ダンジョンリピーター 冒険者ヴェーラの物語 (製品版)

RPG,R18製品版の感想

2016/11/09予告版の感想です

自動でダンジョン探索! 行動条件を何度も調整して、上手く戦わせよう

会話的な

舞台は未踏のダンジョンを抱える街、領主のお触れもあり、一攫千金を夢みて挑む冒険者の一人に、主人公もいた…と、RPGの出だしとしてはまさに定番。
ただ特別なのはそのダンジョン探索で、
「ダンジョンをずんずん進むのも、戦闘も自動。その間、出来る操作は脱出タイミングの指示(と処理スピードの切り替え)のみ」といった具合。

移動場面 行動条件のセット
▲ダンジョン探索前の準備。行動条件をセットしよう。カルネジーハートを思い出したり…(さすがにそこまででは無いものの)

本作の肝はまさにそことなっており、攻撃や防御、スキルの発動条件を
「HPがXX以下だったら」「◯◯ターン経過したら」「敵が□□の状態になったら」
と事細かに設定できるという本気ぶり。
例えば初期状態では「MP100%未満だったらスキル”スラッシュ”」のみが設定されているので、このままで行くと、敵が出現すればただスラッシュを放ちまくり、MPが尽きればほぼ棒立ちになってしまう事に。

戦闘自動
▲自動で戦ってログが流れる。ここを観察して、行動条件の改善に役立てよう…

そのままでは、まさにMPの限度=一度に探索できる限界。
そこから自分で条件をカスタマイズし、もっと奥深くへ進めるよう目指す訳です。
とりあえず「2ターン目以降はスラッシュ」「それ以外は通常攻撃」と条件をセットして、探索距離を伸ばそうと試みてみたり。
(1ターンめに通常攻撃でワンパンできるようなザコ敵に、スラッシュは勿体無い…と考えた訳ですが、結果は意外に倒せない敵が多くてダメージをもらい、むしろ前より悪い結果に。
ターンごとにHP・MPが若干回復するのが本作、スラッシュ全開はそう悪くないアルゴリズムだった模様。
そういう事なら逆に、”防御”とかも取り入れてみるか…? とか考えてみたり)

戦利品持ち帰り
▲戦利品持ち帰り

一応、敵にやられる前に脱出すると戦利品・お金を持ち帰れる…という成長への期待もありますが、武具屋の品物はかなり高め、しばらく手が届きそうになく。
もちろん定番の”ダンジョンから出るとLV1”もありますので、やはり行動条件の練り込みが鍵だ…と再認識するのでした。

進むごとに解禁されていく新要素。強くなって行き方は一つじゃない

それだけ聞くとかなりマニアなゲームに思えますが、そうこうする内に、次々と解禁されていく新要素が緩急を付けます。

新職業!

脱出するたび、意味も分からず溜まっていた”魔物の体液”が、どうやら一定数で既存クラス(職業)のレベルアップが出来るようだ…と教えられたり。
試しに初期職の冒険者をアップしてみると、待望の”ポーションを使う”新スキルを習得。
これにより、ポーションの分だけ回復が可能になり、飛躍的に継続探索距離が伸ばせる!
さっそく行動条件に組み込まねば! …と意気揚々と調整するのでした。

ボス戦1 ボス戦2
▲一階層のボスはまだゴリ押しで何とかなるが、二層のミノタウロスの「溜め」には間違いなく対策が必要

そしてそれからも、ダンジョンの区切りごとに新要素の解禁が相次ぐ。
遂にその階のボスのスライムと対峙、ここで初めて敵の「再生状態」というのを目の当たりにし、
”今まではいかにザコを倒して進むかだったけど、そろそろ武具も揃ってきたし、これからはボス戦を念頭に入れた条件設定が必要か…”
とこのシステムの違う側面を悟ったり。
(なお、行動条件は最大4つまで、途中の変更は一切出来ないので計画性が大事となる…)

依頼 武器合成
▲依頼や武器合成

更に1Fのボスを倒したご褒美で違うクラスへの転職が可能に、今度は魔法が得意な術士だ、
そして次の階のザコはいかにも硬そうなカメとかが敵、いかにも魔法じゃないと苦戦しそう…という事まで分かりますが、
しかし2Fに挑む為には、まず再び1Fを越えないといけない設定で(途中から挑戦とかは無し。たぶん「エレベーター」みたいな物を発見するまで、この構造?)
これまた毎回魔法スキルを使っていては、肝心の所でMP切れになってしまう事は明白。
おまけに「ポーションを使う」は冒険者クラスの固有スキルなので、HPが再び悩み所に…という状況が立ち上がります。

エロ依頼1 エロ依頼2 エロ依頼3
▲「人の体液」集めのためにエロい依頼をこなしたり…

そこでまた解禁されるのが、武具屋の錬成に、酒場での依頼。
錬成武器を見ると”モーニングスター”みたいに、魔力を維持しつつ通常攻撃が強いものがあってなるほど、
あるいは酒場の依頼で「人の体液」を集めると(つまり、エロいお願い)
クラスの固有スキルを全職業で使える強化ができるらしい…
といった辺りに、活路を見いだせるのでした。
つまり
「MPが尽きないよう、たまに通常攻撃も織り交ぜていくか」
「HP回復にしてもポーションか、術士固有スキルの「ドレインタッチ」(敵のHPを吸収)のどちらにするか」
「あるいは依頼をこなして手に入る、MPのターン回復量が大きくなる”オーラマント”を装備し、紙装甲だけど、とにかく魔法を使いまくるスタイルで行くか」
などなどを考えたり。

お尻カット1 お尻カット2 お尻カット3
▲なにげに淫乱度もちょこっとずつ上がってる主人公、セクハラにも態度が軟化していってるような…

この”強くなり方が一辺倒じゃない”のはRPGにとって重要で、いかにもダンジョンRPGという舞台に、サークルさん過去作の[姉かせぎ]辺りの、SLGのバックボーンを感じさせる面白さでしたね。

ボーイッシュおっぱい娘が犯されていってしまうエロ

ミノタウロス敗北1 ミノタウロス敗北2 ミノタウロス敗北3
▲腹パンで泣かされる!(可愛い)少しの変化ですが、処女・非処女の差分も結構ありそう

エロシーン箇所は主に各階のボス敗北、あるいは酒場でのエロ依頼のようです。
エロ依頼は新クラス(衣装)を手に入れるごとに増えたり、そもそもクラスの成長限界を伸ばすものだったり…
と、プレイしながらエロを埋めていく方向性を感じさせる造り。
また面白いのは主人公、オッパイがでかい割にショートカット、スパッツ、鼻の頭にバンソーコー? も貼ってるボーイッシュなキャラ像という事で、
この子が様々なシチュや多段エロイベントでなし崩しに淫乱になっていく…といった辺りが既に予告で見え、シコい物がありました。

催眠エロ1 催眠エロ2
▲催眠され、恥ずかしい格好で… ボーイッシュ笑顔良い…。

システムだけに言及しましたが、製品版では何か裏がありそうな領主、ゲームの解説役ぽい役割ながら、大きくストーリーに絡んでいきそうな自動人形ぽい男の子…
と、お話が広がりそうな気配もあり。
ただあえて言えば、クラスごとに装備品が記録されないと、ちょっと面倒になりそう…とか(行動条件は覚えてるんですけどね)
何通りも強くなり方がある一方で、対ボス戦の解法がやや狭くて押し付けがましく感じるかな…とかの、繊細な辺り。
(あと個人的には、探索がなぜ自動かというのはもう”そういうシステム”で済まされているのですが、主人公がAIを持つ機械とか、指示を待つキャラバン隊とかなら…作品として、コンセプトがすっと飲み込みやすい気も)
どちらにせよ期待高まる所です。

体験版で2時間プレイしてたので、引き継ぎできるのは有り難い。
あと気付いたんですが、ボス戦に突入するとひとまず進行スピードが1に戻されるんですね。いきなり死んだりしないように。
なかなかのユーザービリティーだなあ…と。

LVの上昇を織り込んだ行動パターンを編み出せ!

迷宮設備
▲迷宮設備にも投資できるように

体験版ではいちいち初めから挑んでた迷宮ですが、3Fからは「迷宮設備」に投資できるように。
これは探索開始時のLVや、敵のアイテムドロップ率、持ち込めるアイテム量…そしてもちろん階層のショートカットなどを強化できるというもの。
加えて体験版に引き続き、階層クリアごとの新クラス(職業)取得もあり。
LVアップによる攻撃力の増加がえげつなく、高まってからはほとんどのザコ敵が一撃で倒せるようになる『剣士』。
(あえてクリア済の浅い階層から挑み、LVを上げつつ最新階に向かうのも手…)
動きも速いし魔法が使える『忍者』。
これは回避率重視でいくのがスタンダート…だろうけど、自分は毎ターンHP減・MP回復のドレスを着せ、
これで魔法をぶっ放しまくれるようになったので、速さを活かした先制で敵に「ドレインタッチ」を決めてHP吸収殺し、一方的に倒して終了…とか変則的な戦い方を編み出してみたり。

女戦士 ニンジャ
▲いかにも露出が多い女戦士。忍者は赤マフラーだ

色んな職業を試すも良し、一つのお気に入り職業を極めるも良し…
(ただまぁ、職業関係のエロはある程度それぞれを鍛えないと出ないが)
後に行くほど「構え」から特定のスキルに繋げるとか、「切り札」に指定したスキルは1.5倍の破壊力だ…
みたいのも増えていきますが、総じて面白いなと思った部分は、
「LVが上がってからの能力を予期して、作戦を建てる」という事でしょうか…。
迷宮に入るたびリセットされるLV。
一回の探索でどこまでLVが上がって、いわば能力値がどういう曲線を描くか…を考えると、なかなか上手くなった感じが。

ニンジャボス
▲かっこいいボス敵

騎士クラスの「防御力200%ぶんのダメージ」スキルとか、初めは実に弱いんですが、後になるほど防御力の伸びが凄くて、威力が増していく。
あるいは長期戦となりがちなボス戦では、要は敵がルーティンの行動で与えてくるダメージに、こちらの回復量が上回れば完全な勝ちパターンとなれる…など(あくまで勝ち方の一つだけど)
そして改めて言えば、戦闘の繰り返しですが自動なのでダルくならない、その割に上手くいってるか・どこがダメかをチェックする楽しみがあって、繰り返しに弾みが付く…。
これはやはり、なかなか独特な面白さでしたね…
まぁコツを掴むと、ちょっと簡単過ぎるかな? とも思いましたが、まぁエロゲですから…。あんまりシビアでもいけませんし…。
職業・迷宮設備・武器どれを鍛えても良い、という難易度ではありましたね。

ボーイッシュさでエロが響き、むちむちさでシコはアップ

女戦士囲まれ犯され
▲職業エロも、格好に絡んだ羞恥とかはなかなか良いですね

Hシーンは、例えば”嫌がってるのに囲まれて犯される”とかだと、
「こんなのアタシの仕事じゃないっ」というセリフを吐いて、これは事前に他のエロ行為後に「このままじゃ娼婦さんみたいになっちゃう…」と悩んでいたのが上手く尾を引いてたり、
売春の最終(4段階め)でも、”ボーイッシュらしさ”を残したままの焦れて甘える口調で淫乱を認めたり、好ポイントでした。
敗北エロ(7種)もなかなかシチュ豊かですが、例えばインキュバスに魅了されての「イケメンに惚れて、チョロく犯されてしまう構図」…がやけにこの子だと、生々しかったり。
まぁそれだけに、それぞれの職業衣装ごとのエロ(2段階)の、ちょい強引な入り方はいまいち燃えない所もありましたが…

丸呑み壁尻
▲むちむちさが良いぞー

イベントCGは過去作とは別の方が担当したようですが、肉体的なむちむちさに拍車が掛かっていたかと思います。
淫乱度は、酒場の会話でのセクハラが変化。
おっぱい刺激だけで、ハートマークを飛ばして小イキしてしまうようになります。
あと忘れちゃいけないのが処女差分、
先述の売春では、実は「初めは手コキ、パイズリ、尻ズリ」なので最後に至るまで本番無し、そこに
「今まで本番をやって来なかったけど遂に挿入」「本当はHしたいって事を認めたら入れてやる」
の流れなので、この場面に処女差分を持ってこれるのは、上手いなぁと。

インキュバス

忘れがちですが、あとはストーリー。
前作[姉稼ぎ]ではほぼ展開無し…と言っても良かったけど、今回は割とドロドロした人間模様が。
階層をクリアするごとに、その場で力尽きたかつての冒険者の魂を読み取り、新しい職業を身に着けられる主人公が、やがて”自分の覚悟そのもの”に迫っていく事になる…とか、システムとストーリーが絡んでるなと。
こういうシステムがストーリーの伏線たりえる、ダブルミーニング的な事とかが、ゲームシナリオでは感動に繋がる…って側面がありますよね。