「魔剣少女エンヴィー ~Blade of Latens・炎の継承者~」
魔剣少女エンヴィー ~Blade of Latens・炎の継承者~
★★★☆☆(星、3.4)
プレイ時間:約15時間
自分で18禁SRPGを計画・製作しているもので、とりあえず買ってみました。4800円。”DLsitecom先行独占発売”というので。後にこれは話半分だと分かるのですが・・・(詳細は最後に)
さて内容ですが、エロとしてはなかなかです。フルボイスだし(男の声まで入ってるのは、個人的には要らないんですが・・・。オプションでOFFにできます)エロシーンは全部で19。
1回1回が割と長く、絵も平均して1シーンに3枚くらいかな、描かれています。
エロ絵もたまにアニメしたりしますが・・・まぁ今の技術からしたら、気持ち程度って感じですかね・・・。この分野は今まさに研究されまくっていて、日進月歩ですから・・・
敵との戦闘に負けると発生する負けエロシーンなんかは、陵辱色が強く、かなり抜けました。日常シーンで性格を知ってるキャラが、触手に孕まされてレイプ目とかは、やっぱり興奮するもんですよ・・・。
(ただ自分としては、SRPGで相手にわざと負ける(*わざとじゃないとそもそもあまり負けない難易度)っていうのは発想として無かったので、2周目で拾い集めるハメになりましたが・・・。「降参」コマンドがあって良かったです。)
ただエロゲも1980円くらいの同人作品のノベルだと、まぁこれと並ぶか劣るか、ってくらいですが、その2倍くらいのお値段を取る商業作品だとやはり、エロさやシーンの数が段違いなくらい豪華なんですな。
『エンヴィー』のエロシーンは・・・同人作品だったら満足、商業作品のエロに特化したのと比べると、ちょっと・・・ っていうレベルでしょうか。
陵辱エロシーンなんかはエロイんですが、勝利した方でまあ一応って感じで展開されるエロシーン。これが毎回毎回、同じ女の子がさらわれて犯されたり(*ストーリーに沿って・・・って事かも知れませんが、そもそもこのストーリー自体、あまり登場人物と舞台を広げないよう作られた物だろうなあ、と感じちゃいましたねえ・・・)
御年○○○歳のセクシー魔法理事に定期的に犯されたり、告白したらその場でセックスであったり、なんか強引さを感じましたな・・・はい、ノルマ消化! みたいな感じで。
・・・なんだかんだ言って、いつも敵対してふざけ合ってる女の子どうしが媚薬を飲んでしまい、百合行為に及ぶというのは、かなり興奮しましたが・・・。別に百合好きじゃないんですが、フェイバリットシーン。
やっぱり毎度毎度なマンネリじゃなく、せっかくキャラクターが描写されてるものは、意外性とか性格が反映されたシーンが興奮するんだなぁと・・・。
ちなみにマンネリなのは日常シーンでも同じくで、いやこれはマンネリじゃなくてお約束だよ、って言われるかも知れませんが、いくらなんでも毎回毎回、芸がなさ過ぎ・・・と感じました。ドタバタ劇ですが。
ほぼ同時期に起こったんかい、と思うほど成長とか変化が無さ過ぎでしょう・・・ 見ていて薄ら寒いというか・・・まぁこれは個人の感じ方かねえ・・・。
となればやっぱり、111の購買理由でもある、SRPGの出来はどうか? という事になるでしょう。
近年のムーブメントである? 斜め方向を向いたグラフィックはきっちり抑えていて、これは見栄えがするものですね。自分なんか素材使ってますんで、このゲームの為に作られたグラフィックってのには憧れますねえ・・・
敵も一応全部女の子モンスターです、まぁそれ以上の+αは無いですが
まぁ後編に行くにつれ、使い回しとか、ただの色変えとかが増えるのは残念ですが・・・
zocとかみたいな、特に凝った戦略性はありません。その代わりとして柱みたいのが各面に点々と置いてあり、その後ろなら敵の魔法範囲が届かない・・・って風で、戦略性を演出してる感じですかね。(*全然関係ないですが、OPで隠れながら戦ってる描写があるのは、これを説明していたのでしょうか・・・?)
しかし悲しいかな、それ以外は単純な数字のやり取りで、さらに
・敵をクリックしても、敵の移動マスが表示されないのでギリギリまで近くに寄る、などがやりづらい
・自分の魔法の使用MPが分からない(まぁ大概は気にしなくてもいいくらい、MPが豊富だけど)
みたいな細かく気になる所も。
大体において様式美みたいに、戦闘面が3面連続で、初めの1・2面はボスとかも仕掛けもなく、本当にただ戦うだけでして、なんとかSRPGとして役目をこなしてる・・・って感じがしましたなあ。ここでもノルマ消化・・・というか。
これじゃまずいってんで、ハラハラドキドキさせようって腹なのか、ランダム要素が強いのもちょっと・・・理不尽というか、納得のいかなさを感じましたね。そこで調整するのは違うだろ・・・みたいな。
具体的には、敵も味方も会心の一撃がむちゃくちゃ強く、あとかなりの確率で発生するようになっています。
バランスを取るべく? 攻撃を外す確率も少し高めに設定されておる感じで・・・これ、ハラハラドキドキというより、また会心かあ、また外したかあ・・・なんだかなあ。と、興奮させようとしている意図が見えてしまって、かえって冷めたりも・・・。
属性間の相性がかなり強めに設定されています、これはちゃんと考えてプレイする人には朗報かも。
私なんかは、タダのじゃんけんである属性で戦略性を出すっていうのがちょっと苦手・・・というか面倒くさいもので、結局力押しになっちゃうんですけど・・・。
まあ、ゴリ押しだとかなり痛い目見るので、やっぱり少しは考えて動くシーンもありましたね。これは良かったです。
(*関係ないんですが、犬猿の仲? のエンヴィーとユーナがちゃんと敵対する属性なのは考えられた結果なんでしょうか。気づいた時にはちょっと感心しました)
SRPGとして、あとノベルとして、これだけシーンがあるとやっぱり贔屓したいキャラも出てくるものなんですが、なかなか個性を引っ張り出せるような装備が用意されてないのは残念でした。
防具も装飾品も一律、みんな差別なく装備できる、っていうのでは・・・。
せめて武器が買えたら伸ばしていこう、っていう気にもなったのですが。属性の強弱が大きいんで、武器を鍛えるのはそれなりに意味ありますしね。
おまけに強いやつは始めから最後まで強い、弱い奴はからきしだめ・・・というパラメーターの成長をするような気も。
エンヴィーとか魔法使いなのに魔法も直接攻撃もトップクラスです。あとは防具で良いのを買えば超堅いし誰でも装備できるので、敵からの通常攻撃のダメージが1になったりします。
逆にガイは魔法も攻撃も全然いけてない感じで、これでガイを優遇しようという気には・・・・。
極端な話、僧侶でも最前線である程度活躍させられるくらいカスタムできるのが、良いSRPGだと思うのですが・・・。やはり贔屓したいキャラってのは出るもので。
あと一つ。
ナナメグラフィックの弊害で、敵味方がわんさか集まると、割と見えなくなっちゃって、ちょっと選びづらいですね。
柱の奥に陣取った時は柱が透けて見えやすくしてくれるのですが、人が集まった時に人は透けないですからな・・・ こちらのターンで蝟集した状況なら、敵が透けても良かった気がしますが。まぁ細かい所ですが・・・
とまあ個人的にSRPGを作っているもので、SRPG面で不満が色々ありました。まぁ惰性でプレイを続けても、なんとなく楽しくなってくるのがSRPGというやつなので、そこそこ楽しめましたが。
4800円ならもうちょっと出来る所は出来たよなあ、というのが感想ですね。ちなみに私のSRPGは1500円で計画しております・・・ 『エンヴィー』は仲間5人が最初から終わりまで限定ですが、ユニットの入れ替えが自由、敵を捕獲して仲間にもできる、みたいな・・・。そんな感じ。
で”DLsitecom先行独占発売”の件ですが、amazonだと普通に2008年の1月には登録されていたっぽいです。
「魔剣少女エンヴィー ~Blade of Latens・炎の継承者~」
なにが先行で独占なんだという話ですが、まぁDL販売を開始したのは初めて、ということではないかと・・・。
ちなみにamazonで中古だと、送料入れてもかなり安く買えますね。まぁ新品と中古を比べるのは違うかも知れませんが・・・
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