自称魔法少女リェコット 私がセクハラされる理由 (製品版)
個人的に過去作[SIMPLE500 ルチェッタの処女道中]が気になってたんですね…、ずっと。
というのも、時期的に[ゆらぎの村の仙狐]と同時期にプレイした(買った)ゲームで、羞恥・セクハラメインRPGってのも似てて、自分の中で同じ所にカテゴライズされてた。
ゆらぎの村~のサークルさんは以後も頻繁に作品を出し、その度に”そういえばルチェッタの方はどうなったのだろう…?”と思い出してた所に、2年半ぶりの新作!
これは気になる…、とさっそくプレイしてみました。
明るい主人公、謎の転校生、変身と日常生活の間…。魔法少女のこだわりが頭一つ抜けてる!
まず目を引くのが、本当にころころ変わる主人公立ち絵。
それだけで「元気なJK」「力を託されて、調子に乗る魔法少女」というのがひしひしと伝わって楽しいです。
その辺の人との会話でさえいちいち反応を返す明るい主人公は、なんだかんだ頭軽い・都合の良い子が好まれるエロRPGではちょっとうざったいのでは…と心配になるほど。
展開としては”そんな元気な子がセクハラに遭ってHになっちゃうギャップがウリかな”とか、
”まあ敗北エロとかの、魔法少女モノとしてオーソドックスな感じかな”…と思ってたんですが、予告版の最後まで見る頃には考えが変わりました。
あんなにはしゃいでた子が犯される段になると、泣きじゃくって助けを求める(それでも無慈悲に開通されてしまう)
その後に待ち受けるシリアスなシーンで、”主人公の明るさはむしろ、無理して作ってるっぽい?”と判明する…
変身でもって理想通りの存在になる魔法少女は主人公の別人格と言えますが、
これはコスプレ感覚で活躍する冒険譚ではなく、理想と現実の葛藤、その統合の物語であると。
ゆえに学生くらいの年齢で無ければいけないし、その青春の暗さと明るさ、そのアンビバレントな所が魅力でもあるのだね。
立ちはだかるボスも(悪に落ちた)魔法少女ですが、なぜ魔力的には弱い主人公が選ばれたのか、きっと犯されてもめげない強さを信頼したからこそなのだな…とか、自然と考えてました。
理想と現実、あるいは魔法少女と学校、あるいは主人公と敵の魔法少女。
この対立が折り合っていく事になるストーリー。
…なんて、ほとんど魔法少女モノを見たことない自分ですが、それでも醍醐味が伝わりまして、既存の魔法少女のエロRPG以上より、もっと強いこだわりを感じましたね…。
エロゲ的にはそれだけシリアスなシーンが待ち受ける初の敗北エロも、普通に戦闘で勝てば回避可能…というのも凄い。
(普通、その後に長いシナリオが待ち受けると強制敗北にしちゃいそうですが…。そっちの方が後々の管理も楽ですし)
そこがいつ処女を失うか守り抜くか、みたいな楽しみにも繋がっています。
エロ箇所は、魔法少女フェイズで負けると敗北エロ、そして日常生活で待ち受けるセクハラ(学校や、バイトとかでもありそう)…という感じでしょうか。
気になる要素としては、エロられる内に”羞恥度”が下がって、どこでも変身できるようになるということ。
お話を進めるうちに謎の魔法少女の噂で学校が持ち切りとなり、そんななか学校で戦闘がおっ始まってしまい、身バレに怯えながら戦う、
あるいは”学校の皆にはナイショだよ”な展開があるとか、そんなガジェットをつい期待しちゃう所です。
(エロ的には”変身した姿で、大胆にHしちゃう”とかありそう?)
他にはNPCの立ち絵もかなりある様で、こちらもエロがありそう。
もしかして割と他の魔法少女RPGに紛れて目立ってないかもですが、
基本CG63枚予定(立ち絵除く)
なんてボリュームがもたらす、こだわり・楽しさに期待が募る作品でした。
基本は朝起きて学校へ、夕方にバイト、夜に魔法少女として活動(戦闘)+キモオタの盗撮カメラ設置パート…の繰り返し。
毎日の中で、しだいに謎の転校生との距離は深まっていき…というのがストーリー運び。(全部で5日+αかな?)
同じ街を行き来するけど、モブキャラの会話でさえ日ごとに変化するし、
例えば毎晩の入浴エロイベントも、1日めは盗撮、2日目はシャワー浴びながらおしっこ、3日めはブラシで乳頭刺激…
学校で受ける授業も水泳、読書の時間、美術…と毎日コロコロ変わって飽きさせない。
必然色々探したくなって、あちこち、かなりの頻度でエロに遭遇する…と。
主人公の反応と、周りの心理による居た堪れなさ。これが羞恥だ!
基本はセクハラ、ただしかなり「羞恥」に熱いコダワリがあり。
元気っ子が顔真っ赤になってうずくまる…という反応も大事だけど、”周り”をしっかりと描写してる。
それはザワザワ噂する…みたいな事だけじゃなく、学校という場所で、翌日以降からも顔を会わせないといけない…という”居た堪れなさ”が深くしている。
(主人公は男女問わず誰にも好かれるタイプなので、後日女性からの慰めや憤り、男からの「正直興奮した」という会話メッセージを交わすことに…)
主人公だけでなく、主人公を恥ずかしい状況へと貶めるオタの心理、または第三者の教師の独白…みたいに視点を幾つも設けてるのも効果的。
全体にやや本番シーンは少なめぽいけど、おかげでギトギトした性欲を向けられてる女の子という図式に、何かやたら下半身が熱くなる感じが。
地の文のテキストや、CGの構図も下からの強調アングル+恥ずかしいポーズだったり、拍車を掛けている。
これはまさに独特のエロさ。
ただ毎日変化するという事は、過ぎたらエロイベントを回収できないという事で、しかもこれが些細な所でけっこう取り逃しやすい。
(例えば体験版でも、”朝にご飯を食べず、教師に挨拶せず、お風呂に入らず、一直線”だとほとんどエロが発生しない)
まぁエロを見るまで進めない…というのも確かに白々しいので、”巻き込まれてしまうエロ”をより強調できてるとは言えるかも。
分散セーブしつつ探してみると、そこだけの衣装立ち絵があったり、主人公の表情は豊かだし、露出抵抗度が下がってどこでも変身可能になる…といったご褒美もあるし。
エロイベント半分くらいしか見れなかった… 全裸露出可までいけなかったのは残念。
(回想ルームで全開放もあるけど、LV継続・露出抵抗度UPアイテムの二周目が欲しかった気もする)
イベントの回収しづらさはあるかな…?
メインはまさにオーソドックスな「話しかけまくってエロイベント集める」だけど、
製品版プレイ1で触れたとおり、けっこう些細な分岐で取り逃がしとなったり、
起きる条件も限定的だったり、少し分かりづらさが。
(「この格好じゃだめかも」みたいな、促すメッセージが少なかったような)
1日めは「朝ごはん食べてるとエロ発生」なのに、3日めは「まっすぐ外に出ないとエロ見逃す」のはけっこうな”答え合わせ”感で辛い…。
それが分かるまでに少し間があるから、うっかりセーブしちゃうとがっくり。
処女守ってると終盤は途中で尻切れ、そこからは挽回不能…という消化不良な所にも入ってしまってた。
最近だとこの手のタイプはミニエロRPGが多くて、それに慣れてると街が割と広め、イベント探しでたくさん話し掛けなくちゃいけないのも正直ちょっと面倒くさかった。
ただ勿論、前振りがしっかりしてるからこそ出る元気っ子のキャラ性・ストーリーの部分はかなり良い物が出てたと思う。
全ての会話に主人公の反応がある辺り、そこがウリでもあると思うので、ミニエロRPGは即ヤリ・キャラに深みが無いから嫌…って人にはぴったりかも。
ストーリーの構造に関して言うと、プレイ側の意識もあるので難しい所だけど…
「これは夏休みに向かう一週間の物語なんだ」という所は、もうちょっと早く示して欲しかった気もするし、
盗撮パートも初めはまだキャラが浸透してないので、けっこう唐突感あった気も。
(キャラの視点変更って効果的だけど、扱いがなかなか大変…)
サブキャラの立ち回りも含めて、プレイ時間にしてはやりたい事をちょっと詰め過ぎてるかなあ…と。
Hシーンはかなり良くて、一つ一つのエロを楽しみにできた。
終盤の「電車で挿入されたまま通勤(周りにバレないようあえて激しく動かない、羞恥狙い)・いったん膣から抜いて限界までしごき、挿入と同時に中出し」
なんて捻ったエロだと感じましたし、作品説明通り、絵はかわいいのに意外にねちっこいテキスト・羞恥の上手い描写がシコリティ上げてました。
絵といい枚数といいポテンシャル高いのに、ちょっと勿体無い所があるかも。
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#追記
製品版プレイ2(クリア)を追加。