ヤーマ台国が堕ちる日 感想(製品版)

RPG,R18製品版の感想

このサークルさんの過去作[王妃様を奪え!]は、"頭が弱いおっさんが、手の届かない王妃様をひたすら付け回し、普通ならストーカー・レイプとなる所、なんども命の危機に遭ってもめげずに挑み続けるその姿に、最後には周りが応援する"という、熱くてハートフルで、ドン・キホーテかシェクスピアか、というような展開でした。
(感想:https://super-game.net/archives/1756068.html)
という訳で今作、見るからに漂う"エロ+バカ"な感じ。
“やらねば!!"という想いを煽られて、さっそくプレイです…!!!

原始時代エロ! 男を支配する女どもを、性の悦びに目覚めさせろ!

はじめ人間ギャートルズもかくやという出で立ち…! サンプルでチラッと映ってるけど、まさか主人公とは思わなかった!

女が男を支配する世界、"性交は下等な男と身分が低い女がするもの、コトの最中の喘ぎ声は"気が狂っているゆえ"という世界観に、最後の戦士が立ち上がる!

ゲームとしてはフィールドや街とかは無く、毎回一つのマップ(ステージ)上からスタート、ゴールの旗に辿り着けばクリア、次の面へ…と。
セーブ箇所はほぼステージの初めだけ、マップに転がる肉が唯一の回復源。
追いかけてくる女と時に戦い、時に逃げ、慎重に戦いつつゴールを目指そう…という所です。

敵と接触すると横戦闘へ。
ここは単純に交互に攻撃し合い、たまに2回行動・クリティカルが発生するくらい。

途中から女ボスも出て来て、倒すと仲間になるので、"交代してHP回復に務める"という手応えも少し出て来ます。
ステージも、終盤辺りから少し凝った構成になりますし。
…が、基本的には主人公だけ鍛えてればOK、片っ端から敵を倒していってもクリアできる…と、原始スタイル特有のゆるさとアバウトさでありました。

女ボスは、ヒミコ+4幹部の5体。
つまりEDと合わせてエロシーン6つって事で、1つのエロシーンにがんがん絵が使われてる豪快さはあります。
ただ濃厚で迫力ある絵と、"性交の気持ちよさを知らない女を躾ける"というシチュへの期待に反し、あんがいエロシーンはあっさり。
(もの凄い喘ぎ声とか上げそうと思ったのですが…)
主人公もひどい顔ですが何気に礼儀正しい武人で、キモ男特有のねちこっい責め…とかはなし。

ゲーム的に、本当に"次々ぶちのめしていって、最後までいって終わり"なもので、少し物足りなさが…。
つまりは"こんなRPGがあっても良いんじゃない?"という投げ掛けで、
確かに恥ずかし衣装で、ヤレば速攻デレて淫乱になる女達のハーレム感とか、乳房丸出しの敵とか…ちょっと妙にムラムラする雰囲気はありましたが、それ以上の物は無いかなと…。
(原始時代なりの村暮らしパートがあって、盛ればいつでも生ハメ…みたいな要素が少しでもあれば、RPG的にはやり甲斐とか満足感が高まるものですが…)

OPから何というか…諸星大二郎チック! フロッピーディスクの頃のPCゲームみたいな風情が。感じろ!

あと、ただただシバキ合う感じになっちゃう単調な戦闘と、少しもったりめの移動速度がちょっとストレスかも知れません。
が、まあ短いですし、こういうゲームでしょうと…
そもそも冷静にゲーム概要を書いてますが一番の醍醐味は、ゲーム始めた時の"え、え!? な、なに!? どうすればいいの!?"という、異世界に放り出された感だとも思うので…(説明書にも操作方法しか書いてない)
簡単な難易度で、そこを堪能できれば良いかなーと。