宵夜と炎武と魔法の日記 (体験版)
エロRPGの元祖的存在、あの[Succubus Quest]から先駆けること一週間、まだエロRPGバブルなんて言葉も無かった頃にさっそうと初作品を登録、そもそもがコンテストパーク受賞者である…というサークルさん。
しかしながら絵面は正直きったなく、でもそれが売れるというのは当時、希望でもありました…。
(1000DLもすれば驚きの目で見られてた時代)
そんなある種伝説のサークルさんの、4年半ぶりの新作。
まだ知らぬ者はその世界に目を剥け、昔を知る者は再び迎え入れよ…!
いよいよ飽和を迎えつつ感のあるエロRPG界に、今またこんな作品が降り立ったのも何か暗示的…、さっそく予告版をやってみたのです。
⇒製品版の感想はこっちに書きました
熱き創作魂。今のエロRPG市場で、果たしてこの作品はどう評価されるだろ…

▲表紙からもう全開
OPから汚いおっさん達がひしめき、そこにレトロなBGMを被せてくるセンス。
ツクールXPという制作ツールも変わっておらず(女の子キャラの塗りは進化した?)
究極的な味を放っていますが、まずはゲームプレイ。


▲女の子はチェンジ可能。二人のうち体力の残る方を優先したり、上手く使いまわしていこう 両方ともロリです
マップチップも恐らく独自で構成されており、なにかガビガビしてる中、
奇怪かつ勃起してるおっさん、宝箱を抱えていやらしい笑顔を浮かべてるおっさん、道を塞いだおっさんの顔面(?)
たまに拾えるアイテムのカットインCGはやたらに豊富、
あとこの世界の構成物質足るものは、ロリな女の子二人のみ。
正直「ルールを把握するのもゲームのうち」みたいな、フリゲ発の独自精神をまざまざと見せられる中で(これだよこれ! みたいな変わってない嬉しさも)
強烈世界に胸焼けもスゴイんですが、要約するならこんな感じの見下ろしACTとなっています。


●ステージのどこかにある鍵を見つけ、ゴールの扉に飛び込めばその面はクリア(全50面)
●面のあちこちに罠やおっさんが配置されており、背後から攻撃すれば勝てるが、側面だと服を脱がされ、正面だとエロ攻撃をされる
●体力や空腹度などが存在しており、それらの回復のため、箱に張り付いてるおっさんと「契約」するとアイテムが手に入る
タイムトライアルな見下ろしACT。まさにスルメ系



見下ろし視点のACTはこれまでもありましたが本作、全50面=一周をいかに早く走り抜けられるかという、言わばタイムトライアルというのがミソ。
正直、初めの方の面はまったく楽勝なのでタカを括っていたのが、途中から罠も進化、おっさん達の追跡してくるスピードもアップ。
いつの間にか服は破られ全裸に、罠で気絶した所をレイプされ、エロ攻撃で一度絶頂を迎えてしまうと、次からは更に絶頂しやすくなる…。
こうなるとジリ貧、イカされまくられるようになり、全然進めなくなるという事から、道中で手に入るお役立ちアイテムなども、計画的にペース配分を考えて使わなければいけない。

▲たぶん状態異常も豊富? 飛び出す槍の罠に掛かって気絶→その場でレイプされる、とか。
今作はまさにスルメ系の最たるものと思っていまして、
恐らく初回プレイではルール把握と世界観にノックアウトされ、もう何が何だか分からない…といった塩梅で、楽しむ所ではないと思います。
そもそも今作、タイトル画面に回想があり、全50面を走破した時点で手に入るポイントで解禁しよう…という流れからも、恐らく”慣れて”からが本番。

▲一周クリアでポイント精算
一周目のぐだぐだなタイムを、二周目でどれだけ効率化するか…という楽しみこそがメインでしょう。
実際に二周目をプレイしてみましたが、一周目ではトンチンカンだったアイテムの温存・効果がピンと来て、
「前の周ではここで苦労させられたけど、アイテムで楽々突破」
「この面はあそこに鍵があるから、このルートを通って早くクリアしたい」
みたいに前周の苦労があるからこそ味わえる、妙味がありました。


▲美食戦隊薔薇野郎を思い起こすシステムだ…
特にこのタイムトライアル的な楽しみは、空腹度辺りの措置にも明らかで、道中ではほぼ回復の手段が無いので、まずいプレイだと相当苦労させられます。
ではどうするかと言うと、道中で出現する”食材”を集めておいて、5面くらいごとに存在する休憩所で、料理を作って貰うという。
手に入る食材はランダム、料理は空腹度の回復から、強力な能力アップまであるので、今回はどんな食材を集められるか、どういうプレイをするか…なんて”セオリーはあるが、毎周状況は変化する”不思議のダンジョン的な遊び心地さえ目指してるようにも、感じました。
絵で却下されそうですが、ギトギトしたエロセンスが凄いぞ!
そんな訳で、クリアーに向けて走りつつも、あれこれ犯される…というのが趣旨な訳ですが、ぜひ触れておきたいのがギトギトしたエロセンス。


メニューでの中出し回数表示はもちろん、
アイテムの説明文一つ取っても、いかにも”セックスのために存在している”といったテイストがばりばり。
エロ攻撃も局所や表情、男の手や性器などパーツごとに組み合わせてるせいか、やたらとパターンも多い。
おまけにパーツごとだからこそか、身体付きをやけに強調するアングルとなっており、舌使いなどもやけに細かくアニメ。
あと予告ではOPが語られないので経緯は分かりませんが、セクハラされる女の子も、汚いおっさんに嫌悪しているというより、”恥ずかしそうに応じてしまう”表情なのも、意外性のあるエロさ。
そう、スルメ系なのはゲーム性だけでなく、絵においてもそうで、初めはトホホという感じだったこの絵柄も「あ…あれ…、なんか…えろい…?」という気分になってくるから不思議です。

▲道中、急場を凌ぐために「後でエッチします」と契約してしまったおっさんの数が記録される…(累計で12人も…)
特にこだわりを感じるのは、アイテムと引き換えにおっさんと「契約する」という所で、これは”もしエロ攻撃で絶頂してしまったら、その時にセックスの相手をします”という契約。
その場でSEXとアイテムの交換にしなかったのは優秀で、先述の通りタイムトライアル的に凌ぎながら進むゲームですから、
場合によっては契約済の男たちが累計25人とかなった所で、ダウン……という事態もあり得ます。



▲敗北輪姦タイム! 人数が0になるまで本当にハメられ続けます!
そこからは人数カウントが0になるまで本当に延々と輪姦されるシーンへ移行、ここは”これがやりたかった!”という物を感じるデキ。
恐らく男達が犯すごとに内部変数が変動、
びくびく女の子がアニメしたり、セリフが入ったり、擬音が入り乱れ、カットインが入って派手にイカされ、中出しされる…
という組み合わせパターンが、叩き込むように展開されていくのはただただ圧巻。
(ヒロインが二人制なのも、もしかしたらそれぞれ二人分の反応がえろいという、この乱交感の為かも)
この間はずっと自動、なすすべなく輪姦される…という辺り、自分は[アルハランの聖杯]、[MaiDenSnow Eve]に似たものを感じましたが、遥かに力が入っており、新しい輪姦フェーズの可能性を感じました。


▲ヤラレてしまった後の強制笑顔ピースでの記念撮影。
しかも事後はボロ雑巾のようにヤリ捨てられたカット…だけじゃなく、強制ピースでの記念撮影へと展開する事もあり、
この場合は「写真を返してくれる条件でSEXします」という予定が書き加えられる、という事もある様子。
まさにエロをやりたいんだという、ギトギトしたセンスが尖っておりました。
今のエロRPG市場ではどう受け取られるか分かりませんが…これにはやはり、一見もニ見もすべき価値が眠っている、と思いました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません