今週のまとめvol.37 DL同人エロゲをどう着想するか
(ブログに書かなかったけど)気になった作品
全部、体験版触った程度ですが。
・[ビッチポリス —BITCH POLICE—]
エロはこのサークルさんのいつも通り(むしろ今回は初エロからフィスト…)
ハナから喘ぎまくり絶頂しまくりで、抑揚やら背徳感やら無くなってしまってるんだけど、まあ実際、ヌケはするな…という。
それより今回注目したのが、過去作の横ACTで人材やノウハウを積んだのか、横戦闘でのエロ動きが、まあ…割と良い感じに。
ああ、やりたい事がなんとなく分かる! と。
ヤって、ヤラれて…。
BF(バトルファック)ってリソースの関係からか、正面向きなのが多いですが、もし横視点でやるならこんな感じかな…? と。
その可能性は窺えましたね。
・[エルフヤリまくり種付け紀行]
すごい直球で分かりやすい(タイトルとコンセプト)
エルフは絶滅危惧種なので、オスとメスが出会ったら即交尾推奨。
で主人公のショタが洞窟の仕掛けを解くや、女の子エルフが現れ、大体その場で接合と相なる、と。
女の子もだいたいウェスト細くて乳ばばーん、価格も1000円切ってる。
前作のRPGはダンジョン広すぎたり、ルーティンな所もあったけど、今作は遊び易さも向上してて、ちょっと遊びたい・シコりたいな(ちょっと"エロRPGりたい"な)って時に丁度いい一本になってるかなと。
恐らくエロRPGユーザーは平均にこれくらいを求めてるし、もし本当にそうだったらすごく安心して買えるんだろうけどね…。
(まあ買う側の希望は、だいたい市場経済の中で裏切られるのです…)
[AXE MAN SAGA -諸国漫遊中出し旅-]にコンセプト結構似てるかな?
・[巨乳ふぁいたーさくらの犯られ旅]
“ムラムラする"雰囲気が特徴的。
エロいとかシコれるじゃなく、ムラムラ。
ちょっと少年の頃のような性衝動。
昔の少年漫画みたいな絵柄の主人公がエロられるという事が、まずそうだし
(*あんまり言い得てる自信は無いけど、まじかるタルるートの伊代菜ちゃんみたいな…)
歩く度に立ち絵の乳がばるんばるん乳が揺れる、
拳法家という設定なのに謎のミニスカ+腰にベルト、すぐ破れる服(下着は乳輪が見える小ささ)、
そして下品でチンコを勃起させた敵キャラ…と。
逆に言えば、全裸まで破れたり負けて犯されると、何となく関心を失ってしまう自分が居た…。
RPG的にはフィールドの端から順に街を辿っていく感じで、敵も1つのダンジョンで色変え敵が数種。
やや、ありきたりさが目立ったかなと。
よく"エロだけならCG集だけで十分"みたいな事を言われますが、つまりエロRPGのエロのメリットとは、本作のムラムラのように…肝心のエロシーンに至るまでに"えろい雰囲気"を堪能できる所な気もしますね。
・[バッドエンド・コレクター〜生命の音・零の魔王〜]
昨今では珍しい鬼畜なロリ陵辱。絵もかわいいしイイゾー
更にパンチが効いてるのが
http://bit.ly/1iP3AJY
他人の陵辱を楽しむ下劣な主人公が、逆に自分がそのような目に遭って堕ちていく様を見れるのはなかなかにソソります
というツイートが言い得てると思うのだけど、
他の女の子(ロリ)が不幸に陥るのを、オカズにするような女の子(ロリ)が貶められていく…というテイスト。
(何というのか、ゴスロリ…ともまた少し違うか)
とにかく、そういう上手く言葉に出来ない機微を、エロに取り込んでる辺りが良いなあと。
(…ただ自分が苦手なのは同様にその部分で、ラノベ的…でもないんだろうけど、
少し前の商業エロゲであるような伝奇ノベル系というか(詳しく無くてすまない)
そういった雰囲気であったり、語り口なのだよね…)
自分はどうも遊んでて、かなりモニョモニョと漠然とするというか、うーん…となってしまう…(素養が無いのだろうか)
もちろん、楽しめる人には凄く楽しめるでしょう。
ゴリッチュ氏ライクである。
DL同人講義
今までグズグズと録ってきた音声だけど、体系化の必要に駆られた。
サイトも今作ってるけど、そこを意識して少し話そうと。
“なんでお前が偉そうに講義とか言えるんだ"みたいなのは勿論あるのだけど、まずは誰かがやらないと。
DL同人エロゲをどう着想するか
まず、DL同人エロゲを作るに当たってどう着想するか。
思い付いた限りでは、これは3通りに分かれる。
1つめは誰もが思い付くやり方。
“今流行ってるのを作ろう"。
ただそれだけでは結局、そのジャンルに積み立てた信頼と需要を消費していくだけ。
そんな作品ばかりでは、衰退していく。
せめて"あの作品はこうで、こうだけど、自分はこうしようかな"という分析と、洗練や追加を行って欲しいなと。
そうする事で、ジャンルの層は厚くなっていくので。
2つめは、そもそも本来的にはエロゲを作りたくはない人。
面白い、ゲーム性のあるものが作りたいけど、今は一般向けの市場がお寒いから、その上にエロを乗っけようという。
(自分もまあ、そう)
日活ロマンポルノの監督よろしく、虚淵玄氏よろしく、まだ市場が育たない内にエロで食い繋いだ人が、後に一般向けの世界でブレイクする事も多々あるので、これは意義ある事だと思う。
意義はあるが、ユーザーとしてはやはりシコれるのが一番なので、どうしてもゲーム的に凝った作品がエロに強い作品に負けるのは仕方がない。
その事を腑に落として、取り組むべきかと。
3つめ。
これは10年後も恐らく普遍的な考え方(1つめは半年単位の流行、2つめは一般向け市場が成熟したら無くなる)
振り返って欲しいのは
BFにしろ、女主人公モノにせよ、男主人公モノでパーティーの女にいたずらにしろ、DQエロにせよ、
“セックスでイカせ合い、絶頂したら負け"
“一般向けRPGで、主人公の性別を女にしてハァハァ興奮しなかった?"
“仲間と会話した後、宿屋で寝込みを襲いたくなかった?"
“DQのビアンカがジャミ(馬)に捕まってるシーンで妄想しなかった…?"
みたいな、バカみたいにシンプルで根源的な"これはえろい!"というアイデアを、形にしたこと。
…イカセ合いとか、ザコ戦が面倒臭くならない? 恥じらいが無いからエロくないんじゃ?
女主人公にどうやって感情移入するんだよ?
DQって権利関係どうすんの?
みたいに、常識や既存の考えに縛られなかった。
ただえろいと感じる事を、現実の形にした。
(エロゲではないものの、CG集の"いきなりチンコ突っ込んでも怒られない世界"とかも本当…中学生が頭をカラッポにして考えたようなアイデア。
だが創作に通じた"大人"であるほど、肩の力を抜くのは難しい)
シンプルな着想は、遊ぶ方も、また(1)のような制作スタイルで後追いする人にも、理解しやすい。
“あー、俺もそういうのエロいと思ってた!"という物を出せれば、あっという間に次の潮流になると思う。
常識に縛られないアイデアが、"エロゲでしかあり得ない"システムやゲーム感覚、興奮を作り、DL同人エロゲの新しい歴史になっていく。
(例えば最近はほぼ見下ろし視点のADVなエロRPGが多いけど、RPGツクールで作る=戦闘を入れないと、という常識からやっと自由になったのだな、と思う。
これはむしろ(1)タイプの分析が進んだ結果、"見たいのは淫乱度によるイベント変化だ"と積み重ねた結果だと思うけど)
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