例えば商業のADVでは、周回する事によって物語が変化したり、そこから更にザッピングだとか、並行した世界線であるとか、ゲームシステムで物語の深みを増そう、という試みがある訳です。

[NTR BLOG]を見ていたら、どうもこのゲーム、見た目は簡素ながら、NTR嗜好に非常にマッチしたADVのシステムらしいと。
興味が出たのでやってみました…。

概要(少々ネタバレあり)


借金を背負った元エリートの主人公が、債権がゼロになる…と闇金業者にほのめかされ、愛する妻と共にあるプロジェクトに参加。
初めは"ある旅館で見知らぬ夫婦3組が一ヶ月間、寝泊まりする"だったはずが、やがて
"男女は分かれて生活する。一切の接触は禁止"
から始まり、

"ただし主催者側が決めた男女の組み合わせのみ、夜這いを掛けて良い(もちろん夫婦以外の組み合わせ)"
"男女共に、就寝前に薬をランダムに選び、服用する。その薬は平常・発情・淫乱を促す三種類(媚薬)"
"夫は、妻が夜這いを掛けられている様子を隠しカメラの映像で見なければいけない"
"妻側には媚薬や隠し撮りなど、一切知らされていない"
とエスカレート。

妻の事を忘れてSEXするなら生でしていいよ、と悪魔の誘いが…

愛する妻が媚薬のせいと知らず、チャラい男にじょじょに口説かれ、心まで堕ちてゴム無しSEXを懇願するようになるか…
あるいは自分も、愛妻が寝取られるという絶望感を癒してくれる、小悪魔みたいな女の子の性技に溺れるか…

という寝取り・寝取られ、スワッピング(男側しか知りませんが)という楽しみの作品。


エロシーンが相当長く、その組み合わせは多く。
寝取られ・寝取りを物語る、設定やシチュが巧み。
かなりの興奮を覚えました…

個人的には"テキスト100点、ビジュアル無評価"って感じかな…と…。
えろければ、テキストだけで抜ける! という方なら相当満足されると思います。

上質な官能小説を一本読む感覚で、楽しむべきかと。
(厚めの本と思えば1050円って価格もお徳。受動的な小説より先が見えないハラハラ感がありますし…)

文量はかなりあり、1周読むのに2時間程度掛かりました。

自分で選んだ薬でじょじょに進んでいく寝取られ、それを見るしか無い…


”見え見えの選択肢で堕ちるなど、寝取られではない!”というコダワリから生まれた選択分岐は、とてもハラハラして…エロ楽しいです。
例えば妻が服用する薬を選ぶ事ができますが、選択直後に"淫乱化しました"とか"平常のままです"とかは分からない。
カメラ越しの妻の反応でしか、それを窺い知れない。

妻が寝取り男の口説きに迷い、愛撫に身悶えているのが果たして"本心"なのか、"薬のせい"なのか分からず、悶々とNTRテキストを楽しめる事に。


そして1ヶ月の生活という事で、都合6回、寝取り男が"夜這い"を行い、媚薬の隙を突いて、じょじょに行為をエスカレート、寝取っていく。
この部分…"それまでの蓄積"がもう一つの分岐条件となっています。

この2つで、拒みながらも寝取られていく(あるいは最後まで拒絶する)女性…という揺れ幅が実現できているのです。

淫乱化の媚薬に当たってしまい、その夜はSEXを許してしまいますが、再び夜這いされた時に、"あの時はおかしかった"と拒絶できるか、
それとも"前回の事もあるし、情が湧いて流されそうになり"、それに加えて"今回の媚薬"で後押しされて、再びSEXしてしまうか…

そして媚薬や相手との関係性が蓄積されていけば、"拒むのだけど、すでに開発されて感じやすくなってしまっている"など、テキスト差分も完備。
最後には、今回の薬は"平常"のハズなのに、簡単に相手を招き入れてしまう、という状況に…

ここから跳ね除けてくれるか否か…

キスを許すか、前戯を許すか、挿入を許してしまうのか…
そうした行為の一線ごとに、フェードインやフラッシュの演出が入って分岐。
実に固唾を飲んで見守る感覚で、また寝取られ的にも、流されて乱れる人妻がモノ凄くエロく見える。

祈るような気持ちで罰ゲームのクジを引く、結果を窺う。
そんな感じで、非常にマッチしていると思いました。

よく思い付くな、と感心するNTRシチュ


システムだけでなく、エロテキストも巧み。
文章自体は癖がなく無難ですが、二次エロADVにありがちな、寝取られた妻が極端にビッチ化する訳でもなく、貞操な言葉遣いで"ごめんなさい、またイっていいですか…?"とエロくなるとか、好み。


OPの主人公とのSEXでは"避妊だけはちゃんと…"と告げられ、妻がイク前に射精してしまう主人公(後々のシーンの引きですね)、
布団に覆われた中で物音だけが聞こえ、何が行われているか悶々とする、
口では旦那への愛を語りながらも、無意識に相手のチンコをいじってしまっている、
"10秒間でポケットのコンドームが取れたら、中出しSEXはしない"というごくごく簡単なゲームを"失敗する"事で、愛妻の言い訳や堕ちた感の表現…

1ヶ月の途中で、1回だけ妻と会う事を許可されるのですが、
妻が夜這いされてる事を隠したり、あるいはその時のセックスで、数週間前の(OPの)SEXと違って、淫らに開発されていて驚く…という比較。

列挙したらキリが無いほど、"これでもか!"とシチュが詰め込まれています。
自分なんかにしたら、"よくそんなに思い付くな…"と感嘆するほど。

完全NTRや無事回避に割り振る、2周めも楽しい


エンディングは6種類あり、2周め以降の楽しみも充実。
回収用にチートモードもあります。
媚薬はランダムなので何だかんだ、1周目は真ん中くらいで終わると思いますが、初めから淫乱化MAXや、完全回避ルートを試したり。

ちなみに夜這いゲームが終わった後の、"後日談"もしっかりとあり…
寝取られ魂をガッツリと満足させてくれる物になっております。
NTRってある意味、確認の後日談が華ですからね…

どちらかと言えば焦燥感より、寝取られて背徳に喘ぐ妻、ってえろさ寄りか


妻が献身的で健気な感じ、"支えてくれる"存在ではあっても"一緒に苦労した"エピソードが余り語られないこと・中盤以降は、Hシーン以外は決まった文の繰り返しが増える…という事で、妻が寝取られてしまう…という"本気の焦燥感"はちょっと薄いかも。

自分の世界が瓦解し、踏みにじられるような嫉妬心を感じるか、あるいは背徳感の中で喘ぐ女がえろいか…って所があると思うんですが、後者の抜けるエロさって部分寄りかな。