魔物娘都市のギャンブラー (製品版)
2016/04/18予告版の感想です
スラムの最底辺でお金を稼ぐ方法を見つけ、より良いメスに種付けするのだっ!
なかなか遊び応えありそうなゲームだと思いました。
主人公は輪廻転生のすえ、最下層のスラムにたった今誕生したばかりの弱小モンスター。
日々行動ですり減る、疲労・空腹ゲージに気を付けつつ、生物としての本能「種付け」を目指し、
より極上のメスと交わるのが目標…! という訳です。
という事で、生きるために、種付けのために、この底辺社会で色々稼ぐ手立てを見つけなければいけない。
ミニゲーム形式での清掃(なめくじ運び)を延々とこなすか、たまに一攫千金もある? ゴミ場漁りをするか。
それとも自分で、さらに他の稼ぎ方を見つけていくか…は自由。
しかし序盤はまったく稼げず、本当に日々のパンを買うだけで一杯一杯。
こうなっては寝床も雑魚寝が基本とかになり、みるみる疲労が蓄積していくのでした…。
自然と「やってられねえ」気分となり、昼の労働を適当にこなして夜はバクチに手を出す、
あるいは違法な取引や犯罪集団に加わって、ゆすり・たかり…みたいな自堕落な方面へ。
こうなっては魅力的なメスと出会えるはずもなく、気が付けば牢屋…みたいな事にもなるのでした。
なんとかこの吹き溜めのような社会の中で、より良い稼ぎ方・アイテムの使い方を工夫し、フラグを探し、サバイブするのが重要。
本作はそんな風に『自由』を謳った作品ですが、反面、そこだけで終わってないのが分かってる感じ。
つまり自由とは、
「下水の魚の売買は禁止されてるよ」
「自由はあるけど、お金があってこそだよ」
という”制約”があってこそ破る楽しみ・励む希望があると言うもの。
それが顕著に見えるのは例えばメスとの種付けで、ここ、普通に設計したら「お金を稼げるようになったら、あとは倍々でハーレム」
としがちなんですが、実は一人を孕ませた時点で、その人生は終了となるようです。
(サケの交尾みたいなものでしょうか…)
前の周での行い…(カルマチックな)有利を引き継いで、また次の人生が始まるというのは、厳しい生活の中で「今度こそ」なリソース配分を考える醍醐味あり、
下層で手を打って見えるもの・上層社会に分け入って、初めて見えるもの…
みたいなやり甲斐を煽るプレイ差あり、なかなか効果的だと思いました。
そうした『制約』だけでなく、底辺のディティール描写、
「スラムたる下層のお金は”ナメクジ玉”なのに、上層の市民社会は”デマール(通貨)”」
「下層ではそもそも通貨を手にできるほど、堪え性ある奴がいない(たぶんお金を溜める習慣が無い…)」
みたいな事とか、
種付けしたメスの位により、その人生のエンディングが少し変わる?(バッドエンド時の扱いに関しても、前もって伏線があったり…)
といった、細かい芸も良いぞと。
派手さは無いかもですが、ちゃんと地に足着いて遊ばせようとする、なかなか優良ゲームぽい意志を感じました。
下層の現実と、上層の優雅さ。成り上がってやるんや…!
製品版なら一日の終わりにセーブ可能だぜウェーイ、という事で、さっそく悪事を中心にブイブイ言わせてたところ、あっさり投獄。
しかしここで、たまたま性欲が強いのを見込まれ、”種男”として別の場所に隔離、毎日、壁尻女への種付けをする生活に。
エロゲとしてはグッドエンドでもおかしくないのだが、
何か東南アジアみたいな凄惨さを、ゲームでちらと感じてしまうのであった…。
(ちなみに性欲がヨレヨレ状態だとそのまま獄中で放置死、絶倫レベルなら看守が発情して、逆レイプ孕ませとなるのであった。
やった! 一芸が身を助けた…?)
別の人生ではイカサマサイコロを手に入れ、それだけではバレるので色々細工したり、お魚の密売ルートを情報料込みで確保したり。
かくて
「悪い事をするにも、底辺とつるんでギャングごっこじゃすぐ終わり、
上の組織の一端をかつげば、ガサ入れ時の脱出口とかもあって長生きできる」
「一つのことを続けてると少しずつ成長するが、そこで貯めたお金で、別の率の良い仕事に投資すると(犯罪アイテムや情報とかだが…)急激な上向きを見込める」
「単純労働も、目標があると頑張れる」
なんて、人生の教訓めいたものを学んでいくのでした…。
実はゲーム自体は、わりと作業を繰り返す部分も多いんだけど、
底辺ががっしり描かれてるだけに、”上手く行ってる(稼いでる)オレ”感があって、なにか楽しめるんですねえ…。
翻って市民権を購入しての、「住む世界が違う」描写も抜かり無かったりする。
ごみ山を漁る身分だったのが、周りが話してるのは”相場の値動き”の話題…。
ただの清掃の仕事を一日こなすだけで、下層の半月ぶんくらいは給料が貰える。
男女の営みも下層のハーピーみたいに「お魚をあげるから、代わりにエッチさせてね」ではなく、
バーの隣席に無言で座り、高価なお酒を奢っては、奥ゆかしく会話を重ねていく…みたいな事に。
かつての顔見知りの態度がかしこまった物になったり、昔優しくしてくれた子は借金のカタに連れていかれたり。
がくんと世界が切り替わった、というのを感じる。
(ただ同時に、この世界でも博打がカジノ、女の子への餌付けがバー…と上品な呼び方に変わっただけで、
”ヤる事は変わらねえ!”と下克上的な気持ちになるのもまた、リアルというか…)
自由行動というより、糸口を見つけて解くタイプ
ただ女の子と出会える条件が意外にシビア…というか、こちらがくまなく探すまで、一箇所で待ってる感じ。
例えば下層では博打で知り合う子が割と多いけど、初めに”負けるから”で見切ってると、それ以外で気付く機会なし。
ゆえに、自由なサバイバルな行動というよりは、”攻略の糸口を探す”のが楽しい感じ。
女の子にしろ、効率的な稼ぎ方にしろ、次の地点を見つけ出して、あとは必要なものを買い揃えるために毎日の作業を頑張る。
ちなみに女の子に種付けしたらリセットなので、つい分散セーブで行きがちだけど、再生時に買えるアイテムがかなり強力なので、大体はやり直した方が簡単。
前の周ではできなかった荒稼ぎを考えるのも楽しい。
うーぬ…解き方が分からぬ…
意識的に自分で新しい行動を試していけるか、でかなりプレイ感変わってきそう。
例えば周回ポイントは5000から長らく動かないのだけど、初めはそのポイントを市民から始めるのに使うと思うけど、ED見てくとクリア時点のお金を受け継げるようになるから、
それ以降は試したい事柄辺りの特殊アイテムを買う…、と気付けるかどうか。
しかし中には本当に繰り返しでフラグ立つのもあり、
「あと◯回したら発生するかも?」「もしかして◯◯?」と試しては、何も起こらず…うう…何も変わらねえ…とズルズル毎日のルーティンをさせられるのはきつい。
(ゾンビ娘にきちんと手順を追ってお酒を奢っても一向になびかない…。
それで権利書をプレゼントすべく、つい毎日釣りに頑張ってしまう…と辛い。
ここでリセット→イカサマギャンブルで荒稼ぎ…と思考を切り替えられた方が楽?)
物語は面白いので、新しい行動を取れて新しい子が出たりすると、「そういう事だったのね!」って気分になれるのだけどねえ…
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コメント一覧
#追記
製品版プレイ2 プレイ5.5時間、行き詰まる…
公式サイトに攻略のヒントが追加されてましたよー
追加されていましたが…ううむ…
まあ本番の無いキャラが分かっただけでも、ムダに粘らなくて済むようになったかな
ゾンビ娘ことクラリスちゃんは権利書必要なかったですね。普通にお酒とプレゼントを渡していって5~6回目くらいに高いお酒でいけたような感じです
あぁそうでしたか…、5,6回。
普通にクラゲとか渡しても(体面上は)喜んでくれるんでアレレと思ってましたが、やっぱ内部で計算されて、それで変わってきてたのかな… ありがとうございます。
クリアボーナスで買える、トケナ石を所持している状態で魚をある程度釣る
酒場のカウンターで魚を売る→なぜか連続で売り続けられる。
恐らくバグかもしれませんが、金稼ぎにはこれが一番になってしまう…
バグ…バグは嫌だよにぇ… 作者さんに報告すると次バージョンではきっと直るのよにぇ…
魚を売る→キャンセルを続けるとクリア漏れしてるかのように金額が上がり続けて、次からもその金額で売れたりするので大金持ちになれたけどモテない…