四季の狂剣・神無絶景・後編 (製品版)
参考動画:
⇒前編感想
⇒自由演義感想
システムは前編参照。
(というか前編無いと起動しないし、ファイルを結合して、5章から続きをプレイする追加方式。
そのうち一本にした”完全版”も出る?)
相変わらず逐一キャラがかっこ良かったり、個性的だったり。
女の子も毎回かわいい。
シリアスもやるし、度が過ぎるくらいのギャグもぶっ込んでくる振り幅のデカさだけど、重たい話に持っていく時の最短かつ説得力ある運びには、感心させられたり。
そして章のラストにはきっちり盛り上げてもくる…。
(単に話の上だけじゃなく、ゲームシステムまでそれを演出するという…、熱いよね)
まさに「物語」の連続、毎話形式で週刊少年漫画を読むような楽しさで、6章(新章)からはまたがらりと雰囲気が変わった。
主人公という視座を変えつつ、メタ展開も。
真剣勝負に命を散らすゲームで「数少ない、負けない事を定められる人間」という、まるで概念を積極的に扱うメタラノベ小説のような…。
前編では敵の見えない思惑が物語を引っ張っていたが、ここに来て、メタの不協和音と運命論が色濃く暗示的に響いて、惹きつけられる。
(視点を変えつつ、そうした事を交錯させているので、狙ってると思う)
共通なのは刹那的な苛烈さを積み重ね、あるべき「高みの舞台」にまさに向かおうとしている感覚か…
物凄い勢いと振り幅、終わった後の喪失感…これが同人ゲーか…
最終章はまさにフルボルテージ…!
個人的に激アツだったのが最終一歩手前の経獄戦。
惨めな人間が頑張るからこそ熱くなるように、振り幅がデカイほど滾るってやっぱある…
時に寓話の寄せ集めのようにも見える本作だけど、やはりここだけ見たらバリバリの少年漫画で…。
シナリオとしてはどうだろう、冷静になって細かく粗を探すと、うん? って思うような所があったり、
使い捨てのように感じるキャラも居たり、この展開前にも見たぞ、ってのはある
だがそれにも関わらず、数時間単位でどっぷり遊んでしまうという…。
まずキャラが動きまくる派手なゲームシステムがあって、
展開の被りは、思惑と概念の連続性を匂わせ、
それが使い捨てをも「寓話のようだ」と感じさせたり、
最終的にギャグからシリアス(更にメタ)まで突っ切る、振り幅のデカさあり。
物語が決着を見た時には、何か喪失感が胸を塞ぐほどよ…。
これだけの密度、これが同人ゲームだと言うなら…、まさに同人ゲーム遊んでて良かったぜ…! と言わざるを得ない。
余談
●自分はPCスペック高めだしと油断してたけど、「カクつき修正」の方で起動してみたら、めっちゃヌルヌル動いて驚き。
どうもスペックうんぬんじゃなく、相性の問題? 一回試してみること、おすすめ。
●後になるほど、遠・近距離のダブルで固有技を持つ強敵が増えてくるので、距離感が大事に。
主人公の場合は闇雲に戦うだけじゃなく、きちんと相手に合わせて戦略・流派を選び直すと、ぐっと楽になったりするかも。
(何となく卑怯な気もするが、主人公特権という事で遠慮無く対策させて貰おう…)
しかしラスト付近の苦戦連続で難易度下げてしまい、個人的に負けた気分になるという…。
あと初代剣聖強い…寄り道ぽいけど倒せなかった…
余談。web漫画の[十字道]が”村”の陰惨さとか…、「人々の生きる道が交錯する」であったり、初めに十六人斬りみたいな所(ここは今非公開だけど)であって、親和性を覚えてる。
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プレイ14時間、クリア!