ。
しかしようやくゲームらしい筋書きになっても一筋縄で行かない展開は健在で、まず当初それぞれのエリアは活動を停止した状態であり、施設も人々もまるで凍ったように止まっています。
その中で(時に盗みとかもしつつ)必要な物を揃え、動力源のスイッチをONにすると何事も無かったかのように町は賑わいを取り戻す、
そこからはエロを含む町イベントを楽しんで情報収集するという一粒で二度の美味しさ、これが新しいエリアに進む度にあるかと思うと、なかなか緩急の効いた流れを辿らせるなと。

 

そして集まった地上に出る情報をまとめると、「地上に出るルートは4通りある」との事で、
このバージョンでも
「荒っぽい依頼をこなす事で入れる武術区(戦闘中心)」
「全裸でのチェックを受けると入れる経済区(恐らくエロ中心)」
みたいな2つの道が見つかりました。
この時点で相当な分岐があるなと思ってましたが、
さらに経済区では、初めの区で建てたフラグ次第で魔法区への抜け道を知る人と出会い、そうでなければ、その地域の顔役に挨拶……という展開へ、
そういった事を引き起こす為か、常にメインとは別にサブクエストが色々と提示されてますし、
あと選択肢も度々数パターンあり、例えば武術区へ入る為の危険な任務は任務で「強行突破するか、待つか」みたいな判断を迫られる。
そうこうして、町のあちこちにあるイベントを探す内に「欲情」状態に入り、
町人のセリフが変わったり、選択肢に特別な物が追加される? らしいとか、
パンツが日数経過で汚れていくんで汚パンツを売ろう、みたいな要素も同時進行。

なんなんでしょう、本バージョンではエロさと凄い幅がある展開がとにかく印象に残りましたが、正直これはかなり作るの大変そう……完成するのだろうかと心配。
(この分岐プレイ感は[狂想のヴァルキュリア]とか思い出しますが、本作はそれよりもっとずっと規模大きいですからね……)
この感覚、言うなれば[プリンセスサクリファイス]とかでしょうか、
「これがあったら面白い・エロいけど」というものを、コストで断念せず、どんどん追加してっちゃうイメージ。
まさにフリゲエロゲらしいゲーム性と言えるかも知れません。
(まとまりに欠ける、という言い方も出来るかもですが……)

通常の更新に加えて、突貫ですが夏祭りイベントを追加しています。

なんて、恐らく今回のコンテストに合わせた仕様もあるようで、がっつり取り組んだら現状でも何時間も楽しめそうでした。
ただ唯一、シェアゲームとして売ろうとした時に(いや、そんなこと作者さんの念頭に無いのかも知れませんが)
色々な展開を見せるゆえに「こういうゲーム」と魅力を一言で括れない、そこがネックになりそうかな……なんて思いました。