ふぁいぶないと! (体験版)

2024年5月30日SLG,R18興味深い

ふぁいぶないと!
ふぁいぶないと![ルフトソフト]

監視カメラを切り替えて触手やロボットの接近を予期!
残電気を意識しながら警備室を守り抜け

これは……[Five Nights at Freddy’s]のエロパロですな…!
今までプレイする機会に恵まれなく、少し前にVtuberのゲーム実況とかで流行った時も実際「何が面白いのか分からん??」くらいの気持ちで居たんですが、こうしたあの時のSteamのヒットゲーが同人エロゲとして『~ライク』的に知れるようになったんだなあ……と思うと、感慨深いというか。

それで体験版触ったんですが、今作の(というか元ネタの)ゲームデザインはかなり特殊なんだなと。
ゲーム制作に慣れた者ならするだろう事を、「あえて」してないんですね。

基本的なルールとしては、監視カメラで守衛室に近付いてくる異型を確認しつつ、近くに来たらば、電子ドアを閉め立ち去るのを待つ……
これを0時から6時までやり通すべし、なんですが、監視カメラにしろ電子ドアにしろ”バッテリー消費”が高く、残り%を気にかけなくちゃいけない。
敵の動きも後の時間帯になるほど活発になるようで、ギリギリで負けると「畜生、始めの頃はもっと節約すれば良かった」と悔しさが募る。
そこが面白い感じ……ですが、ゲーム制作のセオリー的には有り得ない事してるかなと…

まず0~2時くらいまではメイン画面に動きが無さ過ぎなんです、
一回ゲムオバった後には、ここは節約パートと割り切れるんですが、初見ではほんとに「???」となるくらい静かなもので。
なので、ここではゲーム制作に慣れた者なら必ず、動きを付けようと……例えば時間表示をアナログ時計にしたりして、少しずつの時間経過を刻んだりとかすると思うんですが、
本作では豪快にも1:00AM、次に2:00AM……と切り替わる。
これは監視カメラにも言えて、怪異は部屋ごとに移動し、しかもその動き方がどうにもランダムぽく感じられる。
これは余りにも動きが大雑把すぎるんじゃないか、プレイヤーとしても「じゃあ守衛室付近に来た時だけチェックすれば良いじゃん(少なくとも一夜目はそう)」となると思うんですが、
いや、ゲームプレイの根幹に関わりそうな所でも、ざっくりと通知情報を切り落とすこの加減はスゴイ。

こういう面白さだったんだFive Nights at Freddy’s
原作再現度がすごいのかも

結果的に、監視カメラを覗いて怪異がこっちにアピールしててびっくり、みたいな魅力的な要素があるにも関わらず、全てが「プレイヤーのアクション待ち」であるという。
基本画面が静かすぎて、「こっちで楽しみを見つけ出していく」感じになる。
これはかなりゲームデザインの観点から有り得ない事の様で……。

……ところが一方で、一度ゲムオバってみると、プレイヤーの脳内では静止したような画面とは別に、脳内でコストを節約する戦いが繰り広げられるようになる。
通知の枝葉をばっさばっさと切り落とす一方で、監視カメラ切り替えはマウスオーバーだけで出来たり、守衛室内ではマウスで左右にスクロール、怪異が近付いているかはライトで確認、ボタン押下で扉で締める……と、演出・段階と共に異様な細かさを備えてる。

で実際、一・二度プレイすればこれがしっくりと滲み出してくるように面白くなってくる。
あぁなるほど、こういう面白さかあと……

要は、ゲーム制作慣れた人なら通知は沢山、敵の動きもある種読めて、それを攻略することをプレイヤーに促す……というタワーディフェンスみたくなりそうな所、”あえてそれをしなかった”事で、何か新しい面白さが表出した。
そこが凄かった所だったのかなぁ、と読みました。([8番出口]が、突き詰めたらただの間違い探し……なのだけど、間違い探しにはさせなかったのと近い、遊びの見出し方というか)
こんな面白さ、もっと言うと「悔しさの形」もあるのか……(こちらにまず”読み取ろう”とする態度を引き出し、更にやられてしまう所が妙に細い故か)
勉強になった気分でした。

……というのが本作というより元ゲーに馳せた想いで、本作はR18ですから、当然怪異に捕まってしまえば犯されが発生。
具体的には元ネタは狂ったぬいぐるみでしたが、今作は「触手」に「警備ロボ」といった具合です
警備ロボの造形はホラーと可愛さ、両方満たしているようで、なかなか…
(続く作品を作るなら、この怪異辺りがこだわるべきポイントでしょうか。やはり怪異=メリーさんとか、モン娘とかでも行けますね…)

エロ

エロ箇所はそうしてシャットアウト出来なかった時の犯されと、一夜をぶじ守り遂せた時に、犠牲者が他にも出たみたい、と勝利エロが流れる感じと。
どちらも「愛撫」「挿入」的なコマンド選択でアニメ的に動きますが、エロ要素としては少し寂しいかな……(射精したらリセット必須…じゃなく、ぶっかけまくった状態で犯し続ける、みたいな事も欲しかった?)

そして体験版ではまだ一夜。
あとの四夜で更にエスカレートする出来事とは……と、尺を持たせる事にもやはり成功しているのでした。
むしろVampire Survivorsのエロパロが全然イズム出来てへんねん、という中で、このゲーム部分の再現度ってのが割と凄いのかも知れない(…と感じましたが、なにしろ元ゲー触ってないのであんまり言えねえ……)

体験版はプレイ25分くらい。
守衛室にずっと座ってる警備員はいねぇだろとか、カメラとか灯り付けるのにバッテリー必要な理由が分からねえとか、ゲーム設定にじゃっかん納得できねえ感じはありつつ……(多分それは元ネタからか……? ←怪異によって電気が落とされ、既に非常電源になってる所からスタートしてるのかね?)

・この作品のゲーム実況はここでしてます

製品版の感想は以下のサイトさんが書かれていました↓

関連:
カメラ切り替えーぬ:

[LOOK]


[裏路地ノ事情-Back Alley Tales]

こういうのもか? むしろ盗撮だが…↓

[ROOM]


[LOOK.hac -ルック・ハック-]

さすがにFive Nights at Freddy’sライクなのは無いが、まぁこういう~ライクなまとめでも貼っておく: