真・中出ししまくり大冒険 感想(体験版)
実を言うと、エロとゲームが一体になったエロゲ(エロシーンとシステムが乖離してない)が、短期間でこれほど切磋琢磨された事は、今までに無いのではないかと。
本当の意味でのエロゲーは今こそが開拓期であり、ノウハウがどんどん集積されていってる…と言える。
そんな中、KICHUREA氏はブログを見るに、急先鋒かつ先鋭的な、自分の思う"エロゲ"を追求してるように思われる。
そんな氏の新作…これは、その美学が成すものを見させて頂きましょう…。
“真のエロゲー爆誕…^-^# “
というのも良いね、そんな主張を感じさせる。
概要
まず初めに。
自分は過去[ファンタジーRPG!メイトコレクション あくせす+2【100円・ビギナー向けスターターパック】]とか[召喚!モンスターカード〜萌え萌え大冒険〜]も買っているが、どうも両方とも訳わかんないと言うか、肌に合わなかった事を書いておきます。
KICHUREAイズム健在・エロの量を軽くバリバリこなす
今回もマップ・女の子絵は白黒ベース。
(逆に言えば、"例え白黒でも独自チップは大事"という事でしょうか…。確かに独自チップの重要さは頷けますが、この白黒ってのはどうも目が痛くて、受ける印象の地味さは拭えないのです…)
移動速度・戦闘の高速化などのカスタマイズは、普段からおっしゃられておられる通りでした。
加えてゲーム本編も、登場する人物は全員女の子。
みんな会話のついでに襲えますし、初めの村なんかだとみんな何もしなくても初めから総デレ状態。
妹曰く"この世界で男の子は、兄さまほぼ一人"というハーレム直球なのでした。
細かいことは抜きだ! とにかくヤラせろ、ハレームや! 妹孕ませて地下室で監禁、搾乳や!
南の海岸…とやらに行くまでは物語性らしき、妹イベントも頻発して楽しかったのですが、それからはひたすら強くなる→敵BFもしくは町の人を襲ってエロを見る、という繰り返しになってしまったようで残念でした。
(*何か”軍師システム”とかを仄めかしていたので、私が正しくシステムを理解してないのでしょうか…?)
エロ(BF)も1人の子とねっとり致す感じではなく、とにかくバンバン数多く見ていく感じですが、さすがに自分が誰なのかとか、冒険する理由も分からないので辛い。
この"細かい事は抜きだ! とにかくヤラせろ!"と言わんばかりのシステムに馴染み、もっとエロをたくさん見たいなーって思える人が、向いてる人であり、製品版を楽しくプレイできる人かと。
意外に頭使う事を推奨してるBF戦闘?
戦闘バランスもそれに応じ、軽薄・淡白な物か…と思いましたが、こちらはひたすらLVを上げてのゴリ押しではダメそう。
もちろん女の子と挿入状態でいるだけで毎ターン経験値が貰えますし、敵に負けても大体強くなれます。
ですが、盛んにLVを下げて特別報酬をゲットする事がほのめかされ、使い切りアイテムも湯水の様に手に入ってきます。
またレベルを上げてスキルを覚えても、MP・TP共にすぐにガス欠を起こします。
アイテム・スキル順序含め、効果的な運用が大事そう。
RPGとしての流れが"俺より強い奴に会いに行く(そしてセクロスする)"だけに、飽きさせないようにしたのでしょうか…
また、メイン目的であろう町娘にかなわない時にゲームの流れが滞らないよう、井戸に寄り道系のダンジョンがあったり、やたらとアイテム取れる森があったり。
同時的に進めることを意識してるのも、分かります。
ただこのシステム…なかなか、"強くなってる"という実感が湧かないネックはあったかも。
またSEXポイント・LDP・がんばりポイントなど強くなる為の軸が多いのに、(そもそもLVを削って強くなるという流れ自体が亜流で、かなり説明を要すると思うのですが)誘導があまり無く、困惑しちゃいましたかね…。
元々白黒画面とかでもあり…ゲーム自体に"引っ掛かりが無い"、余り"苦労してまでやるものじゃない"雰囲気が出ているだけに、システムの分かりづらさに直面すると"まあいいか…"と放置しがちでした。(過去作もそうでしたが)
そして結局、なんだか楽しめてない感が出てしまう。
一番のネックは、粘度の無さ。手軽さとかなり表裏一体
私的にはそこが一番ネックであり、好き嫌いが分かれる所だと思うのですが…
手軽さを追求した故に、必然的に起こってしまった問題。
ゲーム自体に引っ掛かりや粘度が無く…、あーそうねそうね…と目の前で起きる変化をほどほどに楽しみつつも、途中でいきなり、バサッと止めたくなる感じが度々ありました。
苦労やストーリー的な凹凸が無い、粘って何とか続けようとする意欲が湧かない。
楽しいは楽しいんですが、まぁ続けようとする理由もさして無い…と。
この辺はプレイヤーのゲームという物への向き合い方、価値観が問われているのかも知れません。
余談
●始まりのフロアー(主人公部屋)に募りつつある、エロゲノウハウを感じ、感動を覚えました。
スタートするとすぐ傍に妹が居て、話しかけると立ち絵が出る。
そしてそのまま犯す事が出来る、タンスを調べると下着があって嬉しい。
こういった"今の楽しさ"を提供すると同時に、これまた歩いて数歩の地下には"監禁室"があり、ゲームを進めたらより出来ることを期待させる。
ワクワクがありました。現在の楽しさと、そして将来の楽しさへの期待。
始まりの地に凝縮された、自然な(エロゲ的な)流れ…。もしかして今私は、後に綿々と続くJRPGの始まりであった"DQ1の王様の部屋"にも似たモノを目にしてるのかと。
まさに今、本当のエロゲデザインの蓄積、芽吹きを感じるのですが、言い過ぎですかね…
まあ本作は、それ以外の洗練が甘いと言えば甘いですが。
ゲーム全般に渡り、ノウハウが同じレベルまで蓄積・洗練された時、エロゲという物がとりあえずの完成を見るのかも知れません。
●この方向性を更に進めるなら、ツクールでやるより、ノベルツールの方が良い気がしました…
あくまで白黒マップチップはメリットでなく、苦肉の策だと感じます。ADV形式なら、それをしなくても済む。
そしてノベルの画面は差分よりも、新規絵の切り替えがとても映えるかと。これもKICHUREA氏の今のスタイルに合ってるかなと…。
プレイの手軽さを追求するならばマップ移動の廃止が、BFの面白さを追求するなら絵(かテキスト)が重視される…。ノベルツールが浮上してくるのはある種、必然な気もするのですが…
上手くやればスマホでも動くものを作れるかも知れませんし。
KICHUREAの校しゃ : [新作]真・中出ししまくり大冒険
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コメント一覧
>自分は過去[ファンタジーRPG!メイトコレクション あくせす+2【100円・ビギナー向けスターターパック】]とか[召喚!モンスターカード〜萌え萌え大冒険〜]も買っているが、どうも両方とも訳わかんないと言うか、肌に合わなかった事を書いておきます。
あくせすはwikiで「初めに」を見ないと、まず最初に何すりゃいいのかも和姦ないのが普通だと思います。そういうシリーズだから。
https://www36.atwiki.jp/frpgmc/pages/21.html
wiki前提でしたか!
それを知らずに手を出してしまいましたね…
KICHUREA氏は独特でありながら、昔から根強い人気で、これまた一つの同人の形…と思いますね…。