呪いの鎧 (体験版)
*この感想は[エローン大君]さんに書いて頂きました。
中華圏から来たRPGの刺客!?一見カオスだけど中身はしっかりしてるんです
デジ同人の海外サークル自体はアクションやアクションRPGなどで、ちょくちょく目にします。
今回紹介する「呪いの鎧」は、王道RPGという「テキストが重視される」ゲームジャンル。
それでありながら、作ったのが中華圏……となれば、
「果たして我々はストーリーを解読できるのか」「そもそも向こうのRPGってどんな感じよ」
など不安になるのも必然というもの。
というわけで、普段はデジ同人界の地雷原をひた走っている私が、実際にプレイして試してみました。
ゲーム性は意外とまとも、言葉の壁やユーザビリティが難点
早速プレイしてみますと、
> 主人公・リリナが街を目指して旅立つも、街中の英雄像前で奇妙な声を聞く
> その声に従って墓場に向かうと、そこには淫魔と呪われた王冠が……!
> 誘惑に負け、王冠を身に付けたところ、乳首とクリにピアスがはめられ、やがて触手で出来た鎧の形に!
> 明らかに呪われた主人公は、呪いの鎧を外すため、世界に散らばった宝具探しを始めるのだった……!
というストーリーが、見たこと無い漢字を交えながら描かれます。
最初の墓場の段階で、見慣れない漢字(固有名詞?)を交えて紹介されるため、少し迷ったのは秘密です。
全体的なテキストとしては、やはり「機械翻訳をかけたかのような独特の違和感」は感じます。
ただ、それ以上にユーザビリティに問題がありまして、何しろ、イベントのフラグになりそうなステータスが
これだけあるものですから、何がフラグになってイベントが起きるなど分からないのです(具体的な説明も特にありません)。
一応「備忘録」という機能があり、次にすればいいこと自体は分かるようになっているのですが、これも地味に分かりづらい。
このゲーム、地味に「日」の概念もあるため、気付かないと一瞬詰んだかと思って焦ることでしょう(○日待てと言う表示が、いつの間にか備忘録から消えたりしますし)。
では、ゲームとして面白くないか、というと実は結構面白かったりします。
まず、「ギルド」というものがあり、ここで「薬草収集」や「スライム討伐」などのミッションを受けることが可能。
このミッションを攻略することで、経験値やお金を手に入れることができます。
肝心のRPG部分は、シンボルエンカウント方式で、戦闘はオードソックスな王道RPGタイプ。
このスクショで「あれ?」と思われる方もいると思うのですが、呪いの鎧は主人公の「淫欲」によって生成されたものらしい(※淫欲が無くなると形が保てなくなる)ので、普通に脱げます。王冠とかピアスが多分本体。
そして、鎧を脱がしたスライムは、彼女を縛り上げて犯すのであります。犯している最中は、立ち絵がアニメーション(嬌声ボイス付)する上、戦闘終了後に精液などがGETできます(メリットは不明)。
難易度イージーでプレイしたためノーマルでどうなるか分からないですが、呪いの鎧に包まれてない時の主人公(普通の服)は弱い上に、あることに淫欲は使うので淫欲は重要。
戦闘をすると淫欲が減る代わり、性行為などを行うと淫欲は回復するので、淫欲稼ぎに街中の男を押し倒したり、モンスターに犯されたりするのが重要になってきたりします。
ちなみに、何しろステータスが複雑かつ説明が無い作品ですので、街中の男と路上SEX出来る条件もよく分からなかったり。「堕落」が怪しい。
ユーザビリティの低さが一番の問題ではありますが、様々な要素で埋め尽くされ混沌としたステータスが、本作を余計によく分からなくしていると思います。
日本のゲームの場合、ゲームに余計な要素が無いかをブラッシュアップする「引き算」な作り方が主流です。
ただ、中華圏だとオンラインゲームが非常に人気で、オンラインゲームでは様々な要素を「足し算」してプレイヤーを離さないようにするのが大事。
この辺りのゲーム作りの考え方の違いというのが、テキストだけではない「どことないゲーム性に対する違和感」を感じさせるのだと思います。
「ギルドクエスト」というやるべき目的があり、それによってお金や経験値が得られるという報酬もあるので、地道に金稼ぎしたりするのが好きな私からすれば、何だかんだでかなり楽しかったり。
本作のもう一つの特徴である「コスプレ」に関しては、予告版では「美容室」での髪型や・瞳・髪色の変更のみという感じ。
実は「淫欲」を使った「下着変更」もあるようなのですが、常に呪いの鎧を着ていたからか下着姿を楽しめませんでした。
個人的に気になったところとしては、下着変更の項目の中に、「クラウドファンディン下着」というものがありました。
「クラウドファンディン」という字面を見るに、もしかしたらenty的な何かをサークルさんがやっていたのかもしれません。
興味深い斬新な要素は有り! だが抜けるかは人によって分かれそう
まず、本作のエロ要素で重要な部分としては、「立ち絵H」「イベントH」の他に、「ドット絵H」があるということ。
エロACTでは当たり前でも、RPGでは珍しい要素ですが、「呪いの鎧」では主要なHシーンは大体がドット絵Hで描かれます。
そのドット絵Hの見せ方も面白く、
と言った感じで、小さいキャラチップをそのままズームアップし、シームレスにドット絵Hを魅せるようにしています。
おっぱいが濡れ動く様や、服を脱ぐ様などもきちんとアニメしていて、見ていて「おっ!」と思いました。
ただ、肝心のH時のアニメーションが4コマ程度のアニメが繰り返しと単調で、Hの内容自体は普通。なので、どうしても「ドットなら何でも抜ける上級者向け」という印象がつきまといます。
何より、肝心のテキストが「あ〜〜〜いく〜いくぅ〜〜〜〜〜〜〜」と言った感じなので、これで性的に盛り上がれるかどうか次第と言ったところでしょう。
ただ斬新性はあるので、Hアニメーションを4コマから増やし、バリエーションを多くするなど、下地さえきちんと固めれば万人が抜ける素質は十分にあると思います。
ちなみにドット絵Hは、イベントの他、雑魚敵に敗北したときにも見られます。一度見たHシーンはスキップできるので地味に便利。
一方、立ち絵Hは予告版段階では、戦闘中のみ見られる模様(何度も繰り返し見ると若干邪魔に感じてきますが……)。
イベントCGもボスのみだったことから、「ドットHで抜けるかどうか」が本作を買うに当たっては重要になると思います。要体験版プレイ!
と言うとなんですが、実は本作「称号」というものもございまして……
スクショを見ていただくと分かる通り、「糞姫」なる称号などスカトロ的なハードなものも予想されます。
予告版でこそ普通のプレイばかりですが、変態的なものも十二分にあり得ることを考えると、製品版に期待と言ったところでしょうか。
洗練されていないものの、面白い要素は多々あり
というわけで、「呪いの鎧」の予告版レビューでございました。
実際のところ、結構日本語に違和感があるのでプレイするのに苦労はしますが、慣れてくれば面白いゲームだと思います。
本作の一番特徴的な部分である着せ替え等が、予告版ではあまり楽しめなかったのが、個人的には非常に残念でした。
ですが、瞳が露骨に某アイドルアニメ風だったので、非常に楽しみではあります。
ちなみに、私が抜けたかと言いますと、ボス敗北時のシチュエーションで抜けてしまったので、案外いけるかもしれません。
1800円と高価格ではありますが、着せ替えの内容次第では「立ち絵Hでも、ものすごく抜ける作品」として化ける可能性もあるので、製品版にはすごく期待しています。
ディスカッション
コメント一覧
結構、良いと思いますよ!!ちょっと変な日本語とかありますが、ストーリーとか意外としっかりしていますし!!
エロセンスが際立ってますよね…、ストーリーも意外にしっかりですか!
ストーリーはびっくりするぐらい!!海外製品の常識を覆す感じですね!!エロセンスはかなり好みです!!今の乱立するRPGにこれぞという感じでしょうか。意味不明のシステムや項目がありますが、これが全て何かのフラグであったり差分に影響があったりしていて、日本語などもしっかりしている日本サークルが出したなら、数百本やってきた自分も驚きの作品だったと思います。サークル亀さんのシステム並みの評価できるかと。
熱くなってすみません…。
いえいえ、熱さ歓迎ですー。分かりますよー、取っ付きづらいですが、ハマるとその世界に引き込まれるのが海外エロゲですね…。
なんと体験版でも見えた、あのめちゃくちゃ多いエロ値が差分に影響する!?
これはいよいよ、きちんとした日本語訳が欲しい作品になってきましたね…。
>謎の「クラウドファンディン下着」。
>どこかでやってたのかな?
>「クラウドファンディン」という字面を見るに、
>もしかしたらenty的な何かをサークルさんがやっていたのかもしれません。
クラウドファンディングは今もやっているようです。
このゲームは英訳版も作成されていて、
英訳版は販売ではなく一般公開で自由にプレイできるようにして、
クラウドファンディングで支援募集をしてます。
月1ドル以上の支援で毎月1枚のイベントCGとモザイクフリーCGパック
月16ドル以上の支援で支援者限定美容院システムと毎月の衣装を含んだパック
月50ドル以上の支援でサブミッション開発決定投票権
月100ドル以上の支援で様々な要望受付
といったリターンが用意されているようです。
クラウドファンディングと英訳版配布の作者サイト
https://www.patreon.com/wolfzq
おぉ…驚きました、というか良く見つけましたね…!
教えて下さってありがとうございます。
多言語制作とは夢ですねえ…。
また、(言葉の壁を利用した)一部フリーってのもなにか面白いですね…
…ただ、パトロンがかなり居るようですが、そのお金できちんとした日本語書ける人を雇った方が良い…気もしました…w
こんなサイトがあるとは……!
てっきり中華オンリーだと思っていたので、英語圏でもやっていたこと自体、目から鱗でした!
ちなみに、あまりに某アイドルアニメっぽくなりすぎて危険に思えたので、
ちょっと自重したSSを貼ったんですけど、
美容院で目を弄ると本当に「そのまま」なレベルのキャラの再現度に
なるんですよね。
製品版のクラウドファンディングでどこまでのネタをぶっ込んでくるかが非常に楽しみだったり。
テキストに関してはもう何も言うまい……。(下手すると英語版の方がプレイ楽そうだと思いながら)