【論】エロRPGのCG枚数の多さだけでは、武器にならない
メルマガに載せた同人エロゲ論を試験的に載せてみるよ。
いつも"レビュー"じゃなくて"感想"と書いてるぐらいの人間には"論"なんて面映ゆいけど、111それは違うんじゃないの? という所があったらコメント下さい
●エロRPGのCG枚数の多さだけでは、武器にならない
かつてエロRPGがバブルだった頃、
CGの枚数が一つの目安だった頃があった。
[エロクエスト~中出ししまくり大冒険~]
[ダンジョンブレイカー]
モンスター数いくら、という事をウリにしている。
(“ゲーム内使用画像枚数1000枚!" を謳ってるゲームもありましたね…)
[みつき伝]
しかしこのような、とりあえず目を惹く安易な数値をウリにすること…
は、最早その効果が出なくなって来ている。
例えば最近の作品だと、
脅威の"222枚"である
[まおうさま99]
だとか
[チェリークライシス!]
(>基本CG80枚程度)
はさほど売れていない。
(両方とも、描く手間と過去作のRPGの実績を考慮すれば、効果薄と言っても
良いと思う)
むしろごく最近の傾向として、エロRPGだけで言えば、
今はもうそういった枚数(ボリューム)攻勢に疲れ果て、
むしろ枚数は20枚くらいでも、きれいな絵のRPGが売れる傾向にある気がする。
量から質重視へ。コンテンツの成熟の宿命…と言えるだろうか。
(逆に考えるなら、エロACTなんかはこれから、まだまだ量が行ける、って事か?)
踏み込んで言えば、枚数を誇ると売れない、という訳ではない。
そもそもなぜ枚数を誇るか、その本質を考えると、
“それだけHな場面が多いんだ"とか、"手が込んでいる"
“やり込み甲斐がある"…と言った所だろう。
それらを枚数に仮託して伝えようとしても、もう効果は薄い、という事だ。
初めから枚数ありきで作る、ダラダラ描いてたら枚数がやたら増えてしまった、
そういう安易なのは恐らくもうインパクトが無い。
表現したい事があり、結果的に枚数が増えたならば…と。
(その場合は勿論、{作品内容}も枚数だけを前面に出すべきではない。
“ああ、よくある枚数攻勢か…"と埋もれてしまう可能性があるから。
枚数により実現できたプレイ体験、を伝えようと努力すること)
*余談*
この枚数はウリにならないという傾向、実は
[キチクエスト~しかしコレは鬼畜なのか?~]
くらいから始まって居たように思う。
(2012年6月、イベントCG 基本111枚)
当時はその枚数のインパクトに驚きつつも、思ったより反響が薄い事に
まぁ価格がそれなりに高めだし…とか、ゲーム内容にちょい欠点があるし…
とか思っていたのだが。
それから順次、
[RAMPAGE]
(2012年10月、CG基本60枚)
[鈴香の冒険]
(2012年12月、CG基本80枚以上)
へと続く。
この辺り、なんだかんだ機を見るに敏な商業同人サークル[サボテン]の動きを追ってみると面白い。
[シノ×クエ~忍者クエスト~]
この頃は複数絵師、総CG数55枚 というボリューム攻勢で売れてた訳だが
(2012年03月)
[ボテバーランド ~地上の女は俺の物~]
くらいから売れなくなったのを察し
(2012年11月)
[淫乱勇者セフィのRPG]
一人の美麗な絵師に切り換えて、大ヒットに繋げている。
ディスカッション
コメント一覧
多けりゃいいというものではないのだ。
あと、さる前夜祭みたいのが
全くあふぃ的に売れてなくて愕然とした
九条さんが言うととても説得力がありますね、下着だけでも7種類書いているという
いやだって、メイデンスノウまだ発売してないじゃん
そりゃ売れないよ、何いってんの
6月上旬やかいてたのになあ
脱出中に、あふぃれる計算だったのだが。
下着7種類も書いてないですよ、29種類だわ。
まあブログとか見てれば長引く気配があるのものは、分かったりする。コメント欄の作者さんのテンションとかで
29種類って…九条(実体)が持つ下着より多いというね…。