イエシス

RPG,R18フリーゲーム,ニッチ性癖

イエシス
イエシス[大人の道楽]

「死姦」が題材のフリーエロゲ。
戦の後の各地を訪ね、遺体を埋めて回る神父。やがて狂気が彼を包み……

[蒼天のステラ][イモートコントロールダンジョン!]のサークルさんがエロフリゲを出されている……!(FANZA登録)
しかもその題材は「死姦」……、まさかヤバすぎて発売できなかったのか? 等々、気になってプレイしてみました。

内容的にはサークルさんが得意なノンフィールドRPG……となりますが、ここでは駆け引きよりも「雰囲気」の為にこのジャンルを用いられたのかな、と。
すなわち見えて来る物語は、「大きな戦争があった後の荒廃した各地を訪ね歩く神父」という構成。
先々の村人の口から語られる戦渦、ある村では戦でそのままになってる亡骸の埋葬を頼まれ、遭遇した盗賊でさえ主人公に許しを乞い、旅人と交流して僅かばかりのお金を得る……。
抑制的なBGMと、砂のように経過する毎日。
それでも最後に男は「故郷の村」へと辿り着く……

そして1日目から遺体と共にあるのがコマンド『死姦する』。
(遺体のカウントとして、”女”の物だけ別に数えてるのがまた特徴的というか…。また主人公には「狂気」「疑惑」という値がありますが、死姦だと射精してスッキリするのか、むしろ狂気は下がるんですな…)
あとエッチ要素は旅の途中の踊り子にお金を恵んで…、とかかな…?

「狂気」が限界超えると、コマンドの「交流」が「殺す」へと変わる……。
ENDも何種類かありそう、隠し要素もありそうですが、終始徹頭した鬱要素を見よ、という感じが。

思うのはそのゲームジャンルが象徴の様に帯びてる物というのがあって、
例えばローグライクはその構造上、永劫回帰・輪廻転生に想いを馳せざるを得ない、カードゲームは対象として扱う題材を俯瞰するようなカリカチュアを与える。
FPSにおいても戦争の為に開発された道具(兵器)を意識する訳ですが、
今作はノンフィールドRPGのそうした側面、旅人として物語の全てではなく、折々を見る事になる……という、訥々とした物語描写を活用されてるなと。
一つ上のセンスを感じました。

クリアまで一周、10分ちょっとくらいか。
周回用にエンディング分岐のヒントを適時出す……とかの誘導も当然考えられるだろうけど、まぁプレイして面白いとかではないので…雰囲気系なので……。
(最後に”もうちょっと早く来て欲しかった”とか言われるので、まっすぐ帰りENDもあるのかな? あと童貞守りEND……はどうだろ…)

・この作品のゲーム実況はここでしてます

関連:

[N.P.C.Dreams]


[The Dead End ~呪われし迷宮と乙女達~]
とかの感じを思い出したのだ