Hermit crab
Hermit crab[サークルゴリッチュ] :DMMでも配信中

NTRのRPG、システム的に調理が難しいジャンルだけあって、同時に嗜好・見せ方も工夫が求められる訳です。
今作は"無口でクールでドSな彼女が"寝取られ、という事で、前振りのラブいちゃ展開、そしてそこからのねっとり淫靡としたNTRなのでしょうかっ…!!

ゴリッチュ氏の(フリゲ時代のような)ド熱い展開を期待する向きもありますが、前作[闇子さんがきた]でもあわよくばそちらの方向に行きそうだった
"強くて自分のことが好きな女性が、寝取られる"という展開に身を任せたい…!!

プレイ感想1
プレイ感想2

製品版プレイ1




プレイ2時間30分。
ドS?(後述)→なんだかんだラブラブを経て、ようやく寝取り男の存在が示されてきたところ。
これからが本番だろうか…

システム


前作と同じスタイルを踏襲、
通常イベント→(条件が整っていればサブイベント見る)→戦闘イベント→繰り返し。

ただ"戦闘イベント"は曲がりなりにも戦闘ぽかった前作から更に極化、正解の選択肢を選ぶだけ(失敗した時の反応も特に無し)
となっており、よりADV(ノベル)ぽく。

魔法を選んで困ってる人を助ける

任意に魔法を覚えて、町中で困ってる人を助けると、後の戦闘が楽に(正解が分かる)…というのは少しやり甲斐要素かも。
ただ町にほとんど変化が無かったり、通常イベントの条件に関してはほぼ毎回同じ人に聞けばいい…でルーティンになりがち。

ちんこ息吹きかけや、アナル責めやちんぽ電マという戦闘イベント

序盤だと戦闘イベント…とは言うものの、毎回アナルの貞操の危機や顔面おしっこの危機と戦うだけで、(前作のような)バトル展開や、そもそも話の上で動くキャラ自体が少ないという。
加えて、絵を外注する…という製作スタイルの弊害はやはりあって(絵はきれいなのだけども)
ほとんどが立ち絵のエロかドット、カットインとかも割と少ない…と、絵的な変化にも少し乏しい。

前半の立ち上がりも地味だけど、寝取られに至るまでも割と平坦な流れである…

Sの押し付け


そして恐らく、"M責め好きな人が、喜ぶ責め方"ではないと思う。
エヴァのシンジ君みたいな優柔不断な男が主人公なのだけど、上手く断れない彼を一方的にMと決め付け、ガンガンイジメてくるのがヒロイン。

尊厳を貶める言葉責めが豊富

"イジメてくるけど、ちゃんと好き"という所の確認や仕草が無いまま、いきなり人間以下みたいな言葉に晒される訳で、Mバッチコイという嗜好の人でないと、かなり感情移入しにくいと思う。
(*そもそもメジャーな言葉責めは"とても強い勇者様のはずなのに、スライムなんかに童貞ちんちん包まれて、ぷるぷる震えてるよ? どうしたいのかな?"
と、"相手の社会的な立場を認めつつ"、"現状の恥ずかしい立場"をなじる事を旨とする…とも聞く)

寝取られとM責めは相性が良いか?


そもそもそう考えると、"M責め"と"寝取られ"は似てるようで食い合せが悪い、とも言える。
前者はSMという愛情のベースがあってこそ、肉体的な責めが痛心地よいのに、後者はそのベースさえ折ろうとする。
女王様である事に興奮していたのに、女王様が人間宣言した時に自分はどうすればいいのか。
それはやってはいけないSプレイだ、と…(究極のMとも言えるが…)

歪んだもの同士の心理が絡み合う…


そんな訳で、今作は恐らく多くの人が逆レイプだとかで求める、(ある意味、接待みたいな)M責めではない。

むしろ何度も何度も、主人公の"人と目線を合わせられない""なのに、ハダカだけは一方的にしっかり見てくる"卑屈さをいじくり出し、咎める方向へ行く。
責める女の子も、空虚さや自分の異常さを認識している。
サブキャラが他に2人居るけど、立場から壁がどうしてもある。
必然、お互いが深く依存するようになり、歪んだもの同士が絡み合う…そういう内面の、ドロドロした部分をこそ真髄だと思う。

そう考えた時に、"童貞の性欲と引き換えに、Sプレイを受け入れるように迫る"女の子が、優柔不断の主人公の中にじょじょに注ぎ込まれていく、言い換えれば"依存的な愛で侵食していく"とも言える。
"Sを受け入れさせられる"事は、どうしても不安だ。その不安を超え、やがて自分の一部になっていく。

今回もOP歌付き、しかし既にNTRの不穏なものが漂ってるんだよなあ…

そして寝取られは言うまでもなく"愛する人がじょじょに侵食されていく"こと。
深く煮詰めればその二つは繋がっていて、だからSさを無遠慮に投げつけてくる始まりになったのかなあ、と…。

そして後半では
自らの弱みを握ったハルトに弄ばれるうちに、自分の中の被虐嗜好に目覚めていく。

女の子がMに目覚めさせられていく、寝取られルート不可避という事ですからね…(実は主人公と仲良くなっていく過程で、M的に興奮してる描写もあるのだけど、主人公は気づいていない)
そうなった時、主人公の心理はどう描かれるか…考えるとなかなか楽しみ。


取っ付き悪さもあるけど、ひょっとしたら相当深い心理で性癖をやっているのかなと。
この胃が重くなる感じは、かなり長大なノベル的…かも知れません。
"ツクールのエロRPG"みたいな期待だとかなり肩透かしを食らうかも。

製品版プレイ2 クリア


↑…などとプレイ2時間30分の時点で言ってましたがその後、2・3回のどんでん返しを迎え、最後には何だかんだ感動で持っていかれました。

首輪を付けて大はしゃぎ、バカップル化する主人公たちであった

ようやくヒロインの誘導でMっ気がある事に気付いた主人公が、Sっぽい事をやりだして良かったねとなったのも束の間、魔法の酷使で主人公の身体が弱り始める。
寝取り男(こちらも魔法が使える)に頼らざるを得なくなり、ここでNTRの選択肢が出現する…と。
(寝取られ選択肢はサブイベント扱いなので選ばない事もできますが、肝心の貫通シーンは不可避。突然見るとかなり衝撃でかくて、なかなか良いです)

 主人公男とイメージビデオの撮影などと称してラブイチャした後、寝取り男の撮影要素を被せてきたり…

・"脅迫の交換条件で、少しずつ段階を踏み、いやらしい行為を認めさせていく"
・"言い訳できる理由(早く終わらせる為とか)"を与えてイカされる
・"愛する彼としたこと"をより上回る形でやって踏みにじる
・"媚薬を使われてイカされる(+実はウソだった、も)"
・"身を引いた方が彼の為になるとささやいて、心を折りにいく"
とNTRのベーシックな部分を、丁寧に抑えている感じ。

最終的に、寝取り男に愛する人の処女を奪われる…という結果だけ見れば、完全にNTRと言える訳です。

絶賛寝取られてますが、最後には感動するよ(本当)

ただ物語としては最終的に感動の決着を見るので…"寝取られ"でもあるけど、"ゴリッチュ氏のシナリオ"だという部分が強いなと…。

ネタバレ(閲覧注意)




あと個人的には、いつも挿入間際になって遺漏してしまうヘタレ主人公にイライラが募った…
つまり主人公への感情移入ができなかったなと…。
(キャラを魅力的に動かすぶん、第三者として物語を見る感じが強くなると思う)

そうなると自由度の無さも気になって、毎回同じようなイチャコラしやがって! みたいな退屈感はあったかな…
ADVの感覚で見るのが吉でしょう。
(展開が一変、寝取られが本格化してからは、読み進めるのが止まらなくなりますが)

いわゆるエロ絵のシーンは余り無いですが、まあ逆に言えば8・9割方(立ち絵+ドットの)エロシーン、段階をしっかり踏んだエロとも言える。
テキスト系で興奮できる寝取られの人にはいいかも、と…