魔法のマッポちゃん (体験版)
もう表紙の画像だけでも「これ、絶対やらなきゃいかん…!」と。
なんというか上手く表せないほど独特ですが、あえて言うなら
「ハレンチ学園のヒゲゴジラみたいなテイストに、ガリガリ君のパッケージみたいな塗り」と言いましょうか。
それだけじゃないのが、
旧「ENIX」等でPCゲーム制作実績のある作者懇親の自信作です!
完成までに4年を要した大作です。どうぞお楽しみください!
という説明。
(と言うかプロフィールを見てみると、自分が生まれる前からゲーム開発に関わっておられる…!
自分にとっては”歴史”でしか無いものに関わってきた、相当なキャリア。)
これは一体どんなキテレツで凄いゲームなんだ…と我慢し切れず、若輩者ですが予告版をプレイさせて頂きました。
細かい話は抜きだ、ただこの不条理世界に酔いしれろACT!


ゲーム自体はCF2.5製、なぜか動画再生に最近ではあまり聞かないQuickTimeのインストールが必要になりますが、案外ゲーム部分はまとも(失礼)。
(*QuickTime、windows7の自分はインストールだけでは上手くいかず、.dllを入れる作業が必要だったので、
一応参考リンク→QTCF.dllが見つからない
ただ脆弱性が指摘されているので、遊んだ後はアンイストールして置いた方が良いかも…。
Windows版QuickTimeに深刻な脆弱性、直ちにアンインストールを)

基本的にはやや広めの面型のACTで、道中にライフを回復してくれる味方が居たり、
アイテムを拾って武器チェンジしたり、セーブ地点があったり、
まっすぐ行っても道が塞がってるので、少し周り道してギミック解除して…
といった具合。
(囚われた人の救出とかもある辺り、[Bullet requiem -バレットレクイエム-]がシステム的には近い…?)
しかし主人公の移動速度はかなり遅く、SEとかもやや脱力系(なぜか敵の銃撃音だけはやたらとリアル)
攻撃もボタン単押しではできず、必ず←か→押しつつ攻撃ボタン押しが必要です。
これが地味にテンポ遅れる。
まぁ優良ACTらしい爽快感や、敵との手に汗握る戦いを期待してはいけない。
(こちらの動きは遅いのに、敵の銃撃の間隔はかなり早い・主人公の当たり判定大きいで、もうダメージ覚悟の殺るか殺られるかの大雑把になりがち…。
一応、「敵を全員倒そうとせず、進めるならさっさと先に進む」くらいが丁度良いバランスかな…?)


しかし何といっても”懐かし系の…”絵柄では隠し切れない、奇抜さがまさに玄人好みで、
もうステージ1、プレイキャラクターが上空から落ちてきて着地した次の瞬間には、他では絶対見ないような凄い敵が動き回ってるのを目にする、その現実だけで楽しめるというもの。

ゲームオーバを3回すると、プレーヤーは無敵になれ、ボスも簡単に倒せる
とかの措置とか、
★全8ワールドの各ワールドごとに総ての敵キャラが総入れ替え!★
総敵キャラの種類は、なんと90種類!(数ではありません種類です!)
というボリュームからも、もうこれはこの見た目・芸術を楽しむための手段である、と言っても良いでしょう。
次から次へと現れる不条理敵に、もう何か含み笑いを堪えきれず、楽しくなっていきます。
四の五の言わずこの感覚に溺れるが正解。
動画は割と良いですよ(地力が窺える…)


エロとしては、お助けキャラに助けて貰った時・ライフ0になってやられた時・それから小ボス、大ボスにやられた時…などなどの場面で動画を再生。
数秒程度のムービーが流れる訳ですが、これが絵柄の偏見無しに見てみると、なかなか実用的なデキになってます。
(過去作で、動画作品もたくさん手掛けておられるだけあります)

最近はアニメと言ったらもうadobe系・AftterEffectなんかが花盛りな訳ですが、それとは違う生態系で昔からずっとやってきた故か、
割に細かく動き、キモい化け物に犯される女の子の肉体もよく強調され、
その上、本数も多そう(50以上だそうです)
そして予告版から、アニメ回想も付いてるという力の入れ方。
色眼鏡で見がちですが…まぁそれもある意味正しいのでしょうが…
割とこの部分は、かなりの出来を誇っていると感じました。
*アップデートで、動画形式が.mp4になった模様です
ディスカッション
コメント一覧
明らかに昔の作品の方が万人受けしてたろうというのがなんともw
過去作の絵も十分古いのですがこのゲームはそれどころでなく、永井豪御大やメジャーデビュー前の山口貴由先生的なセンスというか…
数年の製作期間の間に色々変わってしまったのでしょうねぇ。
あ、あとサークルの作品一覧から「ママは巨乳で奴隷な教師」を買ってみたのですが、こちらは十分使える内容でした。
ヴォリュームの割に値段は1600円と高いのですが、10年前ということを考えればやむなしか。
そう、そうなんですよ…!
この「年齢ゆえに付いていけなくなる感じ」がもう凄く残酷で、凄くいたたまれなくもあって。
でもサークルプロフィールから行けるwikipediaによればもう、自分の親世代くらいの年齢らしいのですよ。
自分なんか31歳で、そろそろ世間に付いていけなくなってるのに、その歳になっても戦えるか? って思うと、すごく胸を打たれる所もあって。
でもそもそも、そういう配慮をする事自体、失礼じゃないかとか考えると、もう凄くモニョるという…
前向きに捉えれば、「もう最新の絵柄にとらわれず、やりたい事をやれるようになった」と言えるかも知れませんね。
そうです、実は…と言うと失礼ですが、動画もかなり頑張ってるんですよね。
10年前ならかなりのレベルだったと思います。