キコチンクエスト〜封じられし竜女〜 感想(製品版)

RPG製品版の感想,頂きもの

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キコチンクエスト~封じられし竜女~[卵華]

要点

一言まとめ

長所

ちょっと古いけど、身体がしっかり描けていて、エロ行為が映える絵。
 
妙なテキストや、雰囲気・ノリの面白さはあると思う(好きな人には)
やたら泥臭い面白さ。
 
フラグ立てが丁寧で、面白さが出てる。

短所

まぁ…人を選ぶノリだよね…。
 
エロシーンでちょっと特殊なシチュが…。

プレイ感想

プレイ前

 
この独特さを言葉にすべく、うーんうーんとサンプルを見ながら考えたのだけど、キコチンの死んだ魚のような目と合い、エキセントリック…か?w と、一人でウケた。
ドメスティック? 地味…? うーん。言い表せねえw 田舎の本屋の軒先にあるサンデーみたいな感じ(なんだそれは)

プレイ中感想

 
[キコチンクエスト~封じられし竜女~]http://t.co/N6Re4HqG
このRPGの体験版をやってみます。なんだか独特な感じが漂ってます…が、女の子絵は正直悪くないんだよね…。さて、ゲームシステムはどんななでしょうか。

 

タイトル画面。あら、悪くないセンスじゃないの…
でもなんかこう、少年誌…、しかもマイナーな少年誌ぽいセンスなんだよなあ…?w

 
いなかっぺ大将とか…、ど根性ガエルとか?
かなり前に"冴えない田舎モンが頑張って、最後には成功する"って文脈がありましたよね…。まさかそれを、エロRPGで見る事になるとは。
小洒落てスマートなラノベぽい主人公が前線を張る中、なぜ彼は現れてしまったのでしょうか。

 
この場違い感。まるでタイムスリップ物のようにさえ感じます。しかし本人はなぜか自信満々に立っています。多分これで"間違い"ないのでしょう。
 
本来、"都会や女性に振り回される(スケベで純朴な)田舎モノ"という俳優の立ち回りを楽しむ文脈のハズが、"記号表現が余りにも古びているので、何か舞台自体が特別な意味を持っているのでは"と更に一歩引いて、全体を遠視するような感覚が襲っています…w

 
鈍重で芯が太い田舎者という表現なのか、昨今のRPGにありがちなシャカシャカと小走りするダッシュ機能はありません。
男キコチン。不器用な人間です。
(ツクールXPってデフォでダッシュ機能無かったっけ…)

 
女主人公ものにおける属性(処女とか魔法少女とか、王女とか)並に、道行く人の会話で"田舎者"を確認・強調されるのですが…。
“田舎者"って、そこまでイチオシにして良い事ある属性なんでしょうか?w

 

冒頭で金を盗まれたキコチン。不思議な妖精に教えられ、女盗賊を追い詰めたのでした。
顔に少し古臭さは感じるものの、パンツが常時見えてたり、胸部のポッチだったり…
何故かここは、最新のエロ立ち絵にも負けていない。やる。

 

そういう立ち絵を用意したらつい戦闘で使っちゃうモンなんですが…なぜか戦闘はこういうちっこいマスコットキャラに。
敵を指すのもヤジルシじゃなくて、なんかクマみたいなアイコンです。
謎のデザインセンス(でも良いと思うよ)

 
そして倒したら、お仕置きと称し即レイプ!

街角とはいえ、一応ここ街の中央なんですが… 恐るべき頭の軽さを披露するキコチン。
普通こういう、リスクあるレイプの場合は、悪い属性の男主人公(魔王とか盗賊)が選ばれるのですが、"別に悪じゃないけど全然気にしない"ぶっちゃけアホである事の説明に"田舎者"という属性を採用するとは…。脱帽です…。
 
ちなみにこのエロシーンのBGMですが、セクシーで怪しい系でもダークな陵辱系でも和姦ぽいピアノ系でもなく…、妙にスピーディーかつエキサイトな音色を奏でています。思わず噴き出してしまいました。
 
そしてエロ時のセリフね、"臭い"まではまぁ、言うと思うんですよ。キモオタが犯すノリで。
でも更に畳み掛けるように"発酵臭が!! …っっ"と強調したのは何事かと思いました。何だ、発酵臭って。何が発酵してるんだ。なぜそこまで具体性がある指摘をするんだ…。
とはいえ謎の説得力もある。だってオラは"田舎者"だから。

 

 

見てくれは今いちキャッチーじゃないんですが、ちゃんと身体のデッサンや基本をみっちりやった人らしく、女体のエロさに説得力があります。上手い。
まるでキコチンの様に芯が通った作風ですね(??)

 

さて不思議な妖精の話は続きます。どうも街の近くに居るモンスター娘たちを倒して欲しい様子。
ちゃんと聞いてると、モンスター娘を倒すと強い竜女が復活してしまう、言わばキコチンは利用されてると分かるんですが…
この田舎の木こりは、驚くべき頭の軽さと下半身の欲望優先で了承してしまうのでした。仕方ないね。
 
普通はここでこの先の謎をほのめかすとか、妖精を狂言回し的なキャラにするとか…、そういう仕組みを作ると思うのですが、もはやこれではガラス。
見えてるストーリーです。
しかし主人公の脳天気さも相まって、むしろ竹を縦に割った様な痛快ささえ感じます…

 
うん、ここで凄く冷静にシステム的な所を言うと、戦闘のエンカウント高いよね…。
行った場所に戻れるワープ扱いの「キコチンダッシュ」をLV1から覚えてるのはまぁ、助けになってますけど(マップ上では走れないクセに…)

 
そんなこんなで一匹目のモンスター娘が居る塔の頂上へ辿り着きました。

 

妙にパワフルでイカしてるキコチンのセリフ回し。
犬っ娘にしたら突然乗り込んで来てもう意味分かんないんですが、目が座ってるこの男には何を言っても無駄なようです。

 

犬娘はボクっ子でしたがそれだけに飽きたらず、妙に昭和っぽいセリフ回し。まあ…良い意味で捉えれば、キャラが活き活きしている。
悪く捉えると悪ふざけの様にも感じられるかも知れん。
まあ私はこのセンスかなり好き、っていうか先が気になりますけど…

 
確か始めにモンスター娘は4匹と言っていたので、RPG自体は短編の部類かも知れないです。
ただ戦闘エンカウントがかなり多そうで、そこで時間食いそうですが…
ぽんぽんLVアップ、全体攻撃とかいいタイミングでスキル覚えたりするのは良いんだけどね…。

 

{ちいさなメダル}ぽい、世界中に散らばる女神の真珠集めもあるみたいです。
全部で40個、10個集めるごとに"オラの願いを聞いてくれ"ってな訳で、どんどん過激化するセクハラを期待…!

 
…このサークルさんまず初めにBL作品、前作がスマホ専用、今回キコチンって、ラインナップも謎過ぎる…w

製品版プレイ

 
アップデートでかなり楽に
購入を迷っていた所、作者さんご本人から製品版を頂きました。ありがとうございます!
 
クリアまでのプレイ時間は2時間くらい。
Hシーン数は9、ただし1シーンにつき1~3枚とCGが使われている。CG数で言うと…基本19枚かな?
H絵も上手いと思います。これは作品ページや体験版のスクショから分かる通り。
 
正味な話ヌケるかは…ノリ的に難しいでしょうか。あと後述しますが、かなり特殊なエロシチュもあったり…
肉付きとかは大変上手く、思わず勃起モノなのですが…
 
アップデートにより、常時ダッシュ・戦闘のスピードアップ・シンボルエンカウントとなりました。
むしろこのシンボルエンカウント、避けようと思えばかなり容易なので、ボス戦でLV足りなくなりそう…と心配なくらい。
でも結局、程よいくらいの難易度でした(ボス戦で敗北、そこから周りのザコ敵を5・6回倒すと2LVアップくらいして勝てるように、みたいな)
ストレス度はかなり低いと言えます。
 
またさり気なく、重要アイテムを手に入れた時の使い道や、進み方のアドバイスも多くて、進行上、理不尽に詰まる事は無いと思います。
あらかじめ示されてた、気になる箇所(鍵掛かってたり、通せんぼされたり、今は手に入らなかったり)がちゃんと後で解決するし、自分でなんとなく分かってキチンと回収できる。
こういったフラグ立てに関しては、かなりお手本の楽しさがあると言えるでしょう(同人ではコレがすげぇ少ない… 作業と思いっきり勘違いしてるのもあったり…)
 
今のRPGの売れ筋は同人らしいコアなエロでヌケるか、やりこみのシステム重視か、よっぽどの高い技術で新しい事やってるか…だと思うので、訴求力は弱いのでしょうか。
しかし売れ筋と関係なく、"なんとなく好き"でゲームを買っても良いんじゃないかと思います。
すなわち体験版で、キコチン的テキストが気に入ったならば…w

 
流れ

初ボス。体験版では分かりませんでしたが、感じると耳がぴこっと動く差分があったり、ふさふさのしっぽだったり、肉球の足の裏だったり、ライトケモナーぽくてカワイイ。
 

全編に渡って女神様の肉表現がすばらしかったです(女神様とのHは4回。かわいい)
女神の珠はそこら中にあるので、ばんばん見つかるのも、進める上での楽しみになってたかな。
(足りない分は最後に手に入るようになってる? ので、エロシーン見られない心配は無し?)
 
あと全般に渡って言える事なのですが、何となくエロシーン中のSE音が欲しかったかな…
まあこれはどの作品でもそう、無いよりはあった方が良いんでキリが無いんですけど…、今作は特に肉付きがリアルで、いかにも水音がしそうな感じだったので…。
 

2体目のボス、兄妹の精霊。
“何言ってるかわからねえ~。愛とかなんとか、チンポ突っ込んでなんぼだろうが"
と愛を解さないキコチン、まるで絶対悪の魔王ですw
 

妹が回復役なので、妹を先に倒すのが大事なのですが、ちゃんと"分かりやすい"セリフで教えてくれてたり。丁寧。
 
ちなみにこの後のエロシーンが…、精霊なので見た目通りの青肌、とかは置いといて(*青肌に映える陰唇の色づきとか、唸らされるんですが)
[兄の方に挿入(!)後ろから追い立てて、兄のちんこを妹に挿れさせる]
[兄がイったら今度は自分が交代、今まで兄の細いペニスが入ってた妹まんこを、自分の極太で拡張する]
となってます。
さりげなく男の尻穴も犯すキコチン…
 

おお、ゾンビの女王はナイスバディー。なんとなく口調もハンコックみたいでカワイイ。
ここに来るまで敵が腐敗したゾンビ野郎ばかりだったので、これには意表を突かれました
ただ…
 

ゾンビ娘の新しい可能性を見せられました… マジで…
“カワイイじゃん""むしろ肉付きが強調されててアリ"と言えなくもない…ですが。
ライトケモナー→男の尻穴犯す までは同人エロの範疇かも知れませんが…、そこをいきなり振り切った嗜好な気がします…w

遂に復活してしまった竜女、これまたムチムチナイスバディ。フトモモ辺りの肉付きが堪りません。
“なんだか知らんが、おっぱいマンコのある所、一歩も引かん~!"
初めから最後まで全部おまえのせいやww キコチンw
 
 
クリア後の感覚もなかなか良かったですね、どこか爽快なモノが。
犯した女の子のその後も描かれたり。
クリア後に行ってみるとちゃんと女の子キャラが居たり、セリフ変わってたり。丁寧に物語を追っている感がしますね。
 
木こりの田舎者が特に悩みも成長も無く、もうそのまんまのノリで超強い(ハズの)竜女を倒す、というのも何となくの痛快さの元でしょうかw
そういった緩急が無い物語は飽きやすい物ですが、まあそんなに長くはないのと、ブッ飛びめのキコチンテキストで楽しめました。

細かいこと
アップデートにより{常時ダッシュ、ボタン押しで歩き}になったのですが、さっそく? それを使ったギミックが使われててナイスな改善だと思いました。
この歩行法を取り入れてるRPGでも、ダンジョンのギミックまで対応させてるのは珍しいですね。
 
あ、キコチン傍のちっちゃい竜の妖精が喋ってる時は、キコチンの絵を暗くして目立たせた方が良いかも。たまに混乱する時がある(まあ名前表示もあるし、口調で分かるけど…)

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