夏のアダルトと創作際2017参加作品の感想を書いていこうという記事です。
感想一覧はこっち。



[青年よ女子力は燃えているか]という作品がありまして、凄く男の子っぽい女性が(ボーイッシュさを保ったまま)エロに目覚めたり、レズSEXルートが開花したりという、なかなか妙なる内容でした。

またそれより前、フリーゲームでは[貧乏侍と変化の妖刀]というのがありまして、TS(性転換)で戦闘中エロが凄まじい作品であった記憶があります。
それらの作品を生み出した、作者さんの最新作が本作。

 

主人公の女戦士が油断してた所を襲われ前後不覚に、目が醒めた時には性感を改造・恥ずかしい鎧と股間にはアナル・ヴァギナのバイブ二丁、暗示が掛けられているせいか、それらを外す事も出来ない……という状態でスタート。

そのまま闘技場で戦うことを強いられるという、まさに”奴隷闘士”という感じの出だしですが、
重ねるように「敵の攻撃ダメージは性感に変換される」、
主人公は改造で弱体化しまくっており「自分でバイブを抽送すれば」力を一時的に取り戻せるという設定。
つまり普通に戦いを挑んでくるザコ敵に対し、強かった女性がバイブオナニーを始めるような痴態を演じなければいけない……
囃し立てる観客、悪趣味に解説する司会、
イキやすくなった身体でそれでも絶頂に耐え、敵を倒せるか……というコンセプトで丸々一本やってくれている作品です。

 
▲どの部位の能力を発揮(バイブ起動)すべきか

こういう圧倒的不利で負けたらレイプ的なシチュはADVとか、エロRPGでも通常戦闘+敵のエロ技といった実装で見かける
(真っ先に思い浮かんだのが[赤首の闘技場]、あと[アサギ URL]でもあったなあ、と思い当たりました)
人気嗜好ですが、本作が凄いのは戦闘システムも丸々、設定を反映したものを拵えてること。

つまりターンの初めに「ヴァギナ・クリトリス・アナル」のどの部位のバイブを抽送するかを決め、それぞれ
ヴァギナ=攻撃
クリトリス=素早さ・守備
アナル=魔法
を司っており、各部位の性感の蓄積もゲージで確認できるので、限界を超えて絶頂しないように配分を考え
"なにやら特殊な敵、これはアナルで魔法攻撃か"
”くっ、攻撃したいがヴァギナが絶頂間際。クリトリス責めで少し様子を見よう”
などと戦う事になります。

 
▲バイブスイッチを入れる時は宣言しないといけないという、惨め恥辱の極み(とろとろ感すごい)

そうしてどれを抽送するか決めると「ヴァギナバイブ・スイッチオン!」などと高らかに宣言した後に(そう叫ぶように命令されている)
完全に咥え込んでトロトロになっているイベント絵が入る、
しかも自分の攻撃が上手く行かず敵の反撃を許してしまい、激しいダメージ=快感が襲って
「おっと、果たしてそのまま快楽に負けてオナニーに耽ってしまうのか、どうなんだ!?(+オナニーし出したら絶対途中で止まらない、という主人公の葛藤付き)」
と会場から煽られる中、ガニ股になりつつも何とか欲望を堪える(敵が与えたダメージ量は分からないので、ゲージ限界を超えたか分からない)
という一連の流れが全てイベント絵で描写されてたのは、なにか相当なエロさと可能性を感じました。
(行動パターンが、どの部位を起動するか×それを受けての敵の攻撃しか無いため、戦闘を全編スチルで描写する事も比較的行いやすい仕組みなのだと思います)


▲バイブスイッチONの効果適応にもスチル。ここは少し凛々しくて、後の痴態興奮に繋がってて上手いなと

個人的にはこの絶頂判定×イベント絵なんて辺りのバリエーションをもっと充実させ、ルーティンの戦闘に励める流れでも面白かったと思うのですが(シェアゲ的な思考なのかも)
本作は全5回戦という事で、実際には新規イベント発生箇所はむしろ敵ごとに用意されたハプニングや、途中から可能になる二・三点同時のバイブ起動だったりに固められ、
毎回様々なエロ状況を迎える、物語描写の比重が多い戦闘という感じになっていました。

色んな駆け引きがありそうな各部位のバイブ起動も結局のところ、敵ごとに正解が割とシビアに決まっているので、三択+αの正解の選択肢が分かるまで試す、そして当然初見では分からないのでヤラれやすい……という構造ですね。
(初戦こそ「ダメージは与えたが、もうちょっと上手い戦い方が」とか、敵も「あと一撃で倒れてしまう!」みたいな事を言って、駆け引きの種を置いてくれてたんですが、3戦目くらいからほぼ特定の組み合わせじゃないと勝てない感じに……。
負けた後にヒントとかも出て、詰まりにくくはなってますが……)


▲遂にバイブ2つを同時起動。「ガニ股になり腰を回す」とか性感を耐えるエロい描写はさすがですよ……


▲ベタだけど愛液の水っぽいSE、バイブが出入りする差分とかは欲しかったかも?(まあフリーゲームですし)

「膣圧でバイブが持ち上がっていやがる」とか囃し立てられたり、がっぽり入っちゃってるバイブとかトロトロ感といった多様な描写はまさに作者さんの手腕という感じですが、
本作、エロとして実に惜しいのは、
戦いに負けた後=快楽に負けてダウンした敗北エロが(現状では)無いという事で、全体の印象としては終始女の子が快楽にとろとろになってふやけてるけど、肝心の我慢のすえに解き放たれたようにイカされまくる……が無いのが、非常に画竜点睛を欠く感じがあるかなと……!
(最後まで進めても男ペニスで汚される事はない、ある種の安心感はありますが)


▲アイドル的にもなる。握手のついでにバイブの出し入れも出来るアイドル奴隷戦士(?)

あと設定ではかなりの陵辱劇に思えるでしょうが、二次創作だという主人公キャラ故なのかな、衆人環視の前にバイブ姿で立たせられるという想像を絶する羞恥シチュにも関わらず、割と司会・観客にツッコんだり、案外暗いノリにはならなかったり。

勝利後イベントで何故かインタビューや写真撮影、
握手会(握手の特典で? 咥え込んでるバイブを出し入れできる握手会……)
みたいなアイドル扱いも重なって、何だか開き直りとエッチされまくり感が両立した、作者さんらしいテイスト。

それはそれで好きなのですが、個人的にはやはりダークな一点があるとガーッとシコれたかなあ、とも……。
(途中で浮かれた主人公が「この状況もまんざら悪くないかも」なんて事も言ってるので、それこそ敗北エロ後の”犯されたいが為に毎回、闘技場に出場してる”なんてシコい状況も見たかった……!)


▲試合途中には色々なハプニングが。レズもあるわよ

プレイ時間は、作品説明の表記によれば40分。
ただEDは最終戦の一つ前に分岐の選択肢がありますし、色々試してるともうちょっと時間掛かるかも。

新しいアイデアを仄見せつつも全体では小品にまとめ、あとEDの片方は二次創作のネタ元を知らないと置いてけぼりの展開になったり……、フリゲらしいなと。
面白くて良いものが見れた、と思わせる作品でした。
(このシステムを活かして、もっと規模の大きいシェアゲーを作る予定は無いのかな……)