バビロンシティ365 感想(製品版)

RPG,R18製品版の感想

バビロンシティ365
バビロンシティ365[ガチョピンアイランド]

このゲームね、どう考えてもめっっちゃ気になるじゃないですか…
発売当初の体験版Verはエラーでプレイできなくて、気になりつつも放置しちゃいましたが…
作者のガチョピンさんはフリーゲームを積極的に発表されていて、"凄いんだけど嗜好尖り過ぎ(爆乳、超乳)"という、まさに逸材。
http://www.freem.ne.jp/win/game/3016
http://freegame.on.arena.ne.jp/roleplaying2/game_2016.html
で本日、体験版をやってみましたら普通に凄くて、このゲームはっ買わねばっっと!

概要

4時間30分遊んで、やっと3月のRPGモードまで。
主人公は帝国の宰相として、内政SLGで国を育て、反旗を翻した王妃等を駆逐すべくRTSで領土を奪い、次にRPGシーンで神々の遺跡を暴いていく…となっています。
その繰り返しがたぶん、12月まである(だから"バビロン365")
なのでまだ半分も行ってないという…

タイトル画面 立ち絵はきまぐれアフターさんですが、まさかここまで使い込まれて(改造されるとは)思ってもいなかったに違いない…

SLG・RTSは元々国の争いを表現するのに適したジャンルですが、その下では"RPGという個人のストーリー"は軽くなりがち。
ですが今作の場合、そもそも主人公も帝国に反旗を翻した王妃たちも、国家を便利な道具くらいにしか捉えていない超越した力を持ち、しかも幼馴染である為、RPGシーンで密会したりする。
そうして暴いていく神話の遺物もまた、国全体を揺るがしかねない力であり、個人の絆と絡みが、国家に同等に語られるのですな…
(古いゲームですが、[ドミナランスアザーラグナロク デュアルストーリー]とか思い出してた)
そして、内政SLGで国を強化すると、RTSやRPGシーンが楽になり、逆もしかり…と、ジャンルが絡み合ってる(ロマサガ2や3ぽい?)
スタンス的には"思う存分作っていたら、気が付いたら18禁になっていた"という事らしく、凝ったフリゲの面白さと、シェアゲならではのボリュームという…相当骨太なゲームです。
ただ間違いなく面白いのは、一気に5時間近く遊んでも、まったく"飽き"が来ないことでも分かる。

確かにR15では無理だわこれ…濃いエロを期待する人も、逆にしない人にも手を出しづらい…微妙な塩梅である…

なので一点注意なのは、エロゲとしては明確なエロシーンってのが無いことでしょうか。
今のところ、ヌードくらいでセックスシーンは無いですな…
もう見た目からして超乳な立ち絵、ド濃いモノを期待してたんですが、たまにえろい絵に"出食わす"ってくらい。
そのエロ絵がまた、絵柄的には尖ってる(割とツボな)ので、ムラムラするもなかなか解消されないという…

SLGシーン

SLGシーンでは、指定の行動回数ぶん、コマンドを実行していく。
基本"農業"で食料を、"工業"で資金を得る…というのが二台柱かな。

例えば農業を選ぶと、家畜や肥料、穀物などを担当してる人が居まして、しかもその中でも色々と細かく分けられてる。
それらに100%のうちどれだけ割り振るかを決める…のですが、まあ難しく考えなくても、たぶんOK。
とりあえず気の向いた順に育てていけば、いつの間にか組み合わせ発生、ばんばん新種が開発されて、アイテムも手に入り、成長率が上がるってものです。
初めは"内政のたび話し掛けるのキツイなあ"と思ってたのですが、やる事は意外に簡単、かつ反応のバリエーションは豊か。
割と楽しめるテンポとなっていたね…
あとは農業・工業やってると民の不満が溜まるので、祭りを開いて解消したり、溜めたお金や食料を使って施設を作ったり。
それとRTSに作用する士気とかもあって、ここでRPGシーンで手に入れた士気アップアイテムを使ってみたり…と相互な訳です。

RTSシーン

 

SLGの"侵攻"で、敵の領地に攻め込むとRTS開始。
プレイヤーが出来るのはユニット投入の判断だけですが、ミッションごとに制限時間まで自軍の旗を守る・敵を全滅させるなど役割がしっかりしており、ゆえに事前の兵種選びや、投入タイミングが超重要に。
なかなか異なった戦略が求められて楽しい。

またここでの兵種とかはSLGの施設、そして一度の戦闘人員などは食料や人口で増える。
上手く国家運営すると楽になるのでした。

RPGシーン

RPGシーンでは、常にジャンプができたり棚が引っ張れたり。
ついカウンターの中に入ってみて隠しアイテムを探したり、フィールドにもアイテムが色々浮いてたり、移動することそのものが楽しい。
([ランタイムパスタード]とか[マンジュヴェルヌの戦乙女]みたいな感じ?)

魔法陣に合わせてタイミング良くボタン押しでイベントが進む、ということも。

謎解きの場面にもそれらは活かされてて、"ギリギリ解けるけど、手応えある"という感じだった。
解けないからスルー…という道はないので、やはり、かなりがっつりした造り。
(*どうしても詰まった時は作者さんの攻略サイトを見ましょう)

でかいキャラがよく動く…。パッドだとコマンド(方向キー)受けがちょっと弱い感じ? カチッ、カチッ、と一つずつ押すと良いかな

戦闘とかはコマンド式の横戦。
それに飽きたらず、ピンチになったらバースト状態へ、フィニュッシュムーブ解禁、タイミング良くメーター止めてHP・MP回復とまったく手抜かり無し。
スクリプト的にどうやって実現したか分からないほど、全体的にもの凄く力が入ってますね…

途中でミニゲームとかも入ったりして、これは飽きませんわ…楽しめる。

目が離せない展開

ちょっと次回のプレイでもクリアまで行けるか分かりませんが…

ようやく全体の流れは見えてきたかな、と思ったら3月のRPGモードは擬似3Dのフィールドモードだったり。
本当に次から次へと手を変え品を変えて…凄いなと。
ストーリー展開も気になるところ…SLGで領土を切り拓くたび、新キャラがどんどん明らかになっていくのですが、それぞれ親密度が上下するのですな。
そして"箱庭に乗る為にはセックスが必要…?"みたいな事も、物語的に暗示されてるという。
もしかしてキャラごとのエンディングとかあるのでしょうか…そう考えると、物語の冒頭でお付きの女の子を用意して(選ばせて)付いたり離れたりするのも、巧みだと思います。

これだけの事をしつつ、基本アホなノリで肩肘張らずに遊べるのも、まさしく娯楽作品という…。良いです。