破戒シスター (体験版)
*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。
⇒製品版の感想はこっちに書きました
銘菓!エンゼルまんじゅうさんは黎明期から活動されていて、有料処女作のドラクエ二次創作RPG「まんじゅう十字軍」は私が有料エロRPGの初期に手を付けた思い入れのあるゲームです。
処女作から一貫して人間は可愛い女の子ばかり(例外もあり)、あとはブタと魔物が中心の世界観を持ったバカゲーのノリです。その一方で簡単すぎず難しすぎず楽しくなる戦闘バランス、オリジナルの8bit音源、細部をバカゲーにしながらシリアスに締めるシナリオ、全自作敵キャラ、ダンジョンが楽しくなるマップ、作り込まれたシステムと、常に高クオリティの作品をリリースし続けています。
そんな銘菓!エンゼルまんじゅうさんの前作から約3年かけて開発された新作は一体どんな感じなのでしょうか?
悪魔城ドラキュラとバイオハザードの二次創作パロディ
本作は「パニック&ゴシックホラー系RPG!」と銘打ってるのですが、パニックホラーの「バイオハザード」とゴシックホラーの「悪魔城ドラキュラ」をパロってるからこのジャンルなのですね。いずれも、キャラ二次創作は控えめで、2つのゲームを融合しながら、ブタ風にアレンジした独特の世界観が素敵なゲームです。
まず、体験版のストーリー概要をさらっと述べると、
というお話。
2作のストーリーが合体してます。世界観を取り入れながらも、オリジナルシナリオなので原作未プレイでも問題なく、且つ原作を知っていればニヤリとする演出が山ほどあります。
さて、ダンジョン攻略ですが、戦闘はコマンドバトル。1ダンジョンでも4,5種類と敵種類が多く、全てオリジナルモンスター。目で見て楽しむ戦闘ですね。敵モンスターの多さは初作から一貫しており、女敵キャラも含めて製品版は膨大な数の敵キャラが予想されます。


▲女キャラは、全て一定ダメージを与えると脱衣し攻撃方法も変化します。



▲敵はブタ、魔物、可愛い女キャラの3パターン。原作をパロったモンスターも多めです。
特徴なのが治療の回数制限。修道院や中華街など人がいる場所での治療は無制限ですが、ダンジョンは1つの休憩場所につき3回まで。雑魚戦でもじりじりHPが削られるので消耗戦になり、利用しなければいけないけど、3回使い切るまでもない適度なバランスです。
そして攻撃のSEや動きダンジョンのマップチップ配置などがとても気持ちよく、ダンジョンRPG本来の面白さが感じられます。
ドラブタニア城とブタモンド家の因縁?コメディだけど細部まで作られた城内
オープニングはエリカ=ブタモンド(以下ポニテ娘)を操作してドラブタニア城城主の復活を阻止します。ゲーム開始時の走りながら敵をなぎ倒す横スクロールシーン、城内へ侵入するための橋、月を背景にした城外、ステージ切替前の廊下移動など序盤から悪魔城パロディが連発。しかも、それぞれクオリティが無駄に高く、城内の8bit音源サウンド2曲もFC時代ドラキュラの影響を受けた楽曲。



▲いずれも原作ファンならニヤリとする演出ばかり
原作ライクだけどサークルさん独特のコミカルさも健在で、おっぱいおまんこ丸出しの夢魔が仲間になって足手まといな行動したり、邪教信者のブタが怠けきって、死神も伯爵も漫才コンビのような性格だったり。でも、死神は平気でブタ司教を生贄に捧げ、ポニテ娘が伯爵を真面目に倒そうと奮闘する……などシリアスなシーンは締めて物語として成立しています。





▲ドラキュラシリーズでは毎回暗躍してる死神・ドラキュラもこれでは形無し。
最後、伯爵に敗れたポニテ娘は、復活を支えてくれたブタ共にレイプされてその後の末路は催眠研究しているマッドな奴に提供されることに。コメディ色が強いゲームですが、エロは真面目。輪姦から逃げようとしながらも無理矢理処女を奪われるシーンでした。



▲表情差分や文字差分は豊かだし、テキストも挿入前から輪姦の恐怖を煽り立て、輪姦後も茫然としている差分を用意するなどエロも要点を押さえています。
オープニングだけでも銘菓!エンゼルまんじゅうさんの得意技が凝縮されているんですよね。原作を熟知した上でパロった世界観を作り、原作をコミカルに笑い飛ばし、それでいて話は原作未読でも面白いように工夫し、要所要所でしっかりとしたエロも発生。
なお、体験版終盤に、月下の夜想曲主人公をパロったイケメンブタがでてきます。原作知識があると、ポニテ娘は常識改変させられドラブタニア城主として君臨&性処理道具になっているのかなと想像できます。

▲イケメンブタ。このキャラが出た時点で、シナリオの下敷きは「月下の夜想曲」パロなんだなと想像しました。同作はオープニングで活躍するベルモンド家のハンターが洗脳されて悪魔城の城主として君臨する話。
バイオハザード風味の世界を3枚目ブタが華麗に立ち向かうぜ
オープニングが終わると本来の主人公であるブタ男。エロビデオで抜くシーンから始まり、スラングを連発し、「これはひどい」と突っ込みたくなる主人公。エロ発言やエロハプニングも多いけど紳士だったり、物事に対して突っ込みが多くノリのよいキャラ。変に愛嬌があるので、たぶんモテないけど人からは好かれそうな性格です。そして大事な場面ではしっかり決める、西洋映画3枚目主役のポジションですね。



▲「アダルトビデオ」を「おとなビデオ」や「holy shit(訳:くそったれ)」を「ホーリーうんこ」と直訳したこの表現は主人公の口癖。
突然ゾンビに襲われ、敵の犬がどう見てもバイオ犬、人の名前がアメリカ式など、オープニングと逆でバイオに悪魔城が混じった感じになっています。

▲ブタ男編チュートリアルで「逃げろ」と言う雇い主ゾンビ。おい、お前なんで意識があるんだい!みたいな一部原作崩壊のようなコミカルさを出すのが上手な作者さんだな……と。(念のため、これ以外に喋るゾンビはいません。)
主人公はゾンビの街を目指すことになるのですが、その理由もひどくて、行き付けのブターバックスのお姉さんゾンビを見て、ゾンビを腐姦しても法律で罰せられないじゃん!との理由。



▲主人公が触ろうとしたら、襲ってきたゾンビ。イラストも迫力がありシリアスシーンのはずですが、主人公の目的が台無し。
そうこうしてゾンビが徘徊する様々な場所を巡るのですが、工場、寂れた村、礼拝堂、カタコンベ、ウォールマーケットなどゾンビパニック物、いかにもバイオにありそうな場所ばかり。村の建物を一軒一軒訪れると人が生き残っていたり、暗証番号を入手して地下シェルターへ入るなど、バイオ伝統の謎解き要素もあります。(詰まらせないために超簡単ですが)。悪魔城と同じく8bit音源ですが、これがバイオハザードでも違和感を感じずマッチしています。
そしてマップチップの配置方法がすごい凝っていて、とにかくフィールド見たさでも先が気になるダンジョンです。体験版範囲でダンジョン数は10近くありますが、コピペダンジョン(手を抜いたダンジョン)が一つもありません。



▲フィールドマップはドラブタニア城も混ざっていて、「奪われた刻印(DS)」を思い出しました。ちなみに車はカプコンヘリ並みの性能なので街の中心街でガス欠に。
オープニングと同じくギャグでシナリオを進みながらも、ゾンビに汚染された恐怖の街並みをドットチップなどで表現して世界観を伝え、最初は腐姦のため行動していた主人公が、体験版ラストで平和のための行動を決意するものは熱い何かを感じます。



▲そして、物語は結界で平和を保っている中華街からゾンビがうようよいるショッピングモールへ。
擬音、表情など差分が豊富でエロシーンも実用的
本編はパロディ・コメディなノリですが、いざエロになるとコメディさがなくなり、真面目に官能を引き出すシーンになります。その前後はコメディ色もあるのですがエロへの移行が違和感なくスムーズで実用的です。体験版は計6つのエロ。
まずコメディ色のあるシーン、淫魔が誰もいないと思って崖下に放尿するのですが、なんとそこには主人公が……。しっかり放尿エロを描いた後に主人公が飛び上がって驚く話に続きます。



▲淫魔なので胸とマンコが丸出しの服装。そして、オチに主人公が放った一言が面白かった。
他、本編途中で仲間になる破戒シスターの初登場シーンです。オナニー癖があるシスターという設定で通称「エロ巨乳」。修道院を訪れたところ、主人公に気づかず神の前でオナニーするとんでもない淫乱シスターでした。



彼女はもう一つエロがあります。英雄の亡霊によって足が勝手に椅子まで歩き、椅子に座ったら拘束。そのまま無理矢理にディルドーで処女喪失。最初はレイプの雰囲気で主人公も「やめろ」と言いながら何もできず、シスターも泣き叫びますが、次第に乱れていき、自らディルドーを求めるように。彼女は性を解放することで破戒シスターとなる事ができるようになりました。(なんというひどい設定だ)





▲困らせると反応が面白いシスター。現在の印象は「エロい」としか感じないのですがこれでも題名「破戒シスター」のキャラ。彼女の成長も楽しみですね。
体験版の回想欄を見る限り、回想数は23。CGモード、Hモード以外に、Hが始まる少し前からプレイ可能なストーリーモードも搭載されています。いつでもエッチの前フリから見れるので、これが地味にありがたい。
黙示録には破戒シスターと5人の仲間が立ち向かうと予言されているので、他4人の仲間がいる事は確定です。体験版だけでも物量がとんでもないのに製品版ではどれだけのマップ、音楽、CG、モンスターなのでしょうか。話が面白いし、それでいてエロも実用的で先が気になる体験版でした。
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コメント一覧
まんじゅうさんの所の新作来るのか?!
3年(以上)ぶりの新作だよー!