*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。

エロRPG界隈も次から次へと新たな参入サークルが登場します。その中には処女作で消えていくサークルから後の大御所サークルになるまで様々。その中で本作は処女作らしく粗削りで欠点も多々あるのですが、それでもシチュの展開方法に光るところもあります。是非、次作に続いて欲しいサークルですね。

体験版プレイ者への補足として、体験版は製品版は内容が異なり前日譚という扱いです。体験版は村の検問を突破するミニエロRPGですが、本編は屋敷でざっと探索範囲が軽く3倍に。それでもエロシチュや操作性などの感触は似ているので参考にはなります。ただし、体験版には兵士の視点になって主人公の裸体をクリックしてセクハラするインタラクティブなモードがありますが、製品版では一切なかったので、その点には注意。

盗賊?警備?いやいや過激なセクハラをされるゲームです。


主人公は盗賊団の一員でサバサバした適当感を出す女性。やる気なさげだけど頑張りますよと感じるセリフを吐きながらもテキパキといい仕事(エロ)をしています。

主人公1 主人公2 主人公3
▲サバサバ+適度にバカっぽい+適当さ。

本作はそんな主人公がとある屋敷から宝の情報を集めて盗むため、警備のアルバイトとして侵入するゲーム。屋敷内は人が沢山いて、酒場・学校・兵士の詰所・食堂などの施設が揃っているため、まるで小さな街です。つまり本質的には街エロ系統のエロRPGです。

冒頭すぐに「宝物庫の鍵を開けて欲しければ100万ゴールド用意しろ」と目的提示されます。また、屋敷の庭にある井戸を降りると何故か牢屋に繋がっており、牢屋はダンジョン構造です。宝の隣には階段があるため、ダンジョンを突破すれば宝物庫にいける!と2通りのクリア方法が序盤から示されています。

そのため、エロRPGでよく見かけるパターンですが、ゴールドを貯めるエッチなアルバイトか、直接突破のダンジョンを探索してゲームを進めます。警備の仕事など頭の片隅にもありません。

アルバイトの場合、屋敷内で困っている人(!マーク有り)に悩みを聞くとエロイベ後にゴールドが貰えます。アルバイトや休憩で時間が進み、一定時間になると就寝して翌日になります。時間帯で時限イベントやNPCの変化あり。日にち関連は下記状態異常などでの利用のみで、イベントの増減はありません。

アルバイトを繰り返すと淫乱度が上がり(内部パラメータ)、各イベントの2段階目が発生し、取得ゴールドが増えます。規定ゴールドが溜まったら衛兵に渡すことで宝物庫の鍵が開きゲームクリアです。淫乱度上昇のため、同じイベントを繰り返す場合もありますが、一度見たイベントはスキップ可能なのでサクサク。

噂
▲淫乱度が高くなると、自室から出る時にボソボソと噂話も

ダンジョン(牢屋)の場合は、シンボルエンカウントのツクールデフォ戦闘です。アイテム屋でスキル習得やステータスアップアイテム購入、錬金施設で武器・防具を錬金しながら先に進みます。ただし、戦闘での入手ゴールドが多くステータスアップ系アイテムを大量に購入できるため、難易度は低めです。こちらもサクサク。難易度が崩壊気味ですが、本作の戦闘はただの味付けなので、これは有りかなと思っています。

エロイベ後のNPC達会話差分に力が入っている。


アルバイトで発生するエロイベは、マッサージ、酔姦、アナル、2人レイプ、乳揉み、全裸観察など。特徴としては、イベント後にNPCのセリフが大きく変化する場合があることです。個人的にツボだったのが画家イベ。ある画家が弟子の教材としてモデルを募集していますが、これにOKを出すと後出しでヌードであることを教え、仕方無く身体を晒します。そして、先生が実は処女厨であるため、ヌードとは名ばかり処女膜付きマンコを写実的に描いてしまいます。

画家エロの1差分目はこれで終了ですが、その後屋敷中に処女膜画像が出回ることに。主人公は自分の処女膜と気づき、見つけたら剥がすのですが屋敷中至るところに……。そして最後は図書室で自分の名前入り処女膜画像が貸し出しできるようになっており、沢山の男達が借りる姿を目撃します。

画家1 画家2 画家3 画家4
▲屋敷でばら撒かれた写真も序盤は誰のマンコか不明な状態ですが、中盤になると名前入りになり、さらには図書室で……と順次発展します。

つまりヌード写実を派生として画像発見→図書室と順々にエロシチュが解放されます。また、ヌード写実は画像発見とは独立して、淫乱度による2差分目もあります。

画家の例はイベント発生後、大胆に屋敷内が変化する数少ないシチュですが、これの小規模版はゲーム内で頻繁に見かけました。

先生1 先生2 先生3
▲学校で先生にフェラ。別の時間帯になると教室に女学生が登場するのですが、イベント発生後は主人公に敵対心を持つように。(ついでに淫乱度が上がると、さらに貶すような言葉に変化)

また、主人公の状態によって左上のSDキャラが変化します。精液で顔が濡れていると、精液塗れの顔、子宮に精液がダボダボ入っていると、子宮断面図と。後半のイベント後はまともな顔の時が少ないぐらい。また、一部イベントでは精液ダボダボ状態で膣内を調べると、(他イベで男が出した)精液が溢れ出た……なんて事態も。風呂に入るとSDキャラも通常状態になりますが、男風呂に穴があるため、覗きイベントが発生するおまけ付きです

この特殊な状態異常は様々なイベントで使われています。ダンジョンでボス戦に敗北すると犯されるのですが、スライムに犯された場合、妊娠してしまいます。左上のSDも切替。そのためボテ腹。ボテ腹状態で屋敷の人と話すと貶されてしまい、そして、とある場所で出産……と。また、輪姦されるイベントが一種だけあるのですが、その後数日は男性恐怖症になってしまい、数日は屋敷の男性と話すと怯えてしまいます。普段がサバサバしているため、この演出は普段とのギャップで感情移入してしまいます。

ボス1 ボス2 ボス3
▲ボス戦敗北エロ→ボテ腹徘徊→出産の3コンボ。このスクショは自室出産ですが、場合によっては……。

輪姦後
▲詳しくは書きませんが、本作の中ではぶっ飛んだ内容です。それゆえトラウマに。この気づかいでも主人公の心内が悲惨です。

つまり、イベント後特殊処理やSDの状態、淫乱度などのフラグを活用して、イベント後もさらに影響があるような構造になっているのです。

また、全裸徘徊や処女クリアが可能など、短編RPGなのにエロRPGに欲しい要素がそれなりに揃っているんですよね。また処女、非処女で一部イベントが切り替わるのが面白いなと思いました。上記画家の先生は非処女になると匂いで判別して途端に貶すようになります。画家イベ以外でも処女厨なエロキャラが何名かおり、非処女になると全て主人公を貶すようになってイベント消滅。その変わり挿入有りの非処女専用イベントが増えます。

全裸徘徊
▲全裸で胸モミモミ。なお、基本CG有りの着衣ありエロイベは、全て画像の全裸差分が用意してあります。

画家5
▲上記画家イベントの先生。処女喪失後はこんな感じ。

さて、エロイベ→NPCと会話のコンボがキラリと光る作品ですが、処女作故か欠点も目立ちます。主にフラグ関係の煩雑さが原因と思いますが、全裸徘徊中やボテ腹でも、一部キャラはセリフが変化しないため違和感があります。また、エロイベ後に「翌日来たらまたお小遣いあげるよ」と言われ翌日行くとまた初対面のように同じイベントが発生します。つまり、頻繁に時系列や状態に矛盾した会話が発生します。

また、エロは基本スチル以外にカットインを多用していますが、小枠の場合シコりにくい欠点があります(もう少し大きくして欲しかった)。他、序盤のエロが初めから全裸や性奉仕など処女にはレベルが高い内容で終わった後も、それほど落ち込んではいなかったり、時間限定で発生するイベントの把握が難しいため、何度も屋敷内を周る必要があり微妙に苦労したなどいくつか問題点があります。

とは言え、システムは快適で、エロシチュを楽しんだ後は短所が些細なものに見えるでしょう。好きなことは全力で取り入れ、一部短所は目をつぶって開発されたのだと思いますが、長所を損なう欠点は見かけません。そのため、本作で力を入れているエロはしっかり楽しむことができます。

プレイ時間2時間ほど、回想29(段階差分込みの数),基本CG数20枚前後。粗削りな点も多々見られるのですが、光るところもあり長所と短所が入り混じった闇鍋のようなゲームです。それでもプレイ後はエロかったなと思える良いゲームでした。