蒼穹のクレイドル-人形学園調教記- 感想(体験版)
商業ぽいイベントシーンと、真っ向からのゲームシステム取り組み
リッチな画面構成、きれいで登場人物が多い立ち絵、そしてそれぞれにボイス…といった部分が目立つ。
それだけならいかにも"半商業"ぽい作品、という事だけど、このサークルさんは毎回、ゲームシステムにアグレッシブに取り組んでるのが面白いところ。
(正直、今の商業エロゲでシステムに取り組んでる所は少なく、この取り合わせで予定価格:1500円(税別)はかなりの破格だと思う…
発売後、一週間限定とかだと思うけども)

そういう訳で今作は、ダンジョンでのクォータビューでの移動、半アクティブな5人パーティーの戦闘が際立っている。
流れとしては拠点で強化→ダンジョンと、前作[魔法少女リィ]と同じ流れながら、前作が1人+サポートキャラで、ただただ強化していくのがちょっと単調で飽きやすかったのに対し(だからダラダラやっちゃうのだけど)今作は"グループの戦力"で考える、総力戦ぽいバランスが面白い。
やり込みが大きな魅力なだけに、ここ、"前作を改善しようとシステムを刷新した"部分が、一番のコアかなと。
多人数パーティーにより、やり込み度倍増

そもそも戦闘メンバーが5人、控えもさらに5人、しかも戦闘後にはHPも全回復…と大盤振る舞い。
ゆえに敵の攻撃も割と殺しに来ていて、状態異常攻撃もかなり使ってくる。
しかしそこはチーム戦、5人中3人が痺れても、控えのメンバーと交代すれば急場を凌げる。
こちらの攻撃時もしかりで、強い攻撃スキルを使うと"バランス値"が低下して防御が弱くなる、他のメンバーとの兼ね合いを考えて…と、行動順をうまく意識させられた。
1VS複数だった前作に対し、複数VS複数という駆け引きを上手く練り上げられていたと思う。
(少なくとも予告版の範囲では。パーティーが増えるほど調整しなきゃいけない事も増えるだろうに…大したもの)

そうした一回の戦闘内だけでなく、MPだけは少しずつ減っていくとか、戦闘をまたいで溜まっていく"セクロスフィア"はいわば強力なボムの使用回数、強い敵まで溜めておこう…と、継続的な戦いの中でリソースを節約する楽しさ、って部分も忘れていなかったり。

拠点でのやり甲斐も増している。
例えば卵アイテムから仲間になるキャラを作成…という所は前作と同じながら、そのキャラを更にクラスアップ・"合成"まで出来る!
武器の強化もあるけどそこはやや控えめ、やはり主人公一人の装備スロットで強さが決まっていた前作に対し、今回はパーティー全員の戦力、という部分が強い。
(無闇やたらとキャラを作り、片っ端から合成したくなるよね?)

前作は拾ったアイテムを売りまくってお金を入手→強くなるというシンプルさだったけど、今作はそこから更に捻ってある。
欲しい設備投資を"学級会"という、いわば議決に掛けて、そこでの多数決で勝たなければいけない、という。
あらかじめワイロを贈ってみたり、ここもお金が物を言う所はあるものの、議決中にも土下座やら説得コマンドで粘ってみたり、別の要素が絡んで来て、これは面白いなと。

あえて言うなら、戦闘はいわゆる"逃亡"ができないし、移動にしろ拠点での強化にしろ、かなりの時間が掛かりそう。
体験版始めると長々とチュートリアルが差し挟まれますが、まあ割とゲーム慣れしてれば、何となく分かる。
そしてそうなったら、後に残るのは相当な幅の"やり甲斐"。
エロゲにやり込みを求めるなら、かなりハマりそうだなと…
Hシーンは
女の子キャラはたくさん居て、主人公の3人のアイオーン(人間そっくりの自動人形)とか、通ってる学校の先生、アイオーンを研究する企業の社長秘書…などなど。
腹黒ロリとか大雑把で面倒くさがり教師とか、割と典型的ながらも、キャラ立ちしてる感じ。

で、主人公のアイオーンは戦闘に出すことで好感度がアップ、自宅でHシーンが見られるように。
また他のキャラとは、議会での議決で勝利することで(たぶん施設の拡張時とか?)でそれぞれのエロが見られるみたい。

Hシーン以外にエロ要素は無さそうですが、ボイスのボリュームは相当多く、1つのシーンはかなり長め。
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