エロRPGでゲームデザイン以上に左右されるのが性嗜好 今週のまとめvol.181
今週(4/03~4/09)発売の作品から。
今週よく読まれた記事
1位
http://super-game.net/archives/%E3%81%8A%E3%81%93%E3%82%81%E3%81%8C%E3%81%AA%E3%81%84%EF%BC%81.html
2位
http://super-game.net/archives/dragonia_stg.html
3位
http://super-game.net/archives/ti_to_ti_tower.html
4位
http://super-game.net/archives/time_clime_paradigm.html
5位
http://super-game.net/archives/2030207.html
(ブログに書かなかったけど)気になった作品
全部、体験版触った程度ですが。
[ジェミニフォートの勿忘草]
この人気サークルさんの作品はあまり買ってないんですけども(無料で本編公開されてる[アスとれ!]を買ったくらい)
別に嫌いな訳じゃなく、今回ももう、「良いですねえ」が押し寄せては引き寄せ……という感じでした。
ふたなり・淫紋・パンツを履くと爆発しちゃう(常時ノーパン状態)
という見に覚えのないエロステを抱えて目覚めた女子冒険者一行、いったい、記憶がない昨晩に何があったんだ……!? とその痕跡を辿ることに。
そしてじょじょに明らかになっていく謎、泥酔してた気もする昨夜のあの場面、この場面を思い出していく……と。
一本道のRPGタイプのADV……という事ですが、これもただのフラグ立てお使いではなく、
「分かってること」「疑問」などに分けて提示、プレイヤーが自力で考えて推理ぽさを出した構造あり、謎が謎呼ぶまさにミステリーな、意外な状況あり。
当たり前ですが、エロステのまま話をあちこち話を聴き込めば、図らずもエッチな事になっちゃったり……と。(良いですねえ)
そして今回も汚い男は登場しない安定のレズ・触手メインですし、
あと絵もさらに、股間に響く感じになってるような?
(立ち絵の衣装とカラダの線の細かさが、段違いのような。良いですねえ……)
トドメに、価格も安くて、基本枚数も多い。ふーむ、良いですねえ……。
[暇だからゲームでもするか]さん、[レメラボ]さん
などが製品版について書かれていました。
[淫魔の呪い]
「最近、人気作の傾向に半分くらいしか納得できぬ……」と前に書きましたが、まあ初め、今週はこれにちょっとそんな感じを抱いてまして、
敵の弱点部位を突いたスキルでイカせよう、敵の責め時には選択肢で「屈する」「耐える」とか選ぶ、負けてからの集中的な逆レイプパート……、
体験版触ってみると、割と普通のM系BFではないか、と。
……いや勿論、明るくてきれいな絵だし、「会話」に成功すると装備できるカードになるって辺りに不可欠なやり甲斐も感じるし、
あと個人的にはBF以外のシーン、道中でいけないと分かっててもつい誘惑されるイベント(水浴び中の幼女……近づいたらアウトなんだけど、まあ見てみたくなるよね……)
なんか良いと思うんですが、全体的にはどうかなって。
CGの基本枚数少ないのもあって
「言葉責め、かな……? それなら[Succubus Rhapsodia]の方が好きだし、
作者さんの過去作でも[淫魔の遊戯]とかもっと豪華で抜きん出たような……、うーむ」と迷う所があったんですね。
ただよくよく見れば、
・止めを刺された部位により、敗北シーンが変化します。
・敗北総シーンは通常敵が280、ボス敵が66
DLSiteのレビューも文章力を高く評価してて、あぁここがクリティカルな所か! と発見した想いがありました。
累計344って簡単に言いますが、めちゃくちゃ書くの大変でしょうし……
あと今回、初MV製だからかちょっと安め価格で、ボリューム比で考えると凄い。
あとこの手のM責めって定期的な需要もあるんだろうなと。
自分の好み、嗜好と違ったからと言って、やっぱり売れる理由はあるよなぁ……と襟を正したのでした。
(しかし考えると”文章をメインコンテンツにして”これだけ売れてる訳で、それって同ベクトルの小説やノベルを考えると、特殊な状況の確立に成功してるんですね……)
[セイクリッド〜砕かれた光の冠〜]
[ねぎドラ〜ネコババされたオーブをさっさと返せ!〜]の人の最新作、相変わらず絵は可愛いらしい(シュシュシュ!)
と思ってたら、なんと今回は3DのエロRPG……!?
[TOKYO天魔デビルプリズン]に継ぐ、スマイルビルダー製でのエロRPG2発めという事になるでしょうか。面白いことをするなあ……。
プレイしながら、主観視点のダンジョン探索が微妙にだるいぞ(よく壁に半身引っ掛かったりするぞ)
とか、3Dである意味は……? とか考えがちですが、ここは新鮮味を楽しむ局面でしょう。
まあ実際、Unityでへたに自前3DRPGを作るより、よっぽどよほど良い動きになると思いますしね……。
カスタム性は低そうですが、今後も増えていくのでしょうか、スマイルビルダー製のエロRPG。
[メリディスの剣 〜革命の都と執行官の少女〜]
前にさたけるさんの予告版の感想とかを読んで事前知識を仕入れてたのですが、
なるほど確かに、タイプとしては「オーソドックスなRPG」かもだけど、
割としっかりした(と感じる)18世紀の時代描写、
主人公像も、穢れた職として嫌われる死刑執行人の女の子(歴史的な意味で”塩商人”を引き合いに出しつつ、職業特権の説明もする上手さ)、
それとは対照的な、タイムトラベラーというSF要素の介入……? などが仄めかされて、ふむふむと楽しみながら進められる。
物語が地に足着いてるというだけで、これだけ”先が気になりつつ”遊べる物なんだよなあ、というのはありましたね。
[ブルマの冒険〜カメ・アイランド〜]
恐らくドラゴンレーダーでマップのあちこちを探しつつ、通せんぼしてるお馴染みの面々とジャンケン勝負、
負けたらエロ……(動画)って内容かと思うんですが、
わりと画風が原作寄りに徹底しており、溢れ出るドラゴンボール愛(ちなみにZではなく、無印の方)を感じます。
まあ海外のサークルなので日本語は少し残念な所もありますが、それも「グローバルなドラゴンボール」という味かなあと……。
同じくDB愛というエロRPGならば、割と昔ですが[DB外伝ク○リン伝 ヨメサンクエスト 〜ド○ターゲロの野望〜]も、シャレが効いたナイスな作品かと思います。
[異世界に召喚されたい系女子が異世界で魔物とヌメヌメ…って、そういう世界なの!?]
壁で仕切ってある適度な大きさのフロア、そこかしこに敵やアイテム。
上手く避けてみたり、戦う順番を考えてみたり……。
ARPGというよりは、「ドルアーガの塔」みたいなプレイ感かな……
一つ取るとグンと強くなる強化アイテム、そして敵とのぶつかり戦闘時には、相手の能力値が見える……というおかげで、
「何度やられても即リトライ」→「少しずつ強くなって逆転」の一連の流れが楽しみやすく、ちょっと良いじゃんって遊べる感じはあり。
エロはやられた時の敗北レイプ、生々しい色使いもなかなか。
ただ体験版で1Fクリアまで出来るんですが、それで全体が3階層? っていう説明はちょっとボリュームが心配ですかね……
[【無料】Phantasia Infection]
これはある意味でニュースというか。
2年くらい前に製品版で発売されてたエロRPGが、なんと無料で登録されてます。
(DLsiteには無料枠が無いので、今のところDMM専用って事になりますね……)
[外道勇者一行]とかで有名な方が、絵を担当。
発売当時に自分も買いまして、感想はここなんですが、まぁ……ストーリー展開に疑問があって、長々と書いてたらちょっと粘着質な感じに。
こういう時って自分でも何か腑に落ちない物があるもので、ずっと心に引っ掛かってたんですが、
それから数ヶ月にこの作品の登録が取り消されてて、いや内情は知らないですが、自分のせいなのか……? 書かなければ良かったか……? と責めたりしてました。
感想を書いててすこし名が知られると、大体二つの風評に直面すると思うんですが、
「あそこは作者に配慮して、生ぬるい事しか言わない(逆にここは辛辣だから、本当の事を書いてて信頼できる)」
というのと、
「あそこはネガティブで適当な事ばかり書き立てて、炎上狙いでPVを稼いでるブログ」
という両極端ですね。
これ、同じ時期に言われたりします。
要は、自分が分からない作品を褒めると前者で、好きな作品を批判してると後者に分かれがちなんですね。
まあ読み手は、自分が信頼できるって人を選べばいいし、別に特別に申し開きするような言葉も無いんですが……、
ただ匿名と違って、一つの名前、同じ場所で書き続けてると、自分の言葉や行動が線になっていく、
それは当初予想もしなかった、色々な影響や事柄を生むものなのですね……。
もちろんその中には、嬉しい事も多くて、生き甲斐になったりもするんですが。
なにしろ元はシェアエロRPGだったものですから、
無料として復活したこの機会に遊んで、感想の見方と比べたりするのも、楽しみ方の一つだと思いますねー。
7日間予告ランキングを覗き見!
DLsite予告の7日間ランキングで、今週浮上してきた作品を見てみよう、という企画なのだニプルヘイムの狩人 -Branded Azel-
長年培われた美麗な絵で登場、しかし「スジモン(やくざ)」と「すじモン(全裸モンスター)」のダブルミーニングというネタ度も高かった前作[すじもんクエスト〜カチコミ!!〜]に続き、
今回は戦闘中エロとかもありそうで、さすがにポテンシャルが存分に発揮されそうなエロRPG第二弾……?
なんとあの[sugar star]さんも協力だそうで、これは目が離せませんね。
先週も書きましたが
そう、同人って横の繋がりがありますから、制作を語る時にその影響は意外に大きいかもですね。
という事かなぁと……。
市場も大きくなったこの世界で、業界再編みたいな事もある……? のでしょうか。ラティスSOS!〜Happening&Panic〜
可愛い絵柄の元気な女の子を苦しめるセクハラ、という”ちょっと違うぞ”感の発露があった[自称魔法少女リェコット 私がセクハラされる理由]
(個人的にやたら印象に残ったのが、「絵のモデル(着衣)になったら、
本人の知らない所で、キモオタにいかにもポルノ体型で描かれてしまい、指導する美術女教師が言葉を失う」
という”一方通行な悪意に晒される女の子”というシチュ(画像)……)、
今回もまた
「二人旅」「羞恥」「”キャラクターに感情移入をすれば、Hシーンはより多くの興奮を得られるだろう”」
と、一家言ありそうな感じが。
譲れない所は譲らず、方向により磨きを掛けてくれると良いですねぇ……。監禁少女3D【Re:birthing】
商業同人さんが、自社ブランドの過去作[監禁少女【Re:birthing】]を、[密室ブリード]風のリアルタイム3Dとしてアレンジ……!?
商業同人の中では積極的に挑戦するサークルさんだと認識してましたが、そう来たかと。
うーむまさに、ブランド力×技術×野心という感じ……。
まあ結局は個人サークルだろうと、同人だから、素人だからで保護されるって事でもなく……。
やはり元々の定義通り、よりニッチな隙間、あるいは新しい事を狙っていくしかないのでしょうね、我々は……。牧農物語〜クロレ・アルカのHな奮闘記〜
こちらも上の[監禁少女3D【Re:birthing】]と同じサークルさん。
そして同人RPGでは割と人気な嗜好、牧場経営という事らしく。([うしちち物語]みたいなね)
ううーむ、「見えてる所」を取りに来たか……と思う反面、
なにか3Dぽくもあるし、価格はやっぱり高くなりそうな予感?
なんだかんだバランスは保たれるのかな……?
最近やってることを一言で
オリジナルコンテンツ、オナホ漫画を更新しました。
ある程度回数を重ねると、商品の違いで割と面白さも出て来るんじゃないかな……。
自分のゲームは、今週中にやっとエロテキストが終わりそう。
まだ諸々細かい所が残ってるんですが、しかしこれ面白い……エロいのか……? という不安は常にあるのだ
前に「エロRPG黎明期の名作からそろそろ5・6年経ってるので、ツールも代替わりしてるし、そろそろリバイバルブームとかもあるのでは」
みたいな事を書いて、自分であっとなったんですが、いや自分の[ゆきモン]も既に5年前だわ……って。
自分の感覚的にはまだ2年くらい、風化してないと思っていたのだが、時は無情である。
あと今週、こんな予告もされていた。
エイプリールフールネタかと思ったら、なんかマジで作ってるらしい……
これもまた、ツクールMVで18禁可なSRPGスクリプト素材が公開されたかららしく、代替わりを感じる。
他の方のブログ
うちに毎回、良い文章を感想寄稿して下さっているさたけるさんが、ご自分のエロ同人ゲーのブログを起ち上げられたので、紹介します。
話題の作品がすぐに書かれてる! ううむ、今まさに脂が乗ってるという感じだ……!
「ミステリーに初挑戦」「テキスト量が非常に多く」
といった取り上げ方に、物語を楽しんでるなあ、このサークルさん好きなんだろうなぁーというのを感じたり。
そういえば自分は体験版で戦闘中エロまで遊ばなかったのですが、
スクショを見るに、(相変わらずというか)良い感じそう……。
ぬあっ! 今月末に目玉となりそうな作品も、予告で書いておられる!
ふーむ、同サークルさんの作品の中でも個人的に[女魔王メリッサのHな冒険記〜精液を集めるエロ魔王〜]は”たまたま出来てしまった”頭一つ抜けたクオリティー……だと思っていたのですが、
そこを「いつものテイスト」として落ち着かせよう、受け継ぎつつ、更に良いものにしよう……というのが伝わってきますね。
こういうノウハウ化の部分では企業同人の方が強いのかな……
百合カップルが仲良く採取&錬金……という作品の予告感想。
個人的に気になってた[Dilemma〜リリスの胃袋〜]の関係にも触れられてて納得。
ディスカッション
コメント一覧
Phantasia Infectionの件は私も驚きましたね……これ確か普通に売り物だったよな、と
感想も拝見しましたが概ね私と同じで、ぶっちゃけ金払ってたらごにょごにょな感じ
最近はエロ同人でも、製品版のものを無料で…といったケースが微増してるような。
制作された方は絵師さんと別らしいので、ゲーム制作が初挑戦だったかも知れないですね。
そう考えると、製作技術と裏腹に注目度は高かったわけで、辛い状況だったのかなあと…