TLBG -Tactical Link of Battle Gears- (製品版)

STG,一般向け製品版の感想

何を隠そう、ぱらららっと無闇やたらと銃弾をばらまき、敵を抹殺し尽くした後の静寂、若干の虚しさ…みたいなゲームが好きな訳です。
という訳で今回は一般向けゲーム。
以前に体験版をやって、弾をぶち当てた時のどぱあという血痕と、スク水のキャラ他が気になった、このゲームを遊んでみました。

時間切れか、囲まれ死か…、生き残れ!

薬莢も散るマニアックさ。

四方八方から襲ってくる敵を、WASDキーで移動、マウスポインタが照準…という操作系で倒していくゲームです。
画面は一画面固定で、厳しめな時間制限もあり。
時間は初期状態ではほぼ100%タイムアップになる短さですが、敵を倒すごとに少しずつ増えていく。
もう弾を撃ちまくりたい所ですが、両手に持った銃ごとに弾数制限があり、しかも補充には平気で5秒とか掛かってしまう。

スキル使用 大きい戦車を倒した時は、もっと派手なドカーン、が欲しかったところ…?

慣れないうちは弾が尽きてオタオタしてる間に囲まれ死、あるいは逃げ回ってる内に時間切れ…という状況になるでしょう。
本作の面白さは、そこから"どう生き残るか"を模索する事であり、ここがハイライト。
つまり、弾数が3桁オーバーある魔法のサブマシンガンで皆殺しな"無双"状態ではなく、何度も死に、最適な行動を目指してトライする、レースゲームのタイムアタックばりなゲーム性を志向している…と思う。

エクストラキャラ、実績とかもありますが…

ステージは全6面。
一見短めですが、上記のようなリトライ基本、一面ごとに選べるキャラが2体。
どちらを選ぶかで銃・スキルが変わり、戦い方も異なってくる。

ステージセレクト

片方の銃の弾が尽き、補充完了(自動)を待ちながら、もう片方で応戦して時間を稼ぐ、しかも左手は直線上に弾を吐き出しまくるサブマシンガン系、右手には3WAYで強力だが単発、みたいな極端な性能差。
単に時間を稼ぐだけじゃなく、ザコ敵の大群を相手にする場合はサブマシンガン、中ボスぽい巨大機械は単発銃と、使い分けなければ…。
そしてアイテムをせっせと拾ってゲージを溜めてスキル開放、時間を止めたり空爆したり…と考えると、非常に楽しそうな訳です。

…"楽しそう"と憶測入ってるのは、致命的なバランスブレイカーが存在してるからで…、つまり、なぜか"時間制限切れも勝ち扱い"なんですね。
1面で時間切れエンドしても、普通に次の面、2面がオープンするぞっていう。
で先述の通り、初期時間は30秒とかなので、何もしない(敵を倒さない)と、そろそろ敵の攻撃が来るかな…ってくらいで、クリアできてしまうという……
これは明らかにコンセプトからしておかしいなって…。
(見つけにくかったらまだマシだったんですが、ほとんどの場合、慣れない初回プレイで攻めあぐねて時間切れ、で気付いちゃうだろうという…)

一度クリアするとステージ・キャラが自由でトライするフリーモードも。

一応、同じステージで2人ともクリアするとエクストラキャラが出たり、
全6面なのにキャラは12人も居て、元になった小説があるんだろうな、みたいな事を感じさせるのに、実際には背景を匂わせる事を一言二言話すだけ…という同人ぽいケレン味が好ましかったりもするのですが、
(1面の選択キャラが、20年後の6面でロボット化してるのは想像を煽られるね…
このように面=時間軸という面白い構成なので、せっかくなら時間切れでロボット側が優勢になった未来と、殲滅で人間側が有利になった未来…という変化も見たかった気もする)
残念ながら敵殲滅と時間切れENDにクリアの違いは無いはなく、ここはかなり勿体ない所…。

実績の"敵5000体""1000万発"とかも、今どれくらい行ってるか数値見れた方が良いよね…という

一応、評価ランクによる実績獲得ってのもあるんですが、それもメダル表示だけ…ってのは寂しかったし、"やり込み"の前段階、"やり甲斐"の時点で物足りなさを感じてしまった。(キャラの設定とかがアンロックされて欲しかった…)
(…あと敵をワンキルして後は時間切れを待てば、ランクS取れちゃうのも悲しい…)修正されたようです

分かりやすさへの配慮、は凄いかも

ただ目を見張るべきなのは、割と複雑になってもおかしくない世界観やゲーム性を、分かりやすく・簡単にまとめてる所。

面ごとにほぼザコ敵を一新してたり…、せわしなくもあるので、もうちょい水増し水増しでステージ数増やして良い気も

それは操作系もそうですが、例えば画面上部に残弾を表示してハイ終わり…とせずに、照準の横にグラフィカルに描写してくれてる所とか(一瞬、目線を上にやらないといけないのは、ちょっとストレス)
ステージセレクトでも、操作説明アイコンをきちんと置いてるとか。
実際、もうちょっと"複雑っぽそう"だったら、多分やろうと思わなかったかもしれない…。
同人だと売れてるゲームでも、意外にこの遊び易さ・しっくり来やすさ…ってのは余り顧みられてない印象なので、これから18禁の方の活動もしていきそうなサークルさんという事で、"今後に期待"って感じはしましたね。