鬼の守り人 (体験版)

ARPG,R18遊べる,リアルタイム3D

鬼の守り人
鬼の守り人[ろじうら倶楽部]

世の中、色んなゲームエンジンが出てはそのリアルな映像が刷新されていくので、あまり言わないようにしているのですが、本作の「映像美」には感心しました。
というより、リアルさやエフェクトがって話じゃなく、シンメントリーであったり、オブジェクトの蝟集であったり、
ぴしっと決まった、アニメ的な、舞台芸術めいた? 美しさであって、これはなかなか陳腐化しないのではないかと。

その割にそこまで処理も重たくなく、これはつまり一種「VRchat的な」物を用いて、徹底された美……なんて近年の3Dに絡めて思う所がありました。
(ステージ1とか、カメラをぐるぐるしてまぁヒロインのパンツを覗いたり、迫力あるアングルとか探すと楽しいですよ…)

鬼の姫様が進んでいくリアルタイム3Dアクション。
実際、画面から伝わるこの「面白そう」感は半端無し

でこれがまさに本作の長所でもあり、実は短所を呼び込んでいる所にもなっていると思うんですが、とりあえずゲーム内容としては3DのARPG。
敵を蹴散らし、先へと進み、ボスを倒したりしてステージをクリアしていくごとに、鬼のお姫様的な存在であるヒロインとその戦う理由、そして突如出現した謎のお城の中で、邪魔してくるキャラ達との接触……
と物語が明らかになっていく。
サクナヒメ的な、「和」の感じを出したストーリーラインもなかなか深そうな感慨を与えてくれる。

ゲーム部分でもう一つ付け足せば、ザコ敵が落とした素材を売ってはお金を稼いで能力強化、ところどころに回復アイテム。
とまぁ割とこの辺の運びはARPGとして平凡というか、想像し得る所かなと思います。

アクションのキー応答一つ取っても過不足なく、あまねくクオリティを備えているんじゃないかな、と……
(まぁボタン押しで4連続切りへと変化する一般攻撃が、この手のに付き物の細かい向き自動補正が無い故に、ちょっと軸ズレるだけでかなり当たりにくいとか、若干気になる所はありますが…)

全体に高クオリティで無難……かと思ったら、ステージがめちゃくちゃ広い!
長所もあるが転じて迷いやすし

……で、やっぱ本作の特徴として一番挙げられるのはその映像美、単に映像が美しいだけでなくステージの装飾が凄いって事になるかと思うのですが、それは諸刃の剣でもあり。
つまり、他の同系ゲームと比べてもこれは明らかかと思いますが、めちゃくちゃフィールドが広い!
(逆にこれだけ凝った建築物とかがあるにも関わらず、読み込みが短めなのは本当に最適化してるな、と驚くばかりですが…)

でこの仕様は絶対わざと……、言うなら「迷いながら、景色を見つつ進み方を考えるのも良かろう」的な判断かと思うのですが、
この手のゲームにはほぼ不可欠の、右下とかに表示されるガイドラインみたいなレーダー表示が一切無いんですね。

1面はまだ目的のお城へと向かっていく庭での出来事なので(果たしてゴールに向かっているのか不安になりつつも……)まだマシですが、2面に入ってからは城郭を上へ上へと昇る造り。

城郭は5階層くらいですが、その間、同じ間取りの区画があったり、ガイド的な矢印や目印もほぼ設けられてない。
あと美的なセンスを追求するあまりか、『沢山の襖で区切られた光景』……いやそれ自体の持つ圧は認めるんですが、そういう事もやっている。
でこれがゲーム的に言うと、「どれが入れる襖か」分かり辛い!(近付けば一応、文字ガイドが表示されるんですが……)

せめて入れる襖の色が違ってたり、チカチカ点滅してれば遠目にもすぐ分かるんですが…まぁ野暮って事でしょうね……

で本作、言うまでもなく3DのARPGであり、敵と戦う中で、けっこーカメラアングルの調整も重要になって来る印象。
(オプションを頑張れば何とかなるんだろうか…?)

……これらがトータルに積み重なると、数分前にどっちから来たのか、もう方向も分からなくなるんですね。
事実、体験版1時間30分プレイしましたが、あここは違うわ、もう来たわ、気付いたら反対(出口)の方に向かってた……と何度も何度も迷いました。
で次第に3D酔いも誘発、気持ち悪くなって来るという……。

あと自分は2面のボスで詰まりましたが、ショップ・セーブポイント・回復が実はそれぞれ別々の箇所に配されており、で実際2面ボスが強いんで、
もう少し鍛えて、ショップで鍛えるかアイテム買おう……って時に、もう2階層下のエリアとかまで戻らなきゃいけなかったりするんですね(回復はすぐ近くにあるのに!)
ただでさえ、そこそこ複雑な回り道をしていく今作で、この引き返しはきつい……。
そこは平易に、ボス前にどどんと全部あります、で良かったのでは……と思わなくも。(これまた野暮…でしょうか)

この手のARPGで簡単すぎるとまぁ退屈なのは分かって、工夫を凝らさないと必ず反撃喰らってダメージを負うくらいの、今作の難易度はちょっと頷けたりもするのですが……。(難易度:普通でプレイ)
難易度はゲーム途中から変更できない様なので、どうかな、腕に自信ありって人以外は「簡単」でプレイした方が良さそうか、と思いました。

凄く力入っており、もちろん地力の高さも頷けるんですが、これだけやってるのだから別に普通に遊ばせれば良い所でちょっと角が取れてないかな、
だがその角は映像とかの美しさにも一役買ってて、そこが一番印象的ではあるのがちょっと難しいところ……という具合かなと。

18禁ゲームですから、当然敗北Hもありますよ

Hシーンはステージごとにザコ敗北と、敵によってはボス敗北も。それ以外は無しかな?
ちょっとお気に入りだったのは(何回も負ける事を想定しているのでしょう)、1つのシーンに3つの差分選択肢を選べること。
全体としては(のじゃ口調では無いものの)ロリババア的な存在の鬼の姫に対する、拘束凌辱が行われる! って傾向で、差分から目隠しとか選ぶと、特にその気配がマシマシになるのは、なかなか嬉しいモノがありました。

売れ筋を考えるなら、敗北エロ後はボテ腹モード(見た目変化)とか、
あとある種ハスクラ的でもある今作のゲーム性を考えるなら、
「ショップ屋からパンツ買える(戦ってる時にチラと見えるパンツ柄が変わって嬉しい)」
「(景色を重視して)フォトジニックなポイントに立つと、実績解除がある」
とかあると良いんじゃないかな、という気もしましたが……

体験版はプレイ1時間30分。
2面ボスの猛攻と3D酔いの前にダウンである

「腕とセンスのある人が(絞られた一分野に)全力投球、おかげで映像は美しい代わりに難点も…」という風に世間では捉えられてる感じか…?
個人的には「(腕が十分にあるので)そういう当たり前の仕様も分かっていながら、映像美優先で断行した仕様」みたいに感じたが

・この作品のゲーム実況はここでしてます

関連:
VRchat的な美で、
[駆動妖精アイディールレイズ Ver1.9.2]
が浮かんだ

あと
[浮世幻想縁日〜神様の使いの双子が百鬼夜行に犯されながらも立ち向かう夏祭りの物語〜]
とかも思い出したね

プレイしながら同じ18禁ARPGとして
[エルフの騎士ジゼル]
のことを思い出してて(当時Unity製はけっこう珍しかった)
10年一昔、だいぶ変わったなあと

あと
[風魔ミナ:不死身の真実]
とか

[巫剣神威控]
とか……(これは全年齢)