C IS DEAD 感想(製品版)
この方の作品はなんだかいつも、ちょっとだけ気になります…。
(何か作り込んであるフリゲっぽい感じ、個人的には嬉しくなる)
[wet work girl]とか、雰囲気が良かった。
それだけにリョナのアクションは楽しみなところ。
概要
バイオハザードタイプのACTのようです。
キャラドットもマップチップも独自のモノ。雰囲気出てます。
2Dですので分類すれば見下ろしACT(ARPG)になるのでしょうが、画面比的に横視点ぽいのもこのタイプには合ってる感じ。
ゾンビが徘徊し、さっきまで居なかった位置に巨大敵が突然居てびっくり、銃弾が尽きると途端に頼りなくなる…
セーブもアイテムにより制限される…
と、ホラー感はよく出ています。
雰囲気は良い。だが同人エロゲとして買いたいかと言うと…
うら寂れた、淡々とした感じがあって、雰囲気をとても大事にして作ったのだなー、と分かります。
同人エロゲでこういうタイプって少ないですし([DUMMED RESIDENCE]くらいでしょうか)
好ましい。
好ましいですが、フリゲとしての魅力はあっても、同人エロゲとしては少し寂しい気も。
善し悪しではなくて、それぞれに向いたステージがあるので…。
同人エロゲで訴求するものは、例え邪魔でも立ち絵表示して、それがある程度ムチムチのエロい子で、ゾンビに服を破かれて脱衣…とかですよね。
あるいはドットエロで、そのまま犯されちゃうとか。食われちゃうとか。
意外にみんな、お金を出しても良い所ってのは保守的で、限られてくるというか…。
せっかく敵種類ごとにやられエロを用意してるのに、構造的にセーブ数限られてるから見にくく、テキスト無し・H絵表示するだけ…というのは、ちょっとエロの部分が軽い…と思います。
好きに作っているのでしょうが…
(個人的にリョナ音声は、この場面で使うべきと思うのですが。最悪テキストが無くても、差分と効果音、音声で間が持ったりするし)
この方向で伸ばしていくとして、例えば調べたらあっさり死んじゃう罠とか、恥辱的なエロが、作者さんの絵柄的に映えそうな気がしました。
もっと女の子を苦しめる所をじっくりとやる、猟奇・リョナ多めでも嬉しいかな…個人的に。
その辺を製品版や、次回作に期待したり…。
探索タイプで、じっくりやり込んで面白さがじわじわ分かっていくタイプ…ってのも、体験版として考えると不利だなあと。
毎回、なにか気になる作品を作られる方ではあるのですが。
細かい事
敵との距離に従って衣擦れの音とか、遠くでうなり声がするとか、主人公の歩行SEとか(耳障りじゃない程度にギシギシ言う)
SEに力を入れて調整してみると、もっと雰囲気出るかなーと思いました。
製品版プレイ クリア
実は自分はバイオハザード系統を一作もやった事はなく、これはイカンですよと思ってました。
同時にホラーゲームには可能性を感じていて、怖がってる状況では、単なる電灯が明滅する効果音が大効果を挙げたりする。
(それまでの積み重ねが大事なんだろうけど)
エロゲのエロ、ホラーゲーの恐怖は、ツボを抑えれば、低コストで強い効果を与えられる。
弊害として場の雰囲気をまるっきり変えてしまうけど、同時にその場自体を好む人も出て来る…。
作業自体のコストはそれなりに低いが、その為の技術ノウハウは高く要る、というのも同じですな…
大いに学ぶ事があるはず、と本作を買ってみたのでした。
概要
プレイ2時間程度でクリア。(リトライ時間含む)
雰囲気だけ楽しめるミニ・バイオと言った感じ。
(バイオハザードやった事ないので、合ってるか不安ですが…)
ストレスも2時間に凝縮されてるような…胃が痛くなる位だった。
演出や舞台、お話として切り込んでいく所もあんまり無く、達成感もちょっと薄いかも。
エロもほとんど絵だけなので、ちょこっと。
(猟奇エロの雰囲気は良い感じだったけど。特に被験者レポート)
一応クリア後にH絵は確認できる(というか{おまけ}で付いてくる)
一部、コスチューム変更もあるみたい?
ドッキリ演出
ここが命よ、という事か、いつものザコ敵が道に居てハイハイ…と無視しようとしたら突然新手の乱入で囲まれたり、トイレの奥の方に行ったら閉まってた扉から敵が飛び出して囲まれたり。
そういうビックリ演出は力が入ってたかと。
やっぱ驚かされるし、効果は高い…ドキドキした。
割と心を折りに来る難易度(でも短め)
難易度NOMARL選んだけど、かなーりギリギリだった。
回復アイテム少ないし、セーブ制限のテレホンカードが尽きるのも辛い、謎解きもよく資料を読まないとちょっと気付きにくかったりする。
犬の速さが凶悪過ぎる…
館に入るまでは、ただっ広いマップで同じような地形だったりするので、割と迷ったりする。
ゲームオーバーだとやり直しという事もあって、同じ道を往復する事も多いかな…。
(同系統の家庭用ゲームが、主に屋内を舞台にしたがる理由が分かる…)
でもなんだかんだ、途中で心折れそうになりながらも、最後までやってるんだよな…。
クリアすれば、それなりに満足した気持ちが湧いて来るし…。
ストーリー|もうちょっとイベント欲しい気が
てっきり死んでるものと思ってた潜入先の仲間が生きてたり、グラサンとも合流したり、結構終盤からは面白い。
だけど二人に余り絡む事なく終わったり、被験者の女性もエロ大変な事になって出て来るかと思ったけど出てこなかったり、どうも尻切れトンボ感が…
(エンディング、たぶん抗体作るかどうかで分岐するので、分からないけど)
やっぱりホラーゆえの緊張感の連続だけじゃダメで、緩める所が必要で、でも作品的にはギャグじゃない所で緩めたい。
つまり難所を越えたら、イベント絵とか、他のキャラの絡みが見たいかなって…
エロゲなんだし、物語上のエロイベントもその題材になると思いますし…。
ある意味でホラーゲームは要所要所のイベント(戦闘も演出)で全体を構成するのかも知れないけど、そこに違う毛色のイベントを挟むというか。
ホラーゲームと探索の組み合わせは○かもだけど、パズルは×では?
うーん、どうしてもこういう追い詰められる面白さは自分には分からないような…
単にこの作品のデザイン不足なだけ…?
率直に言えば、謎解きにしても何にしても、"だるい"って印象が多かった。
なぜか…
先のストーリーが見え見えで、場当たり的なトラップの為に、あっちこっち右往左往させられる…からか?
そもそも主人公がこうしたい、という意思が語られないので目標を見つけられず、なんかあっち行けこっち行け、とゲーム的なお約束の中で振り回されてる気もした。
とりあえず怪しいからコイン集めるんだけど、どうして館へ行くの? 進める所が無いから暗証番号で扉開けるけど、なんでその先に進もうと思うの?
(普通のRPGでも割とあるそういう"ゲーム的なお約束"による不自然感が、ホラー探索ゲームにはかなり影響してくるのだろうか…? 主人公の目標に共感して、"自分の意志で"探索してる気になりたい。)
その場限りの納得できない理屈で、右往左往する事はけして楽しくない。
そこで敵に襲われるってのはイベントみたいな物なんだが、どうも粗末に扱い過ぎな気もした。
ホラーゲームの敵は演出の拡張、くらいで捉えるべきで、これはどうも定期戦闘…みたいな感じの塩梅と。
(それでもかなり頑張ってる方だと思うけど)
銃もヘッドショットを狙う、とかあればアクションの面白さもあるかもだけど…
(ダメージランダムだと思うけど、自分で左右できないとストレスだしね)
ホラーゲーム+探索って王道の組み合わせみたいに考えられてるけど、それは未知の部分を探索していくのが怖い&楽しいからで、罠の為に同じ所を往復したり、詰まったり、死んで何度もやり直したり、そういうパズルの様な探索は乖離してないだろうか…?
あとはなるべく"ストレスを掛けずに"スリルと両立する、って所が大事なんですかね…うーん。
同人に対して要求レベル高過ぎるな… とは思う。
エロゲだし、エロの充実が実のところ一番急務なんだろうな…
細かいこと
●拳銃、空の時は音欲しいかも
●HPのDANGER時、メニュー画面でもあえぎ声リピートでうるさいです…。
作者さんの攻略情報ありがたいです
『C IS DEAD』 製作途中4
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コメント一覧
初期バイオは「現状脱出経路確保できないなら行動範囲広げるしかねーじゃん! ん?なんで警察署がリアル脱出ゲームみたいなパズル屋敷の作りに? つーか往復しなきゃいけん廊下に屯してるゾンビうざwwここでセーブアイテムと弾薬使って倒しとくか……」といった箱庭パズルゲームですからね。
プレイ中の恐怖演出、消費アイテムの配置、怪物の造形、ゲームオーバーの演出はまさにパズル屋敷をホラー足らしめるキモの部分であり疎かにできせん。
またこれは他のリョナゲームの感想を目にしていても感じたことですが、筆者様の立場を始めに明らかにしておくことをお勧めします。
そうした方が批評をやり易く、かつ意義深いものにできると思うからです。
どういうことか申しますと、第一にリョナには人それぞれ性的興奮を得る嗜好と閾値の違いがあり、自分と違うジャンルのリョナゲーの感想を書くにあたって何を目的とするか読者(を想定するならば)に表明しておく必要があるということです。
第二にリョナゲーはリョナニーを目的として制作されたゲームであります。中にはゲームとして高い完成度を誇る作品もありますが、いずれも作者と同じ嗜好を持つ者を対象として制作していることは言を俟ちません。しかし、サンプルを吟味したところで自分の嗜好に会うかどうかは買ってみるまで分からないのがリョナゲーです。特異なことに、通常の遊びでは批判されるようなゲーム性の不自由ささえもリョナに結び付くことが少なからずあります。
そこでもしご自身を満足させられないリョナゲーを手にしてしまった時、当該ゲームのゲーム性を論ずるに当たってどのような視点を持っているかということを明らかにしておくことが作者にとってフェアであると考えます。正直な胸の内を明かしますと、私自身が感想に書かれたこれらの作者でなくてよかった、と安堵しておりました。それは辛辣な評価を頂くことを恐れているからではありません。
同人ゲームの評価を生かして、筆者様が今後ともより良いゲームを制作できるよう心から祈っております。
コメントありがとうございます。
実はこの感想、作者さんからちょっとまあ…嫌われた感じだったのですが、納得が行きました。
今見るとちょっと決めつけが過ぎる所がありますね。参考にさせて頂きます。