よわよわ女勇者のエッチな冒険 (体験版)
『強い女』になれ……! レイプ処女喪失した弱々ヒロインが、金蹴りを身に付け、また性的魅力で男を軽視していくRPG。
一方で女同士の闘いには熱いヒューマニズムも。
色んな物語感を一挙に摂取できます
正直地味な作品タイトル、あと絵もかな……に埋もれがちですが、色々な「体験」が待っています。
その根幹を貫くは上質なテキストセンス。
普段の文章の一語一語が短く的確ってだけじゃなく、物語展開のさせ方も上手い。
テキストの上手い人って言うと著名なシナリオライターや作家が浮かびがちですが、存外にエロRPGってその必要スキルからして「野良の才能」が埋もれてるよね……、なんて。
殆ど無理やり勇者に認定され、今、スラムで盗みを働いて危機に陥ってる少女……とまぁ変化球な場面をテンポ良くこなす冒頭も上手いですが、それからの展開は数々の波瀾万丈、熱さあり、エロさあり(マジ)。
初体験をレイプで散らしてしまった事から、「女としての先輩」に教えられ、生き抜く技術として金的技(いや先輩の風格から、つい『金的神拳』と呼びたくなる)を習得するヒロイン。
教える事を教えたら、去って行く無名の英雄のような後ろ姿……、
テキストセンスも手伝い、丹下弾平のあしたのためにか、ホーリーランドか……? なんて風格を抱かせる物語がここに。
そしてメニュー開いてみたらエロステータスには眩しく「金玉軽視度」「金的技術」の文字が。
実際、戦闘中に金蹴りすれば男たちは「金玉痛状態」になって身動きできなくなるし、その前に色仕掛け技を組み合わせると「勃起状態」になってスピードダウン、更に金的ダメージも倍ほど入るようになるぞ! これが金的神拳だ!
まさにR18ニッチ界隈の極北? 金蹴り業界にニューカマーが登場したのか……と思いましたが、その辺り絵でのフォローは一切無いので、あくまで「一体験」として題材を選んだ感じでしょうか。
(一方、金玉痛状態でうずくまってる敵に更に金的で追い打ちしようとすると特別なセリフがあったり、先の話ですが、仲間になったショタに金的すると(つぶらな瞳で上目遣いしつつ)「……ごめんね?」と可愛い子ぶったり、スキル「腰たたき」で治してあたり……とテキストバリエーションに富んでいて楽しい)
そう、本質は『一本道の中で女性が変わっていく』という、オンナ主人公RPG(”女”ではなく、オンナ、あるいは牝と言いたくなる物語深度)かなと。
その起伏は、金蹴りによってじょじょに金玉軽視度が上がっていく「Sな」冷たい部分があると思いきや、
一方、初めのレイプ時には稀な名器・膣圧ぶりを披露、初のパイズリ奉仕時には甲斐甲斐しく努め、4回も射精させて男をダウンさせちゃうなんてシーンも。
あれ、これってMぽい暖かさだよな……どう繋がるんだろ、と思ってたら、ちゃんと通底させる辺りにテキストの巧さがある。
つまり膣圧に関しては暴力をチラつかされ、ムリヤリ犯されてるシチュなのに、とんでもない名器ぶりに相手が思ったよりもずっと早く発射、その狼狽する様子を見て少しずつ心理的に優位に立つ……(金的神拳に対し、”膣圧聖拳”とか言いたくなる)
パイズリで上手いと思ったのは、心の余裕で出来る事で相手の射精の前動きを感じ取れる……
これを「射精間近で金玉が上がって来てるのを、乳で感じる」という描写も入れてること。
なるほど、そこで感じますか、「金玉の存在」を……。
やがて後に後に進み、オンナとしての経験を積んでいくにつれ、「偉そうにしていても、胸の谷間一つ見せればすぐに勃起してハァハァ状態になっちゃう男たち」を心の中で見下す様に……。
体験版範囲の最後だと、冒険者とのパイズリ寸止め交渉、ナンパして軽薄男には面倒臭いとばかりすぐさま本番を切り出し、早漏射精ぶりを圧倒(ヘコヘコするようになったチャラ男を見下すトドメの内心セリフ、「もうダメそうだな」が凄い)
ここの生々しさ。Mであった売春とかでさえ、性魅力の一点で上手に立ち、「Sさ」の合一を見るのだ……
色んな体験が待つ、というのはまだまだ止まらず、例えば初のボス戦。
ゴブリンを侍らしたサキュバスに対峙する、ショタ魔法使いを仲間としたヒロイン……。
まず戦闘前の会話で「結局、人間の男に相手されないからゴブリンに逃げてるんですよね」「人間の女性ならもっと上の美人が居ますからね(笑)」というマウントが発生!
そう今まで男……オス相手には無双だった金的神拳、初の女性 vs 女性カードが実現するのが初のボス戦!
なにかこう、固唾を見守る感じがありました。
戦闘はそれに相応しい様相に。
つまりサキュバスの色仕掛け技「乳寄せ」で相手のゴブリンはおろか、こちらのショタまでも勃起状態にさせられてしまう……!
しかし動きが鈍くなったゴブリンのタマを容赦無く蹴り上げ、勃起状態を強制解除するサキュバス!
なるほどそうすれば良いのか……!
敵から学んだヒロインも例に漏れず、仲間へ金的打ち!
金的と誘惑が乱れ飛ぶ、これが金的上位者たちの闘い方なのかあ……!?
ここから本作の重要なシークエンス、強敵(とも)とでも言いましょうか、「(倒した)強い女相手から、性技を受け継ぐ」なんてムーブが見えるんですね。
ようやくやって来た都会では様々な売春エロイベが。
ここでの「ズリキチパーティー」に飛び入り参加するも、今まで男を見下し、内心密かに自信を持ってきたはずのパイズリが、射精させ競争の中では一番ビリという惨めな結末に。
再戦の誓いを立て立ち去るヒロイン。
場面が変わり、パイズリクイーンの女性が「かつての自分と同じ目をしていた」と述懐する……に至っては、これなんてスポ根と。
奇妙ですが、女同士の闘いでは熱いヒューマニズムさえも貫かれてる……?
そして道中の仲間は一つダンジョンを超えたら、次の街へ到達したら、なんやかんやあって自動で別れが来るシステムの様子。
つまり一人目はショタ、二人目は屈強な冒険者、毎回違う♂、それぞれ違う(仲間への)エロ誘惑が楽しめるんだ。
恐らく一本道ではあるんでしょうが(途中、敗北バッドエンドはあり)その上で全力で楽しませる、と言う構図なのだなあと。
……とまぁ、次々湧き起こる事態が楽しくてしょうがない訳ですが、個人的にはHシーンそのものはそんなにシコれる感じではなかった…かな?(オトコを舐めてる時の”感じ”は凄く堪能できるんですが)
テキストは十分長いものの、割とパイズリ多めな内容に対し、そんなに乳フェチ度を刺激される絵では無いというか。シチュ差をそんなに出せてないかなと。
またH箇所もちょっと起用箇所に困ったかと感じて、たまに入る敗北エロ&バッドエンドエロは正味、コンセプト的にもテンポ的にもそんな響かなかったかな…
とはいえやりたい放題、満点笑顔になりそうなストーリーが好きでした。
プレイ1時間30分。体験版でもけっこーエロ見れちゃうかも。
原初的なエロRPGの面白さを垣間見た気分。感じ入ったよ
関係無いけど、敗北エロがある時のみ、スキルに自爆技が加わる、って配慮は分かり易くて良いなと(主人公、通常攻撃はよわよわなので絶対スキルから選ぶので、すぐ気付く)
・この作品のゲーム実況はここでしてます
サークルさん過去作:
[メンヘラ彼女との性活]
関連:
昔のエロRPGイズムを大事にしようやないか:
[女装男子ドゥーチン 三戦士と六つの金玉]
[くのイチ忍法帳 第四幕 ~戦乱をイクよ乙女達~ [先行版]]
女の波瀾万丈感でいったら、
[鳩宮娼館 ランコの娼館経営人生]
も大したものですよ
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