あるぱにゃワールド (製品版)
*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。
立ち絵エロはCG量を削りながらも大量のエッチシーンを増産できるので、エロRPGの一派として流行して欲しい分野だと考えています。
「カミマチ」は立ち絵エロに特化する事で、大量の凡キャラを用いたエッチを実現しながらも低価格で提供されました。「TINY KING」は立ち絵エロを中心とする事で、こちらも低価格ながら密度の高いエロを提供してくれました。
また、立ち絵エロ特化に限定しないのであれば人気サークル、「salvation」はCG付きのメインイベント以外に大量の立ち絵イベントを作っています。これがシチュによってはCGイベよりエロい内容もありサークルの実力を感じます。他にも大ヒット作「プリンセスサクリファイス」は立ち絵にCG並みの体位や表情を加える事とシチュの工夫により、立ち絵Onlyイベントも相当エロい事になっています。
さて、あるぱにゃワールドはカミマチやTINY KINGと同じく立ち絵エロが主体の短編エロRPGです。コンスタントにCG集をリリースしていたサークルさんの初RPGですね。立ち絵エロの特性は出ているのか、気になりプレイしてみました。
フワフワしたロリビッチが街中どこでもエッチ
近年のエロRPGは戦闘がっつりなRPGよりアドベンチャー寄りの方が人気ありますね。本作もその流れを組み、複数の街がありフィールドがあり主人公が冒険するので、アドベンチャー寄りだけどRPG感が出ています。
本作はロリビッチな女の子が教会お抱えの聖職者ならぬ精触者として皆を幸福にするため、世界を回りながらエッチを堪能するゲームです。後半は女の子を性の捌け口にする魔王を止める目的がありますが、……まあ新しい街に行ってはひたすらエッチするゲームです。
主人公の性格は外見通りでフワフワした感じの純心な女の子。オープニングは本当に純粋な子だったけど養父に犯され1ヶ月間、徹底的に調教を受けて大変身。外見も性格も純真な頃と何も変わらないけどエッチに積極的なロリビッチに変身しました。人を幸福にしたかった主人公はエッチをする事で人を幸福にしようと考えます。

▲根本は献身的な想い。
ゲームが始まり、街の探索をすると男を誘惑してエッチ、別の男に誘われてエッチ、留守の家を見つけるとドアノブでオナニーをして、解放的な広場でもオナニーをして、この女の子はどんだけ積極的なんだ!と思うほど街中でエロイベが続きます。
主人公はロリビッチだけど下品っぽさがあまり無く、「私で気持ちよくなってよ」と自分でも快楽を楽しみながら、献身的なエッチです。この癒しっぽさ=ゲームの雰囲気になり、相手が荒くれていても自然とほわわんとした空気になります。エッチで幸せそうな雰囲気を漂う主人公を見ていると、こちらの心もポカポカしてきます。
テキストの句読点「。」じゃなくて「ハート」なんですよね。心が温かくなるようなエッチは本作の一番の個性だと思います。



裸やエロコスで街エロや会話が異なると全部試したくなるよね
服装は裸を含めて計6種類。ビッチ系主人公なので最初から裸で街中を徘徊する事が可能。そもそも、正装の精触服がニップレスに近い形状だし露出度高めの衣装中心ですね。
服装を変えると、街の人々の反応も当然変わります。エッチも同じ人物に対して服装で内容が変わる場合もあります。主人公が裸だと思わず襲ってしまう男も、精触者の服だと主人公が誘ってエッチが始まり、水着だと「けしからん」とエッチになり、バニー服だとギャンブル話の延長で何故かエッチに。全部エッチに発展してますが、気軽なエッチが特色です。

▲後向き精触衣装の短パンずらしてセックスしてる立ち絵がエロくて個人的に好きです。立ち絵は正面・背後の2枚。体位などもう少しバリエーションがあってもよかったかな。
媚薬の街やスラム街など、後半はエロ用に特化した街ばかり
いわゆる普通の街は序盤ぐらいで、後半は生活の場でなくエッチのシチュに特化した街です。媚薬成分入り植物が町全体を覆う街、水不足に悩むスラム街、ビーチなど。前半よりこじんまりしていますが、特殊なエッチでマンネリ化を避けてます。媚薬の街は男がひたすら性欲で狂っていて、あまり見ないシチュでした。
教会の神父は次に進むべき道や街の特色を教えてくれたり性技(武具)を販売してくれる、いわゆるお助けキャラですが性が乱れてます。主人公が話を聞くと「場所を移動しようか」とある街では司教席で、とある街では教会の裏手に移動して、セックスしながら街の案内をします。
「Priestess」などもそうですが、外見が清純そうな女の子(あるぱにゃは無垢)が教会の理念に従ってセックスするのってぐっとくるものありますね。


旅の移動中も関所に行けば盗賊がいて強姦され、船に乗れば条件が船員の性処理相手になります。街でもダンジョンでもひたすらエッチ・エッチ・エッチです。ストーリーをエッチのスパイスだと割切った清々しさを感じます。
ストーリーを追う楽しさはないのですが、適当にモブキャラに話せばお手軽セックスで、エロRPGの一種の方向性としてこれはこれでありですね。
軽くだけど陵辱要素も。
本作はビッチ系主人公でレイプ・触手なんでも快感に変換するノリノリなセックスですが、サークル過去作は陵辱一色のCG集も販売してます。その影響はゲーム内でもところどころあります。
オープニングの主人公が養父に調教されるシーンも序盤は陵辱感がありますし、モブ女子が捕らわれて、エッチな目にあってたりと軽く陵辱も描かれています。主人公はレイプも気持ちいいので問題無しですが、一般女性がレイプされるのは許せません。
一番印象的なのは、旅の途中で怪しい団体が集う塔に訪れますが、この塔のモブ女性です。牢屋に捕らわれていたり怪しい男達にレイプされてたり。悲鳴がぐっとくるものもあり……。
ほんわかな世界観ですが、たまにこのような狂気の狭間が見えます。基本的にあっさり描いているので頭には残りにくいのですが。
個人的には絵無しでもかまわないのでモブ女子のエロシーンを濃く描いて欲しかったですが、あるぱにゃのほんわかな世界を崩さないためには軽く流す程度が適切だったのでしょうね。ちなみにこの塔の最上階で教主に話すと塔からの脱出イベントが始まりますが脱出に失敗すると……。


▲陵辱された女性が沢山いる塔です。一度捕まったらゲームオーバーまで延々と抱かれゲームオーバーな脱出イベント。
また、戦闘はツクール製のオーソドックスなバトル形式。シンボルエンカですが強制戦闘のみのレベル上げと街中エロ後のHポイント(教会で武具と交換)のみでクリアできます。負けるとスライムやオークなどモンスター異種姦レイプなどの敗北エッチ後にゲームオーバー。
たぶん陵辱色が一番現れるのが敗北エッチです。ビッチなのでレイプでも快感を感じていますが、快感による精神崩壊や拉致されて一生穴奴隷など結末は悲惨です。

▲主人公が喜んでいても内容はハードシチュです。
立ち絵は基本2枚に衣装や表情差分など。敗北エッチは基本CG6枚の6シーンで各シーン1枚です。
クリアまで1時間〜1時間半ほどのミニRPGです。
ツクールに慣れていないのかユーザビリティの粗があります。しかし、作風とエッチはほわわ〜んとした独特な感触で作者の作りたいゲームを作っているなと感じる内容でした。
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