ふたなり魔法少女フタナティア ～愛と淫欲のサイバーシティ～ (体験版)

2025年10月15日2025年10月29日RPG,R18遊べる,ストーリー良さそう

魔法少女がふたなりで、サイバーパンクで！？＋噎せ返るような独自スパイス

もうだいぶ遅くなっちゃいましたが、私の知り合いである未亜見あみ氏、そして九条エミリア氏、両氏が制作＋絵師でタッグを組んだRPG……という事で体験版プレイ。（ちなみに体験版最後まで遊ぶと３時間……！）

初め、今回はサイバーパンク、それに魔法少女なんてコンセプトを聞いており、なるほどその辺を狙って来るのか……とまぁ「サイバーパンク」で浮かぶエロRPGを脳内に幾つかピックアップして気持ちを用意してましたが……
……甘かった！

（少し回り道をしますが）私が2012年、今から13年前に初めてものになりそうなエロRPG（というかSRPGだけど）を作っていた時に、そのやれてる感、時代の風を一身に受けてる感を自身も意識、
そういう時のエロゲ制作者はどうなるかというと、良かれと思って自分の趣味を入れまくる。これが面白さだと疑う事なく走れる。これです。
私も当時、レゲエだ、ラップだ、あと男立ち絵（基本全員顔面ドアップ）は俺が描くかんね、等々やり……まぁ出来はともあれ、未だ他では珍しいノリになってしまいました、が！

今作はその感じがする……その感じがするぞ……ということです。

エロRPGにおけるサイバーパンクとは

つまり、エロRPGにおいて大体”サイバーパンク”と呼んだ時に、欲しいのは他より少しだけ差別化でき、また訴求もしてくれる「ちょっと目立つ感じのルックフィール」、言わばニュアンスだけってのが本音であり、それはギラギラしたネオンサイン・都市の地下から謎の蒸気・チューブを走る高速のバイク・あとゲイシャロボとかニンジャとか揃えば上出来、そういうお約束の元で作者も送るしプレイヤーも受け取る、みたいなある種の答え合わせを楽しむわけです。
逆に言うと、そこからハミ出す『独自のサイバーパンク』をやったりすると却ってピンと来なくなる……いつものアレどこ？　楽しみ方が分からない、と戸惑うような所があるんですね。

今作を遊んだ時に感じるのは、「まさに、それをやった！」という感触。
よくぞこの数を……とまず感心するくらい、ツクールのマップチップ上に実装された猥雑な都市広告の数は恐らく50を優に超してるのでは、という位ですし（副作用としてどこが「調べて反応ある所（もしくは先に進む為の矢印）」か、若干分かりにくくもなったり……！）
うろうろしてる街人に話し掛けても、ちゃんと一人一人が世界観を反映したセリフを吐いてくれます。当たり前に思うでしょうか？　でも最近のエロRPGだと主要人物以外、話し掛けても「……」みたいなアイコンが出て終わりってのもあるし、案外それが好まれたりするよね…。

筆が乗りまくり、独自色がグイグイ来るサイバーパンクに。
クエスト制で想像よりもずっと未来の人々の暮らし、世界観に肉薄していきます

そしてその話し掛けようと無視しようとどっちでも良かったNPCのセリフの中で出て来た設定、世界観、例えば企業名などを覚えておくと、後のクエストでより深みが出る。

巨大企業ユキタニの裏側（と善良な下っ端社員）、見捨てられたスラムのインフラ維持は誰がどのようにして行っているのか、「今の街の下に、層になるように昔の街があるらしい」みたいなこぼれ話（これ、「メガロポリス」が浮かんだんですが、調べたら都市SFというジャンルもあるらしい……）

例えば二人の主人公、ショーコとチアキくんが初め仲を深める場面で遊んだゲームはコウニズム5で、150年前の世界から来たショーコにとっては2が限度だったのに……という過去人ジョークとかがある訳ですが、そこで仄めかされてるのが「このコウニズム5だって、100年前のものをレトロゲーム愛好家が保存している」という言葉。
で、後にクエストで知り合う（もっと言うと、作者さんの１コ前のRPG[玩具戦記 メス×ガキ・リビルドー]の模型店と同じ立ち絵素材の）おっさんは会話の端々でそれらしい事を匂わせてて、成る程こういう人達が保存しているんだなぁ……と、妙に心に留まったり。
分かる人には、世界観がどんどん肉付けされていく感じ。

本作は、序盤を抜けた後は（開始1時間30分くらいか）
このSF世界で任意にクエストを探し出し、解消していく事で、ここに生くる人々の生活に肉薄する……その描写具合を楽しむRPGとなっていた、という印象でした。

そう、SFで言うなら既存のエロRPGは……映画で語られるSFのようなんですね。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を読んだ事があるのですが、あれは小説なので本当に１コ１コのディティールが描かれるし、それを整理し、想像する力が無いと終いに訳分かんなくなる。ただ、それが故に一つ一つの事柄に向き合っていたように思われる。
それを原作にした「ブレードランナー」は象徴的な事件が幾つか起こるのですが、２時間の映画の尺に落とし込むため、割と画として見せられる事を重視する。すなわち表層としてなぞる事が成功の条件である……といった切り口で。
大体のサイバーを扱ったエロRPGがそのように映画的な見せ方をして、その中で主人公のみの事件とエロをやっていくと思うんですが、今作は小説的にこの未来世界の一人一人の人物に肩入れしているのかな、と…。

ただでさえ過去（現代）から幾つかの命題を持ってやって来ているショーコが、しかもこの世界の進展をも見届ける。
そしてそれをこなす為に人物キャラはもう一人の主人公チアキくん、適切なつっこみ役のマスコットウパ、あとギルドのおばちゃん、金持ち人物、模型店おやじ、警察のぴっちりスーツの女性、三人目のチンポ持ちアラサキメ、元世界の悪の組織の幹部と首領……と増えていく。

今作は実は戦闘はそれほど多くなく、シナリオを読んでる時間が多いわけですが、それでも（体験版）３時間、という事で頷けるかと思います。

……オリジナルでやってどうするんですか！（凄いけども！）
例えば都市伝説だって既にご存じの八尺様、くねくね辺りが出るからテンションが上がるのであって、そういうなぞり方が楽しみやすい。いくら現代であり怪談であるという事から都市伝説だとは言っても、オリジナルの話を展開したら、それはそれで別物でしょう……！

ただそういう……まぁ古い、効率的ではないかも知れないという造りが、発売してこの間、”今年やった同人ゲームの中でもトップクラスに面白かった”と語られてるのを見ると、何というか希望がある話だな、と素直に思います。
昔のエロRPGには、お前のような男が居たんだよ……！　今はみーんな死んじまったさ！！（……SF風に言ってみたが、まぁ別にそんな事は無いんだけどね…影は薄くなった）

「現代」の魔法少女ショーコと、「未来」のチアキくん。
現代から持ち込まれた命題、想像以上にシナリオ重視

このシナリオの力、やろうやろうとする力はサイバーとは別のもう一つの要素、「魔法少女」でありOPで語られる「現代」でもケレン味として活かされていて、本作はまず初めに魔法少女と悪の組織（GG団）との対決をやる。
悪の幹部２人と総帥の紹介。
だがその衝突のエネルギーで魔法少女（ショーコ）は150年後の世界に飛ばされてしまうし、なんか相当な巨根フタナリにもなってしまう！（関係無いんですが、このふたなりにまつわる設定も凄いと思ってて、ふたなりモノであれば当然主人公の♂付きは「特殊」であるべきと思っていたんですが、じっさい未来の世界に行ってみると、「150年後ではLGBTが1025種あるので、女性にチンコが付いてるのは普通」とばかり問題無い扱いされるんですよ！　主人公の個性を消す方向での未来設定、これってエロとしてはかなりあり得ない展開と思うんですが、そんな逆説を噛ましてくる辺りもすごいなと……）

そして過去（現在）を代表するショーコと、もう一人の主人公であり、未来を代表する男の娘チアキくんとの出会い……と順調に運んでいくわけですが、ここでもう３～４つも命題を抱える事になるんですね。

果たして150年前の世界に戻る方法はあるのか？
GG団はその後、どうなったのか？
150年後の世界でも魔法少女の力は通用するのか？
巨根ふたなりちんこは元に戻せるのか？（いや、これはショーコ本人は気にして無さそうですが……）
そしてショーコとチアキくんの恋愛の行方は……（これはつまり、150年前の世界に戻る＝別れを意味する、という王道的な関係を含んでいる）

これら複数の命題をまず持って未来に来てるから、その後任意にクエストを集めて消化する流れになっても、何かをやれば必ずどれかには関係してるってわけ。（”まったく関係無いトホホクエスト”みたいのがない。多分……）

そして全てのクエストを見終わった時に物語は一度合流、オカムラ社ビルでの戦いへと向かう。
やはり魔法少女と同じく150年後の世界に来ていたGG団、しかも科学力に影響されてか、元々ちょっとギャグぽかった幹部たちがガチの悪者になっている気配……？
この150年に日本が辿った歴史、政府の一度の崩壊、落とされた新型核爆弾、魔法マスコット・ウーパーとの契約の際に保留した「一つだけ願いを叶えてくれる」という約束……

今どき珍しいくらい、ゴリッゴリしたRPGのシナリオ進行が……あ゛る゛よ゛……っ！！

ふたなり魔法少女♂とデカパイ爆根ふたなり♂と男の娘矮小♂のエロシーン…
Ｈまで特濃ですよ……

そしてエロシーンですが……。
その前に、今作において色々なノウハウや英断があったと思うのですが、今作においては「定価を3300円にした」、これが一番のファインプレーであったと言えるかも知れません。
なにしろ、もう「濃い」から。
シナリオ描きっぷりでも感じ取れたでしょうが、Ｈシーンも輪を掛けて濃いよ！

なにしろ２つめのエロシーンが、ふたなりバッキバキ巨根ちんこを持つショーコと、情けないちんこの男の娘チアキくんとの精子の飛ばし合いですからね。
当然片方はふたなりらしく500ml、もう片方は8mlみたいにワンサイドゲームとなるのですが。
うん……ふたなりと男の娘とのエロ……、ホモでは？

「そんなシーンもある」じゃなくて、「そんなシーンが大半」ってのが今作のテンションで、体験版範囲でもチアキくんはその初エロの差分を活かし、ショーコの巨根を口に含み、ドロドロの精子を飲み下しながら（量が量だから窒息するぞ）興奮、自分の小さなおちんちんを射精するようになりますし、
あとこれは体験版最後のおまけエロなので製品版以後となりますが、未来の力でショーコ以上の大巨根（見た目はもうイボだらけで正直「病気」という印象が……）である、間違ったフォウ・ムラサメみたいなアラサキメに「性的な意味で好き」と告白され、二人は幸せなキスをして始まるのでした。
もとい、二人してふたなりちんぽ丸出し都市露出、その後公園で快活に寝転び、お互いのちん先をしゃぶりあって（ちんがデカ過ぎ、さほど苦労しなくてもしゃぶり合える）射精、射精、射精！！　画面が白濁すぎて何だか分からなくなるくらいに盛りあったんや。

…エミリアの絵って、自重しないとなんか淫夢臭くなるんだよな……いや！　いや！！！（首を振る）
でも正直ここは変態を超えた変態、という感じで特濃なドエロ感があったのもまた確かです。

回想をチェックする限り、そんな男の娘チアキくんとのエロも、アラサキメとのエロもまだまだ控えてますが、勢い３Ｐまでもあるみたいです。画面に映ってる人間、全員チンポ付いてるじゃねえかっ！
……でも一番多いのは、ヒロイン・ショーコの戦闘敗北エロだったりする……？　っぽいのが、まだ救いでしょうか。
まぁ戦闘エロもロボットの乳首（貧乳）責めで絶頂させられ、ちんぽの先端からチョロっとザーメン、ちょこっとイキ（最終的にはロボットも想定外の大射精で驚かせて脱出する）とかなんですけどね。

あとはねえ……。クエストの一環で行く事になるエステも、「変態の捻り」が効いててエロかったかな……。
撥水性バツグンのスク水みたいなのを着せられ、ぬるぬるマッサージを受けるショーコ。未来は紙パンツじゃないんだ。
スク水越しに張り付いてパンッパンの勃起シルエットの浮かび上がりに「これがやりたかったんだろうな」をまず感じますが、そこから珍しく電マを当てられ、「女の子の方」が気持ち良くなってトロッと射精！
このザーメンがスク水に染みこむ……じゃなく、腹部の横に生じた隙間から精液がどろり……と流れ出してくる表現なんだよね。撥水性バツグンだから！
ちなみにもう一発射精しますが、どんな差分か分かりますか？
これの想像が私ビンゴで、ちょっと絶望したんですが、「２発目は余りの射精勢いに、今度は首、襟の部分から精子が流れ出してくる（つまりスク水の中は糞一杯精子だらけ）」です。
スク水の中はどうなっているの……♡　想像のエロやな。
これ、エミリアが考えたやろ。こんな変態性……

もちろん戦闘とか、いわゆる一般のRPG部分でも凝ってますとも

ちなみに本作はクエストの過程で敵と戦いますが、その戦闘も割と独自。
敵・味方共に「近距離」「遠距離」２つのスタンスがあり、「移動」で上手く間合いを取らないと、近距離（遠距離）スキルが全然効かない……とちょっと凝ってます。
他にもスキルで魔法少女らしいカットインが入ったり、エロ攻撃仕掛けて来る敵（ただし、敗北エロのスチルを一部利用ですねこれは）とか居て、ちゃんとRPGやってるぞ、という感慨も抱かせてくれるんですが、正直、物語性やエロ性に比べるとちょっと存在感は薄かったかな。

という訳で「3300円だし、よく吟味してから購入をしよう。ただしハマればすっごいぞ（今年トップクラスで面白い人と語る人も居る）」という作品かと思います。

合う人にとっては「今年トップクラスのRPG」の声もある、が……（長い物語だからこそ、萎えポイントが自分は気になった）

同人エロゲというのは嗜好がマッチする人、好きな人がやれば良い訳で、以下は蛇足かも知れませんが（ある種”やらないといけない”作品が存在する、自分のような立場が異常ではある）気になったこと。

本作は濃くて長い物語である以上、そこに「のめり込む」事が鍵になると思いますが、一方でゲームのテンション的には割と集中が難しい…一言で言うと萎える……に近い箇所がそこそこあるのが、気になったかな（長い物語であるほど、そんな引っ掛かりポイントが増えてしまうジレンマも抱えますね…）
会話の中でインターネットミーム的なギャグだなぁと気付いてしまった時、そもそもふたなりちんぽが生えて間もないのに、戸惑いより先にぐいぐい男の娘♂とヤリたがるショーコの積極性に引いてしまったり（下ネタ連発のスキンシップ。「それ男女逆にしたらどうよ」とか、柄にもなく言いたがる）
立ち絵のギャグ表情のいくら何でも、という古さを感じる表現……
身体付きは貧相なのに股間の陰部周りがなんか黒くなっているのはリアルかも知れんが、まぁけっこう見ない表現で、若干の「引き」を覚えた……。
戦闘後の歌と共に勝ち誇るカットイン。セリフ「敗北エロかと思った？　残念でした～」みたいな、メタ的なセリフ（これは誰に向けて誰が見ているのだろう、と気になる感じ）

その度に若干萎え、再び集中を取り戻すのにしばらく時間が掛かる……という、割と疲れる感覚を覚えたのも確か。（一方、これが”合う”人にとっては全然そこが気にならないので、最高の物語体験足り得るかも知れない）

全体的にカドが立ってるな、という印象かな……。
それを含め、もっと洗練できなかっただろうか、そもそも今作の見下ろしRPGってスタイル自体から「洗練」を考えてもいいのでは……とか唸ったり。（ツクールのこの形式を否定するなら、[デスピリア]みたいになるのかな、と。これもサイバー世界で、一つ一つのクエストを解決していくと物語が見えていく。ビジュアル表現強め。ただこれも20年以上前のRPGなんだけど……）

ただ分かるのだが、こうした物語は恐らく情熱からしか生まれない。情熱が阻まれるなら、萎えポイントだの全てのアドバイスは、有害で御託にしか過ぎない。
けっきょく角が取れてて洗練されてて、誰もが楽しめて、それでいて楽しい物語なんて幻想なのかも知れない……。

感応する人にとって幸となる作り込みRPG、それがこれだ、と思いました。

体験版はプレイ３時間。

この作品のゲーム実況はここでしてます：

サークルさん過去作：
[玩具戦記 メス×ガキ・リビルドー]

[ふたなり令嬢リリエラ ～3人の生オナホと大穴ダンジョンの冒険～]

[搾精ファンタジー 貞操逆転異世界のドスケベエッチ物語]

は、発売停止してしまっているのだ（AIのCG500枚以上になった）

関連：
ストーリーの込み入り方に、なんかちょっと
[桜御前]
を思い出すところがあった

サイバー、ＳＦなRPG：
[遠星都市27λ]

[Dead-End City: 退廃の街の少女]

[ニューロン・エクリプス]

[セクサロイドミッション ver1.1]

[反逆のアパスル]

[にゅ～エロマンサー]

[星月明日奈と淫欲の地下街]

[MECHANICA——うさぎと水星のバラッド——]

[近未来都市ハッカー]

[UNDER COVER ~サイバーパンクエロRPG~]

[遮光 —手垢まみれの少女と、輝く堕落の街—]

[ALSADE CODE]

[PUt it OUt. ―宇宙ステーションでNPC姦RPG風ADV―]

[C.Uニトロニィル]

[リアルダイブワールド]