FRファンタスティックレイン (製品版)
サンプル動画しか無いこちらのゲーム、しかし見れば昔のゲーセンにあったようなドットのぬるぬる動く感、
そして「3DダンジョンとFPSが合体」というまるで初耳のゲーム性…
これは気になって居てもたってもおれず、さっそく買ってみたのです。
3Dダンジョン+FPS! 何が起きる
まず気になる操作ですが、ノーマルモードでは左右キーで振り向き、上下キーで進んだり戻ったり。
道中壁に書かれた文字を読む、宝箱を開ける…なんておなじみの要素も。
つまりこの時点ではいかにも3Dダンジョンと同じで、大体45°間隔で振り向いたり、いわばざっくりと進んでいくのですね。
が、敵と遭遇すると状況は一変。
奴らはこちらの準備にお構いなし、ダッシュでやって来てリアルタイムに攻撃してきますし、相手を正面に捉えようとしてもこちらがカクカク回ってるのに対し、敵はやたら自由な旋回で回りこんで来やがります。
ここはボタンを押して「ガンモード」の出番。
こうなるとこちらも滑らかに動けるようになり(3Dダンジョンが一床ずつなら、こちらはFPSの一歩ずつという感じ)
使用キーも増えます。
射撃キーにリロードキー、敵に囲まれてるならバリアキー、あとは手榴弾を投げるキーなんかも。
(使用ボタンがそれなりに多いので、一応キーボード+マウスでもいけるようですが、推奨はPS2型コントローラーとなります。
ボタン割り振りを決めるキーコンフィグもあり)
実はノーマルモードでも残弾が尽きたり、モード切り替えが間に合わなかった時用…に、「キック」をぶち当て、敵をふっ飛ばして攻撃モーションを
解除…とかも出来るのですが、まあこれは非常時。
基本はノーマルモードで探索&踏破、遠くに敵を視認したらガンモードに切り替えて駆逐。
これを繰り返して進めていきます。
ARPGみたいな化学反応?
で、果たして3Dダンジョン+FPSの真価はどんなものか。
初めは「これ別にモード切り替えとかなくても、ダンジョンの中を探索するFPSって事で良くないですかね…」
と思ってたのですが、なかなかどうして。
慣れてくるとチャキッと銃を構えて敵を殲滅、これはいちいち長ったらしい戦闘に入る3Dダンジョン探索には無かった軽さで、
また壁を利用したり、有利な位置を築く(いわば戦闘に入る前のポジション取り。RPGの戦闘には無いもの)
といった辺りも、毎回の小競り合いを楽しくするなと。
反面、歩いた分が埋まるマッピングや、HPと物資がやばくなって撤退、ダンジョンで得たお金でより良い装備を整え、くそう次はもっと奥まで進むぞ…なんてのは従来の3Dダンジョンの良さもあり。
武器屋でより火力の強い銃を買えば、FPS部分の手触りが変わって嬉しく、
だがダンジョン内で弾薬が尽きては話にならないから、まず弾を優先、銃火器は高嶺の花…
なんてやりくりに悩むのは、独自の面白さを予感させました。
そう、言うなればRPG+ACTがARPGという新ジャンルを作ったような物かも知れない…と。
ACTだから戦闘が楽しい、RPGの成長要素でまた楽しくなる、ってな相互効果。
3Dダンジョン+FPSと聞いた時、もっと鈍重な物を予想してたんですが、意外や、街での買い物を方向キーで済ませ、ダンジョンでの戦闘はダカダカと銃撃を浴びせて倒す。
するする止まる事無く遊べそうな、軽快な感じとなっていそうでした。
洗練が待たれる…所も
…持って回った言い方をしてるのは理由がありまして、ダンジョンは全7つ、かなりのボリュームを誇ってそうな本作ですが…
自分は初めのダンジョンで詰まり、中断してしまったからなのですね…
一応2時間30分くらい粘ってたのですが。
さすがに敵が無限湧き、落ち着く暇が余りないぞ…ってこのゲーム性で、従来の3Dダンジョン並の謎解きは辛かった。
FPS感についヒャッハープレイをしたくなるんですが、ダンジョンをかなりくまなく歩かないと、道が開かない事も多いという。
しかも謎に詰まると、ガンモードで行動が細かくできる分、ミスリードにもなりそうな…。
(というか”隅っこ”の話、「庭」ってのが意外に絞り込めず誤解しやすいし、「先の土地」って表現もうーん…。しかも順番通りに辿らないと、開かなかったりする…?
普通の3Dダンジョンでも詰まりやすそうな感じが…。
隅っこ全然関係無かったし、ここかぁ…。囚人の扉を開ける為のスイッチだと勘違いしてた。時限切れる時にはズゴゴ…みたいな音が欲しかったですね…
しかし時限厳しい! 2面は更に長くなってあるのね時限…。運が絡むのがきつい…)
あとは死角の敵に、どの方向から攻撃されてるか分からないとか、
大雑把なノーマルと細かいFPSモードの切り替え時に、ちょうど”角度の隙間”みたいのがあって、そこに敵が入り込むとちょっとイラッと来たりもありますが…
それでも、”新しい”という事に比べれば些細な話。
新しいゲーム性とは、何ものにも代えがたい物だと思いますので。
むしろ洗練は後世の人間がすべき仕事ではないか、ってな所もある。
同人ゲームとしては、絵もたくさんで楽しげよ
ちなみにゲームとして光ってるのはシステムばかりでもなく、実はグラフィック面も。
ダンジョンでの滑らかに動く敵・主人公ドットもですが、街の諸施設での立ち絵、イラストがやたら多かったりするのです。
なぜか方向キーで麺をすすりスープを飲んでラーメンを食べたり(仕草や効果音に妙なフェチさが…?)
酒場では主観視点ぽく空席まで歩き、左右キーで周囲を見渡す…(絵もきちんと繋がってる)とかですね。
後に行くほど新しいイベントや街もありそうで、ダンジョンで戦いの繰り返し→街で一服を楽しみにできそうな感じも。
ツィッターでのアツイ反応まとめ!
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