2017/05/30予告時の感想です

異世界に転生したのは……旧日本軍人……!?


特攻OP 立ち絵会話ヒロイン 立ち絵会話主人公
▲特攻から異世界へ……。女の子の名前を聞いた後に、「アメ公ぽい名前だな」という面白い”ズレ”。

過去作の第二次世界大戦SRPGや、捕虜調教おさわりと比べると、何となくゲーム全体図のイメージしにくさがありますが、分かりやすくまとめれば、昨今流行りの異世界転生モノ。
ただしワープしたのは現代の高校生とかでは無く、終戦間際、まさに神風特攻を掛けんとしていた飛行機乗りという所がいかにもミリタリーの香り。

ここが英霊の世界かと訝しんでいた彼でしたが、
次々とこの世界の”ルール”を目にし、どうやらここは魔法使いの世界のようだ、ただ最近は軍事的な観点から「飛行機」を異世界より召喚術で呼び寄せていること、
今回はどうもパイロットも込みで来てしまった様だ……などの事情が飲み込んでいけます。

空中戦メインの戦闘1 空中戦メインの戦闘2

帰る方法は無いのかなぁと思案していた所、時折しも魔法の国を覆う悪性のガスが発生。
原因究明に付き合わされ、またこの機に乗じて侵攻を企む他国の思惑なども見え隠れ。
いつの間にかすっかり頼られた主人公は、何かと御用を承っては広めのフィールドをあちこちと旅、その過程でこの世界の色んな景色を見つつ、ヒロイン達との信頼度も上げるぞ……といった流れのRPGとなっています。

異世界ワープモノの「お約束」をもっと見たかった……!


広めなマップ
▲マップは結構広め。でも基本、空を飛んでるので思うより快適かな

ただいかにもキャッチーになりそうな要素を打ち出しながらも、プレイしてみると正直、意外に興味がソソられない……微妙に歯車がズレてる感じ、が気になったかも。

例えば魔法世界に軍人がやって来た、というこの異世界要素で期待するのは、
やっぱり日本男児的な死生観やらド根性で、ファンタジー世界の人間を感嘆せしめる……という、直球ではあるけど心躍るのを抑えられない部分かと思うんですが、
どっちかというと、舞台の説明も兼ねた異世界の風習に、軍人が少しツッコミを入れたりする・あるいは冷静に観察したりする……、という抑えめなトーン。

町中を空飛ぶ 途中のダンジョンも空飛ぶ横視点
▲”空を飛ぶ”が一つのコンセプトなのか、町中も空を飛んで移動。道中、横視点で移動するような所も……というメリハリ

滑る床のあるダンジョン
▲ダンジョンでは、滑る床(風で飛ばされてる設定)の途中で、微妙に軌道修正できたり。RPGとしては割とクラシック的な手触りあるかも

一応、序盤に飛行機同士の模擬戦などがあり、
乗り方も分かってない現地の人間を、本職の空軍たる主人公が蹴散らす、みたいなシーンもあったりするんですが、
全体としてはちょっと気に留めてないと、あ、今の描写はこういう強調だったのか? と見逃してしまうほど、淡白な演出だったり。

個人的にはやっぱりプレイヤーが喜びやすい「お約束」的な部分は、もっとこってり強調して欲しかったかなと。
(飛行機を飛ばすのに「石油はあるか?」と主人公が聞き、「高価だがある」みたいに応えられる(話が通じてる)んですが、
うーんそこは”今までの非効率な運用を指摘し、主人公SUGEEEEとなる”箇所の方が興奮できたかなと……。
本棚を調べるとかなり膨大な背景設定が読めたりするので、リアリティ重視、この世界の空気を感じよ、という事なんでしょうかね……)

火を噴く鯉のぼり メイジ天皇

なるほど、単純な方には行かない、重厚なストーリーなのかも……とひとまず納得した所で、更に??と首を傾げさせるのが、奇天烈なキャラ。

魔法使いの国を治めるのは”メイジ天皇”……として、まんま教科書で見たような姿で登場しますし、あと原生生物として詳しく説明されるのが、「鯉のぼり」。
これは見た目はまんま鯉のぼりなんですが、外は布だけど中身は魚の味、火を噴いて飛ぶ生物……と。

他にも航空神社であったり、どこか日本を連想させる一端がほの見える訳ですが、ここで重要なのは、
「これは軍人が朧げに見ている、夢の世界なのでは?」とか「これは◯◯のメタファーなのでは?」と深読みに値する構成だと思うのですね。
その深さがあればこそ、物語を牽引する謎や魅力となり得る。

でも今作、例えば魔法使いの国の始祖という結構重要な人物が「ロート」という昔、薬と博打で財を成した商人(製薬会社とロト7な訳です……)
といった言葉遊びだったり。
なんだ単なるカオスか……と肩透かしを喰らうような感じは残念でした。

各国の思惑
▲力を失い、降下しつつある浮遊大陸、立ち上がるドラゴンや天使などの各国の思惑……と、体験版範囲の終わりから盛り上がりを見せる気配が

死んだはずの英霊が、召喚された新たな舞台で、既に崩御したはずの明治天皇と出会う。
かなりドラマチックのはずですが、ここで深い意味を持たせられないと、まるで思いつきのパロディの様になっちゃうなと……。
重厚なノリなら、せめて重厚さを徹底すべきでは……と思うのですが。
ただ同時に、「転生してるから記憶が無くなっているかも」とも仄めかしており、物語終盤で盛り上がりを迎えるのかも?
どうも製品版では更なるハッチャケたカオス……を迎える様子。もはやそれを楽しめば良いんですね)

やり込みがほの見える戦闘。じわじわ面白くなっていくタイプかな


合成開発
▲合成開発!

しかしシステムに目を移せば、
魔法使いはホウキに、主人公はゼロ戦に乗って戦う横戦闘なんて熱いですし、
おまけにいつでも「加速」が出来て、行動ゲージの溜まりが凄く速くなるといった空中戦ぽさも。

機銃掃射が有効な物理系の敵と、魔法で倒す幽霊系の敵といった使い分けに、
スキル取得では、例えば水魔法を覚えて、雷魔法を立て続けに唱えると、「濡れ状態」→「雷属性」で2・3倍の高ダメージが……など。
そして体験版範囲の最後ともなると、どんどん新しい飛行機を開発(合成)できるぞ、というワクワク要素も。

巫女さん会話ポイント
▲フィールドにはキャラ個別の会話ポイントがあったり

他にも作品説明によれば、
・信頼度によるシナリオの変化(マルチエンディング)
・裏ボスや隠しボスなどのやりこみ要素

らしく、かなりやり込みに寄せた内容なのかなと。

プレイ時間も長そうですし、「じわじわと面白くなっていくタイプ」なんだろうな、というのはありました。
(ただやっぱ、体験版終了まで大体2時間くらいですが……、もうちょっと深くやれば、Hシーン以外にも2,3の山場を作れたのでは……という感触はありますが)

巫女さんエロシーン1 巫女さんエロシーン2
巫女さんエロシーン3 巫女さんエロシーン4
▲ちなみにエロになると画面(解像度)そのものが大きくなる。これは他では見た事ない仕様

巫女妹オナニー1 巫女妹オナニー2 巫女妹オナニー3
▲エロは物語上で発生するのが大体かな? 信頼度はエロに関係しそうで、実はED変化のみな気がする

またエロシーンに関しては、
本作はエロに特化したゲームではない。
ストーリー、戦闘、エロを総合的に楽しみたい人向けだと断っておく。

とも書いてありますが、その割にいざエロとなると、主人公は結構いやらしい言葉責めを披露、
女の子も処女のはずにびちゃびちゃに感じる……と、なかなかテキストに力入ってる・差分も案外多めに見えて、儲けもの感がありました。
(ここだけ”安易な方向に行く”のが成功してるのが、皮肉ですが……)


製品版についてはアクナキさんが書かれていました。