監獄街のマナ (製品版)
*この感想は [エローン大君]さんに書いて頂きました。
犬も歩けばエロに当たる サークル初RPGはあらゆる点が奇特!
アドベンチャー・CG集界隈で活躍されている、アリオンキャンバスさんが初めてのRPGを発売されました。
その名も、「監獄街のマナ」。【111さんの予告版記事】でも書かれている通り、主人公は「武○のカイト」というマイナー漫画のヒロイン。
本作は「ピクシブでのリクエストに応えたCG」(※実際に投稿されてる)をエロ面の主眼に置いた、非常に奇特な成り立ちの作品。
リクエストに応えた以上、エロCGが用意されているキャラも非常にバラエティ豊かです。
それこそ有名作品の二次創作から、リクエスト主のオリジナルキャラまで、CGの元ネタからして「カオス」としか言い様しかないのですが……。
……この作品、だいたい全部がカオスなのですよ。
序盤の展開を書くだけで分かる!本作の奇特なノリ
ストーリー的には、
「荒廃した世界……。用心棒として雇われたマナが、正義感の強さと技を以て敵を倒さんと奮闘する!」
と言ったオードソックスなもの。
しかし、まず街に入ろうとすると、子どもにおっぱいを揉ませてとせがまれ、入り口を通れば青姦カップルを発見。
青姦カップルのエロCGが見れたー!と思った矢先、急にマナが青姦カップルに天誅を下すためにぶん殴る。
情報収集のためにおっさんに話しかければ、「おっぱい揉ませろ」と戦闘突入、その後おっさんが憑き物が落ちたように「力不足だから装備買えよ」とアドバイス。
これら全て、「街の入り口周辺の一画面内」で起きた出来事です。
まさに住民総変態。後述しますが、リクエストされているエロCGの内容が内容なので、余計に「何なのこれ……」と戸惑うことでしょう。
街中をうろついていると、様々なところで唐突にエロシーンがぶち込まれる。本作特有の奇特なノリには人をトリップさせる謎のパワーがあると思います。
ゲーム性はレベリング必要無しの親切設計。おっさんのアドバイスに従って買った装備は、ほぼ全ステータスアップの便利装備でした。
徹底的に「バカゲー」 抜きゲーとしての視点で見ると……
前述した通りカオスな作品ですがこれは狙ってやっている節があり、作者さんも「脳みそをウニにして楽しんでください」とコメントしています。
それを踏まえた上でバカゲーとして見ると、完成度が高かったりするのです。
ボスへの行き方を問いただそうとしたら敵幹部がド忘れしており、マジギレするマナと思わず謝る敵幹部。
やけくそのようなレベルアップに、唐突すぎるエロCGでのクロスオーバー(バスケ漫画×ロボットアニメ)など、腹を抱えて笑う状況ばかり(必見です)。
そして個人的には本作一の名言だと思う「見事なアウトオブバーンズ!!」。便器外にこぼれたモノのことをこのように表現する人は初めて見た。
ゲラゲラと笑いながら遊べるRPGとしては随一の出来だと思います。
では、どこでも変態行為が見られる「抜きゲー」として見るとどうか、と言いますと、個人的には厳しめな印象。
というのも、特にエロい気持ちじゃない時に唐突にエロCGを投げられるため、プレイヤーの気持ちが置いてきぼりになりがちなのです。
設定上「敗北したら性奴隷、なので街中に性奴隷」なので、カオスな街並みになっているのは仕方が無いのですが、バカゲー部分と上手く噛み合ってないように感じます。
また、エロCGもリクエスト絵が中心で統一性などガン無視な上、大体全裸でキャラの特徴を掴めないため、
マナ「あなたは(作品名)の(キャラ名)!」
と、マナが説明してくれるものの(微妙に萎えポイント)、犯されているキャラクターに即座に感情移入できないのは頭のエロスイッチをONにするにあたって大変なのです。
ゲームとしてのテンポ重視なのか、地の文が無いが故にエロシーンのテキストもワンパターンになりがち。
これらの要素が集まった結果、エロCGが多いので回想モードでは捗るけど、良作バカゲーの中で突然エロCGが出てきてもなぁというミスマッチが発生しているのです。
奇特!?なエロ趣向 スカトロ率は結構高め
エロシーンに関しては、かなり容赦の無いハードなものが多めになっています。
露出・陵辱・妊娠SEXなど様々ありますが、基本的にはスカトロ要素が非常に多め。そのため、愛液なのか小水なのかも判断が付きません。
女性の肢体は肉感たっぷりに描かれている上、ハード・ハードコア嗜好の方はお好きなのでは無いかと思います。効果音も何故か妙に生々しい。
女主人公系RPGでは、なかなかスカトロを主に置いたエロというのは書けないので、結構珍しいところであります。
本作のCGのほとんどが「Pixivリクエスト絵」であることを考えると、スカトロ系に関しては需要が供給を大幅に上回っているのかもしれません。
奴隷市場に出されるバッドエンドでは、差分CGを使っておっぱいをいじめる、簡易アニメーションもやってのけていたりして面白いです。
ちなみに、111さんの予告版で書かれている「ヌードビーチや酒場」に関しても、野外露出撮影などのエロCG(&ゲーム内イベント)が増えただけだったり。眼福ではある。
ゲームとエロのミスマッチ感はあり でもこのゲームは深く考えるのが間違い
本作の「バカゲー&ハードエロ(ハードコアあり)」はミスマッチ感が強いものの、RPGとしてのストレス自体はほとんど無くバカゲーとしては素直に楽しめる一作でした。
デ○マスの神○蘭子が何故かお嬢様口調をしていたり、力を封印された東方の幽○が数十年の眠りに野外でついたり、ツッコミどころはたくさんあります。
このゲームは深く考えるのが間違いで、プレイヤーを待ち受けるありとあらゆる状況を、ゲラゲラと笑いながら遊ぶのが良いし、それが本来の楽しいゲームだと言えましょう。
「大量・統一感ゼロのCGをメインとしたRPGが流行るか」については、本作に関しては「否」ですが、本作のみをもって判断すべきではないでしょう。
例えば、「シリアスなゲームで戦火もの」など、ゲームとテーマがマッチしさえすれば、爆発力を発揮する可能性はあるのですから。
しかし、その先陣を切ったこのゲーム。バカバカしくも変態で満ちあふれたこの世界で、脳みそをウニにして楽しんでみてはいかがでしょうか。
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