闇子さんがきた 感想(製品版)

RPG,R18製品版の感想

ゴリッチュ氏と言えばフリゲ華やかなりし頃、B.Bライダー等、"熱くて面白い"ゲームを作られてきた作者さん。
(自分も一フリゲ作者として凄いなあ…と仰ぎ見ていたものです)
しかしDL同人エロゲとしてはツクール2000・主線がぶっとい絵…という事がネックか、売上的には、歯がゆい想いで見ておりました。
確かに同人のエロ嗜好は魔境だけど、しかしゲーム性によって切り開ける境地もある。
ゴリッチュさんの実力はそんな物ではない…っ!
そして今作。遂に他の方に絵を頼み・ツールはツクールVX、と"戦う"布陣で来たのです。
好事家が楽しむ作品というのも同人らしいですが、多くの人が手に取るゲームも素晴らしいもの。
その挑戦。
これは遊んでみねば、という訳でやってみました。

体験版:概要 

製品版 クリア

全5話。
どんどん同棲の女の子が増えていくという、予想以上のハーレムとM嗜好だった。
キャラが立ってる、可愛くてエッチな子たちが、自分を巡って横恋慕したりラブHしたり、モテまくり。
バトル展開もあって楽しい。
ただ、今までのゴリッチュさんの作品のファンだと、ちょっと"熱さ"・"悲劇"不足を感じるかも。
逆にこの作品から入る人には、少しエロが物足りなく思える?
ドットエロの最前線たる…エロACTのそれと比べると、ドットキャラが小さいとか、Hバトルは基本的に受け身で、行為の発展を感じにくいとか。
(相手のHPに従って、Hコマンドじょじょに解禁したら良かったのでは…と思うけど、今作は見やすさを重視したのかな)
あとハダカ状態の立ち絵が無いのも寂しかった…。
ハーレムエロとしては、+600円位でもいいから、誰で童貞捨てるか、個別ENDを迎えるか…というのが欲しかった気が。
サブイベントも、誰かをデートに誘って起きるとか。

ちんちんいじめ特化だ!

同棲する子は大体みんな処女なんですが、なぜかみんなHでいじめたがり。
Hバトルで言うと、いわゆる"本番"が無く、前戯特化となっています。
ちっぱいズリ・足コキ・ワキズリなどなかなかマニアなプレイに、漏れなく言葉責めが…。
(普段、逆レイプやモン娘言ってる人に割と嗜好合うんじゃないか…と思うけど、その辺りから余り認識されてないのが惜しい気が…。
妖怪ならではって責めが無いから?)
ハーレムという事で、3Pと乱交が一つずつあり。
これは嬉しかった…。
普通にやっていれば、特にHバトルの能力値を鍛える必要は無かった。

自分の持ち味と、売れるという事と…変化と。

作者さんは方向転換(あるいは成長や変化)を図っていて、その試行錯誤や葛藤があるのだと思う。
今作は見た目の転換が強くて目立ったけど、そもそもその変化は、同人エロゲを始めようと決意した時もそうかもだし、あるいは[とがめの迷宮]でエロメインへとか…じょじょに変わっていっているのかも。
いつまでも、フリゲ時代のノリでは居られない。
…でも丸切り変わる訳でもなく、やはり同人として売れる為にすべき事と、でも自分の持ち味という所と…せめぎ合いの中で、良い物を作ろうとしているのは伝わる。
クリアした時には、やっぱり心を動かされる物があって…。
1000円というのは良心的な価格だと思うし。
時間は誰にでも、ただ過ぎていく。
その変化や可能性だけが、ぽつんとある。
次回作はどうなるだろう? と純粋に楽しみに思えた。
…そんな気持ちにさせるのは、やはり特有というか…ストーリー語りが上手いからか。
他の人の感想:
エミリアフィ