シルヴィと魔法のハープ (製品版)

RPG,R18製品版の感想

シルヴィと魔法のハープ
シルヴィと魔法のハープ[サンシャイン☆レインボウ]

CG枚数どれだけとか、新なになにシステムとか…スペックはとても分かりやすいのですね。
でもゲームの本質は案外、”触ってて楽しいか”では無いのでしょうか。(そしてそこは、言葉で説明するのが難しい…)
前にも少し書きましたが、この作品の体験版をやった時に、まさにその部分に労力を割いてるのがハッキリ分かって、これはきっと良いゲームだろうなあ、買わねばなと。
今ここに、購入した次第です。

明るい女の子たちと、楽しい仕掛けのダンジョンと

 

舞台は「星の結晶」が降り注ぐ、美しい島。
星を拾い、アクセサリーにして生計を立てる人もいる一方で、
「星炉」でエネルギー源にする事もある…という、南の島ぽいのどかさと、SFぽさが不思議に混じった世界観です。

オリジナルBGM10曲以上

という事もあって(ちなみに製品版特典として、オリジナルサウンドトラックと、可愛いステッカーも付いてくるのですよ…)
なにか夢見心地なまま、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりのクエストをこなす内、
多くのかわいいキャラと出会って、やがて星の真実に迫っていくのでした。

H以外にも楽しいイベントCGがたくさん入るよー

深淵な雰囲気を背後に控えつつ、基本、丸っこいキャラ達がドタバタと繰り広げるお話は(立ち絵の動き方も、目立たない所で凝ったりしている)
ゆるい百合もしくは萌えアニメ、みたいな風情もあります。

普段のマップ移動では、階段を歩くと足音がするという細かい事が嬉しかったり、
鶏が近づくと鳴いて逃げるのが面白くて、つい捕まえてみたり、
ちょっとベンチで休んだら、場所ごとに景色が違ったり(カットインの絵がとても多い)
現実の自然保護団体がやってるショップをもじったような、「他の鎧と違って、子供に悪影響のある鎧じゃない」鎧屋があったり(装備品ごとにブランドロゴが項目に表示される細かさ)
たまにエサをやると、心なし成長してるウサギみたいなサブクエストがあったり、
何となく楽しくなるような設定や演出が際立っています。

特にそれがもっとも楽しめるのがダンジョンでしょうか…。
主人公が楽器を奏でると、ブロックが消え、せき止めていた水が流れだして地形が変ったり、あるいは草がにょきにょきと成長して、登れるようになったり。
レバーを倒すとロッカーが開いて物が飛び出してくる…という仕掛けでも、お金、鍵、最後に人! みたいなボケをかましたり、いちいち飛び出す動きが気持ちよかったり…

隠し通路とかも頻繁にあり、ちこちこ動くドットと相まって、これは楽しい気分にさせてくれるのです…
(物を押してはめるだけなのに、成功した時のテロリン♪ って音が妙に楽しかったり…、ゼルダの伝説的な感覚?)

戦闘。能力割り振りと、キャラごとに特性が設けられてるので、ハードモードだと戦略性もあるのかも。

ちなみに敵とかも居ますが、まあ遅いシンボルエンカウントなので、全回避も可能。
難易度ノーマルなら、いきなりボス戦に入っても、それほど苦戦する事もなし。
まさに「進むことそのものを楽しむ」のかなあと…

一歩=一日という配分で、十日以内に他の島へ辿りつく(ちょっとしたパズル)にわとりは食料だ!

ただ割合的にダンジョンより、町の中を往復するお使いのクエストが多めで、そこが続くと、ちょっと退屈なシーンも少しあったかな…と。
(細かいエロも無く、戦闘自体も少ないので、お使いが物語以外の部分に繋がってない)
しかし町の中でほぼ完結かと思えば、たまに外海に出て他の島を探したり、なかなか驚かされる展開にもなるんですね…。

エロは割と酷い目に遭ったりもします

エロシーンは主に敗北エロと、ストーリー上で起きるのが少し。

 背景もちゃんと描かれてる

ただ先述の通り、戦闘の大部分を避けられる・普通にやってたら負けない…という感じなので、敗北エロがちょっと”後から付け足し”たっぽい…と感じたりも。
(そもそも敗北エロシーン、初めからお店で全部買えるという扱い)
しかしHシーン自体は、幼女扱いのロリ、もちろん処女…が公開輪姦されてしまうとか、エロになるとけっこう意図的に下品・下劣さを出してて、見た目のイメージより真剣に取り組んでいるというか、割と興奮する所はありました。

前回の愚痴を予想してたかのように、後半の三時間は叩き込み展開でした。
新キャラの応酬、一つの町内で終始するかと思ってたのが、新しい町、そしてダンジョンも矢継ぎ早に。
仲間が増えたり減ったりで、慎重だった作戦が明らかに直情型の雑になったりw とかのテンポ変化も面白い。
(細かいけど、話の折に”その場に居ない人物”に触れたりするのも、感情の起伏を生んで良いね)

なにげに着せ替えもいっぱいあるのだ

立ち絵が上手い人はエロRPG界隈にごまんといますが、背景CGに力を入れてるのも、物語を盛り上げてるなと…。
あとはやっぱり音楽・SEの影働き。
ダンジョンの入り口でハープの前奏を弾くと炎の魔法が発現、その衝撃で道が開け、またその破壊音が合図かのように、BGMが前奏のテーマを含んだ物へ変わり、「ダンジョンの始まり」を雰囲気的に告げる…
とか良い演出ですよ。
ゲームの二大要素はプログラム、絵…とか思ってきましたが、いやどうして音楽ってのも、強いぞと…
最後も世界を救って終わり…じゃない辺り、良い余韻のRPGでした。

ちなみにエロシーンの回想はないものの、長いエロは全部お店で買える様子。(14個)
エロ自体は1つのシーンで2枚CGを使ったり、割と異種姦、触手とかのハード風味が多めだったり。