りんとのあとのディストーション (体験版)

アクションアドベンチャー,一般向けリアルタイム3D,ストーリー良さそう,AI生成作品

りんとのあとのディストーション
りんとのあとのディストーション[ラボゲームスタジオ]

全年齢なのにAIゲーム。ホラーなのに愛情の増幅装置。強くなれと言わないロック音楽がある。
……この作品には、”心”がある……!

結局……非AIにしろ、AIにしろ、同人ゲーに大事なのは”癖”が詰め込まれてるか、じゃないですか?

今作はその点でスゴイ。
そもそも全年齢のAIって時点でなにか特殊ですが、作品ページでは

耽美的·退廃的·内省的なロックジャンルがあるって知ってる?
「強くなれ」と言わないロック音楽がある。
それがUKオルタナやシューゲイザーだ。

なんてメッセージが綴られてる。
これ、ゲームの紹介ですよ……?

ゲームとしてならこっち↓の文章もまた見事に『癖あり』で、

ホラーゲームというと、「ただプレイヤーをびっくりさせて、死んでおしまい」というイメージがあります。
たしかに、巷でよく見るインディーホラーゲームはそのようなものばかりで、
作者はそういったゲームを見るたび、いつもがっかりしていました。

そうじゃない! ホラーは、愛情や感情を表現するための「増幅装置」なんだ!

分かりますか?
まだ分からないか?

ちなみに本作は分類すれば3Dのアクションアドベンチャーというジャンルだと思いますが、カメラは場所ごとに固定、プレイキャラはラジコン操作(WASDキーで移動するが、Wが必ずしも上移動ではなく「主人公の正面に歩く」、ADは「左右に旋回する(主人公の正面を変える)」というアレ)です……。

そう今作は全年齢AIという色眼鏡で見られそうですが……ならむしろその偏光を利用しろ!
「ロック」「青春群像劇」から「百合」「ホラー」までが詰め込まれた作品らしいのですよ……!

ロック×青春群像劇×百合×ホラー。
居なくなった友達、どうにもならない社会、トラウマが作り出す闇の光景を、ギターで切りひらけ!

ストーリー。
時代はまだ『ロックが若者を堕落させる過激で冒涜的な音楽』とされていた時代……(いきなりの癖ッ)

かつて起きた戦争の資料館も兼ねている灯台の頂上で、ギターを弾く修道女学院の生徒(!)、りんの姿があった。
彼女は迫るロックオーディションに備え、新曲を思索していたのだが……
世間の反対、そして学院でもダル絡みの末にせっかく作ったデモテープを取り上げてくる、理事長の娘だというメスガキ少女・のあがムカついて捗らない。
しかしそののあも、2週間前に姉が亡くなったとか聞くが……?

ふと灯台から下を眺めると、件のメスガキの姿を認める。
あんなガキ(たぶん同級生だけど)でも落ち込むのか……、気付かれないうちに通り過ぎようとした時に耳に入った、馴染みのある曲調。
こいつ、私から取り上げたデモテープをノリノリで聴いてやがるっ!

テメェ、心配したじゃねえか! ってかお前もロック好きなんじゃねえか!
問い詰めると、のあはテテテテッッとカートゥンみたいなSEを発しつつ灯台の地下へと逃げてしまう。
のあを捕まえて、ギターで5発殴れ!(初めてのゲームフェーズ)

わちゃわちゃ取っ組み合いをしてると、デモテープが灯台の奥深くへ落下してしまう。
慌ててテープを拾いに行くのあに、りんはそんな、良いのに……みたく少し胸を痛めるのであった。
おっと……これはキマシタワーなのかい……?

しかし幾ら待っても帰ってくる様子が無いのあ。
仕方無いので、結果的にはぐれてしまったメスガキを追い、灯台の底へ、底へと進む事に……
やがて灯台の頂上に広がっていた爽やかな青空から一転、戦争資料館であるその病巣が現れるように、少しずつ辺りはうしろめたくて怖ろしい空気をまとい始め……?

やがてテープをセットして無いんだから何も聞こえる筈がないカセットレコーダーが回り始め、流れるのはロックに反対し、りんを責め立てる両親の声……
底に向かうほどに聞こえる声は変化、その声調はやがて、のあの両親(理事長)が、死んだ姉と比べて罵倒するものへと変わる……。

お互いのトラウマが、罪悪感が、周囲の空気を…環境を歪ませる(ディストーションさせる)……!!

——やがてそれに呼応するように、戦争資料館の主である化物たち、兵隊のなれの果てが行方を塞ぐ……。
チクショー、一足お先にシド・ヴィシャスだ! ロック魂(ギター攻撃)で青春のトラウマを打ち砕け!!

といった筋書き。

つまり今作は根っこに行方不明の友達を探しながら、やがてトラウマと対峙するホラー……というサイレントヒルへの敬意、そしてロックへの愛慕がある作品だったんだね……!
(ちなみにゲームはその後、のあと一時的に合流?
「同じ部屋内だけど、曲がり角に差し掛かるやパッとカメラアングルが切り替わる」という懐かしすぎてニヤニヤする風景を見せつつ、どうも医務室の謎を解かなきゃいけないようだ……と本チャンの探索の流れに入った所で体験版終了です)

AI絵の利用、3Dローポリが割といい。そして音楽は……?

そうなると気になるのはAI利用の場面ですが、(恐らく)これは女の子の絵、そしてトラウマたる回想部分に使用されてるかな。
まぁスクショを見れば分かりますが……、なかなか良い仕上がりになってるんじゃないかな、と思いました。
まぁ……最初にのあと出会う場面、姉が亡くなった2週間後のはずなので、ロックにノってるとはいえ、もっと表情の奥みは欲しいか…? だがここは手描きでも難しそう……とか。(あと女の子以外、化物の絵画が壁に飾ってある……とかの使い所も良いね)

あとこっちは恐らく自前制作でしょうが、なにげにローポリの3Dモーションの出来が良い。
初めに、のあを捕まえろ! なんてシーン……、柵に服の袖が引っ掛かってじたばたしてる所なんて驚きましたし、
体験版範囲の最後、やっとのあに追い付き、泣きじゃくってるのでおんぶしてよろよろしながら移動……なんてゲームシーンを挟むのも手が込んでいる。
魂がある、と。
「(音楽の才能を)マリア様がお前にくれたんだぞ! 感謝しなきゃだめだろ!」と叫ぶのあの一方、体験版最後で膝を怪我してるじゃねえか、つってりんが絆創膏を貼ってあげる、なんてモーションもあったりして。
修道女・青春・ロックなんつったら、当然そこはかとない百合っぽさも欲しいよね……!
充分な物語を支える演出を感じられた。

戦闘要素ですが、敵(化物)はそこまで殺しに来る動きじゃなく、本気でプレイすれば、そこまで苦戦しなさそうに思った。(割と一般通行ゾンビっぽい)
割と探索とストーリーの間の、お邪魔的な一要素なのかなと。
一回、倒した敵が大の字になって廊下を塞いで詰まるという、ラジコン操作だと聞いた時に思い浮かべた嫌な予感が的中しちゃいましたが、実は自動セーブが殆どチャプターごとに作られてるらしく、タイトルからやり直したらすぐリトライ出来たのも助かりました……。

最後に、体験版の範囲では”UKオルタナやシューゲイザー”って音楽の部分を体感できなかったので、途中どこでこの要素を見せるのか? ちょっと興味もあったり……。
圧倒的トラウマが広がるなか、演奏で切り拓く……?

快いものですよ、これは。


体験版はプレイ25分。
シューゲイザーちょっと探して聞いてみた、のあが冒頭でふんふん言いながら聴いてたのは、こういうのか~ってなった

この作品のゲーム実況はここでしてます:

サークルさん過去作(非AI):
[籠ノ中ノ鳥 / カゴノナカノトリ]

[れんげ堂へようこそ]

[LiDiA エモーショナルアドベンチャー]

[DORMITORY | ホラーアドベンチャーゲーム]

[MEMENTO]

関連:
全年齢ゲーか……、こういうのとかどうですかね…↓:
[MACHINE CHILD(マシンチャイルド)日本語版]

[シロナガス島への帰還]

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