RPG,R18製品版の感想
このサークルさんも、かなり古くからエロRPGを手掛けてますね…。
私がやった事あるのは[火と鉄のブレス]の体験版くらいですが、等身大の少女ぽい子が、おっさんに少しずつエロされて、快楽に流されてしまう…
というエロスに、あぁ良いな、エロRPG良いな。と思ったものです。
それから幾数年が過ぎ、エロRPGの過渡期を経て、今再びの新作が!
さっそくやってみたいと思います…!
体験版:概要
見た目からツクールぽくない力作
1作めからのノウハウ+前作から2年以上…という力作の為か、戦闘システムも独自、またマップタイルも見た目に新鮮で(独自グラフィック?)
遊んでて"ツクールぽくない"感じが楽しかったです。
そう、このサークルさんはエロだけじゃなく、前からシステムに凝ってる気配もあった。
そこも本腰入れてきたのかなーと。
余談ですが、今エロRPGはまさに飽和で、平凡なものは見向きもされない。
“他とは明らかに違う、抜きん出たものだけ遊ぼう"っていう雰囲気ができつつある。
(市場的には円熟と言えますが)
早くからこの分野に取り組んでたサークルさんが"今"発表する作品として、なんというか、象徴的だと思いました。
戦闘システム
体験版の感じでは、戦闘→移動シーンでの会話、という繰り返しで進めていくっぽい。
(ただ後述する移動シーンの"コマンド"で、色々幅も生まれそう)
戦闘は1VS1。
APを攻撃時・防御時にどう割り振るか、が鍵。
具体的には、攻撃時のスキルとして、小攻撃・大攻撃が選べる(戦闘で増えていくと思う)
もちろん大攻撃を当てたいけど、状況によっては命中率が心もとなかったりする。
そういう時に、APを大きく割り振って、命中率もダメージも補強する。
しかし毎ターン与えられるAPはけっこう少ない。
攻撃にたくさん使ってしまうと、防御時の防御・回避に補強が行えず、手痛いダメージを食らってしまう事も…という。
加えて敵味方には"防御値"というのがあり、先にこれを削らないと、本体へダメージが行かない。
しかも防御値は一定ターンで回復してしまう。
なので4ターンで回復する敵なら、1・2ターンめに手堅く小攻撃で防御値を削り、3ターンめに大攻撃+AP全振りでぶちかます、と。
開幕強スキルぶっ放しとはいかず、どこにウェイトを置くか、という見定めが大事になる訳ですね。
それだけに戦闘数は少ないけど、一回にけっこうな手応えが。
バランス的には、自分がプレイした感じ、ギリギリ勝てて良い感じ。
戦闘に勝てないと進めない…って場面も何度かあったので、苦手なら、ひたすら大攻撃・回避の成功を願って(30%とかの確率)何度も挑戦すれば進めそうでもある。
ほどほどに頭使って楽に、ダメなら運頼みでもなんとか。って具合ですかね…
エロ嗜好
このサークルさんの味というか、体験版範囲の2時間弱では、前振りのパンツや乳揉みこそ多いものの、本番エロは無し。
ベッドに押し倒されるものの、なぜかそのまま朝のシーンへ、どうやら処女は守った(キスやら乳揉みだけで済んだ)という事も多い。
OPでレイプ処女開通とか、開幕から全裸行動ができる女主人公モノとは、一おっぱい・一乳頭の重みが違うのである。
(実際、焦らされてようやく拝めた時の興奮、ってのは凄くある)
まぁそういう"しっかり女性を描写したあと、じわじわその子が下品なおっさんに堕とされる"ってエロいよね…と思ってたら、実は脅迫されて仕方なく、みたいな展開にもならず。
実は下品なおっさん自体、寝込みを襲うも犯したければ犯せばいいという女主人公に、絶対自分からおねだりさせると本気で惚れたり、
主人公は、酒場でイケメンと自分に憧れている幼馴染の男とで飲んでいて、示し合わせてトイレに立ち、イケメンとコロッとキス、幼馴染に悪いかなとか言い訳したり、
(まだ処女なのに…! 正直、ちょっとそのリアル女性ぽい振る舞いにイラッ☆ ときました)
そのイケメンと結ばれるかと思ったら、三角関係の中で物語からフェードアウト、
再び下品なおっさんの出番か? しかしそこにまた新しい(下劣な?)男が…
と、まるでアメリカンロースクール的なある種のロマンスを迎えていました。
なかなか特有な経験で面白いですが。
結局、脅されて"快楽に堕ちていく女性"ってえろくはあるんですが、その時点である種キャラクターとしてはクライマックス。
以後は没個性的にならずにはいられない。
本作が本質的に表現したかったのは、実は"女性"そのもの、"奔放な女性の輝き"そのものなのかな、と思ったり…。
エロRPGの形なんて、実は決まっていない
という事で、体験版では前戯までなんですが、しかしこれらも細かくアニメするし差分も多くて(舌どうしを絡めるキスから、嫌がって唇を一方的に舐められる差分とかある…)
何というか、"やらしい"。
他にも"コマンドを選んで話し掛けると、会話が変わる"というシステムがあり、ここで"アピール"を選ぶと、胸の谷間を覗かせて話し掛けたりする。
このコマンド、"四つん這いで歩く"とかもあるので、どこかに侵入する時にも使うのかなと…。
会話シーンにも広がりを与えてくれそう。
(全体の尺はまだ分からないけど、もっと主人公がエロくなっていったら、誘惑とかできて? 色々面白そうだし)
そういったコマンド時などに、小窓でアップ絵とかも入り、あぁ作品内容にある
■美少女ヒロインを操作して、Hなイベントを楽しむRPGです。
ってこういう事かと…。
会話して(あるいは敗北エロで)本番系のイベント発生、というエロRPGが主流、ついそれを前提に考えてしまう現状で、かねてからのサークルさんがこういうエロRPGもあるんだ、と見せてくれたのは面白いなと…
(全体的にちょっと中年好みのエロ嗜好な気もしますが…!)
こういうエロにたぎる物を覚えつつ、最終的にどれだけスケベになるか、集団で陵辱されたりとかのヌキ重視のプレイはあるのか…も気になる所です。
製品版 クリア
クリアまで大体6時間。
3時間くらいまではセクハラと好奇の目線を受け流すお嬢様という感じだったのが、中盤超えてゲス貴族がやってきてから一変、権力に物を言わせた陵辱展開に。
理解者だった兵隊長は左遷で飛ばされ、幼馴染の男を人質として脅され、遂に処女喪失へ。
それからは毎晩連続中出しされ、強制的なカラダの快楽に、じょじょに心が折れて従順になっていく。
その隙にフェラを教え込まれ、精液の味を覚えこまされる(*そういう描写がある)
やがて来客中も構わず本番セックス…みたいな抜けるシチュ頻発。
前半のセクハラおやじが可愛く思えるくらいの追い詰め方で、一気に卑怯で恥辱な陵辱劇にはめられていく。
言うならば、半分までは長い前振り。中間地点でガラリと変わる。
そしてヤラレっ放しではなく、自らのカラダを武器に進んでいくことを決意してからはいよいよ後半展開に、自由行動が多くなる、という構成。
復讐の為には股を開いて情報を聞き出すといった任意行動や、
ゲス貴族と繋がりがあるらしい教団に娼婦として潜入…といったストーリー上のエロに。
シチュ的には
・貴族が下っ端として使っているゴブリンに洗脳され、"人とゴブリンの融和のために"セックス
・幼馴染の寝ているベッドの前で、駅弁スタイルで挿入
・教団の儀式、媚薬を塗られてお預けを食らう。持て余した後に、乳首に重りを付けられて輪姦
という感じ。
(ただこうやって過激なシチュを羅列しても意味は無いと思う、やはり女性がキッチリ描写されて、チンポに狂わされる、って体験をしてこそだと思うので…)
最終的には、前半のお嬢様の好奇心ゆえだった"小さい冒険(で発見した洞窟)"とか登場人物がうまく絡んで、きっちりと後味の良い締め方でした。
予告版では"アメリカンスクールのドラマみたいだ"とか言いましたが、エロ的にも物語的にも結実してた訳です。
エロシーン
基本絵16枚って事ですが、例えば前戯の乳揉みとかはこれに含まれず、エロシーンは背景CG付きでアニメ。
1シーンのシコり度がやっぱ違ってきますね…テキストも良いし。
テキスト的に言うなら、エロRPGの中で一番女性心理を"生々しく"感じた…。
そんな女性が責められ続け、M的にほだされるのはやっぱ興奮。
今晩セックスするって予告されると、意識してその気になったり(で一段階を許しちゃうと次の段階も…で、拒めずに流される)
キスがひたすら続くと快楽が蓄積していったり…なんというか、恋愛小説みたいな女性描写だなあ、と思ったり。
(ただまあ…いわゆる女主人公モノの、頭空っぽエロ娘みたいなキャラに慣れてる身には、じゃっかん奔放な女性心理が"アク"みたいな、上手く飲み込め無さはあったかな…)
肉体的な描写だと、きっちり"挿入する瞬間"・"入ってる最中"を確認するセリフであったりを忘れてないのも、効果高い。
(あと、ゴブリンの村でも"主人公を信頼している若者"と"狡猾で淫欲な村長"が居たり、ゲス貴族も処女貫通の前に、手マンだけ他の兵隊にやらさせたり、
比較対象があるのと良いのか…と勉強になったり)
ゲーム的には、堅い面白さ
洞窟を詳しく探してレアな武具を探してみたり(戦闘の駆け引きが大きいぶん、これが嬉しい)
寄り道的に強い敵が居たり、堅い面白さもあり。
戦闘も一回は長くなるものの、戦うか選べる場面も多くて(負けても進んだり)
程よい手応えをバランスよく楽しめました。
4時間連続で遊びましたが、飽きなかった(独自のキャラチップってのも地味に強いですね…)
ただいわゆる…巷にあふれる"女主人公モノ"とは少しテイストが違うってこと、
処女喪失までの前振りが長くて、女性のキャラ性が強い、ストーリー上でするエロが多い…って事は分かって、
分かった上で、やはりこういうのも良いなあ、と楽しんで欲しい感じ。
細かいこと
●"アピール"とか、キャラの前で行動を取れるスタイルは、便利ではあるものの、そんなに革新的な使い方は無かった。
中盤以降は自由に動けるようになって、自ら犯されに行ったり…とかするものの、基本は"その場所へ行くか"・"アピールするか"で分岐だし。
任意行動であっちこっち好きにエロりまくれる、という使い方ではない。
忘れてましたが、"キス熟練度"でセリフ差分もあるのだろうか…
(作者さん、初めにガッチリ決めてシステマティックに作ったんじゃなくて、割と好きに作った感じがして、そこが普通の流れではやらないような、うん? という感じ、
不思議な魅力になってるかなーと思ったり…)
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