第23回3分ゲーコンテスト 感想(13本)
ワンプレイ3分で遊べることが条件という栄えあるフリーゲームのコンテスト、3分ゲーコンテストに参加したので、せっかくなので他の全作品もプレイ、感想を書いてみたよ。
(ゲーム制作者であると同時に感想マンである111)
3分ゲーコンテスト第23回:
http://sanpunge.html.xdomain.jp/23/23.html
別に今回が初めてじゃなく、このブログ的には前にも第20回の感想を書いていたりもするのだ(3年半前……)
私のゲームは [05] あいうえお。
既にプレイした人の感想ツイートも貼っておくね↓
康一 という独特のファッションセンスを持つ男が主人公らしい……。 pic.twitter.com/l4AFkJq4tI
— MBK公式アカウント@あいかP (@MSKarwo) 2020年4月20日
【あいうえお】 111さんの作品。Htmlのゲームのようだ。いきなり表現力がカンスト振り切ってる絵が登場(笑) タイトルといい先鋭的すぎて2090年のゲームでもおかしくないデザイン。 pic.twitter.com/xwdxa4nnSh
— MBK公式アカウント@あいかP (@MSKarwo) 2020年4月20日
記憶喪失の半裸男が、襲ってくる何者か、から家を守る というハードなストーリー。そしていきなり何の説明もなしに始まるパズル?ゲーム(笑) よくルールがわからないまま一面クリアー。オッサンしか出てこないな……w pic.twitter.com/26RwM24v4k
— MBK公式アカウント@あいかP (@MSKarwo) 2020年4月20日
見た目がオサレ系のゲームが多い昨今のフリゲ界隈。近年稀に見るハードな世界観……あとゲームに関して何の説明も入らないのがよい。
人生において、いつでもルールに関して説明してもらえるわけではない。解決する手法は、自らの手で模索していくものなのだ……。 pic.twitter.com/zaZpovub0A— MBK公式アカウント@あいかP (@MSKarwo) 2020年4月20日
3分ゲーコンテストの111さん作品を遊んでみましたhttps://t.co/NzhCIkddDO pic.twitter.com/2Rvkj32ELs
— Ibuki/いぶき屋 (@ibuki_345) 2020年4月21日
論理パズルというより、「俺のひらめいた文脈で相手の文脈を撃つ」みたいな文系言霊バトル感ありますねえ
一度敗退して相手の狙いを見てからが本番というか— Ibuki/いぶき屋 (@ibuki_345) 2020年4月21日
正直こういうの好き
— Ibuki/いぶき屋 (@ibuki_345) 2020年4月21日
なるほど、初戦は自分の能力に慣れてないから単語未満の「あいうえお」が混ざっている、みたいな演出ですかね?
— Ibuki/いぶき屋 (@ibuki_345) 2020年4月21日
「あいうえお」
これは例のツールで作ってるのかな? こういうことも出来るのかー。最初はまったく意味がわからずゲームオーバーに何度かなったが、テキトーに選んだらクリア。以後も明確に理解していたわけではないが、一応これかと選んだり間違ったものは消える仕様もありクリアはできた。 #3分ゲー— 白くない猫 (@SIROKUNAINEKO) 2020年4月24日
正確に言うと2面で「状況を選ぶのか?」と、ゲームでの視点を鑑みてカメラ、撮影、中距離と選んだりもした。すると別が正解で「この視点で?」とかズレたことを思ったりも。そうなると最後は全編通して変さ演出してるし「架空」とかになるのかと思えばそうでなく、そこはちょっと良いなと思った。
— 白くない猫 (@SIROKUNAINEKO) 2020年4月24日
一周目くらいだとワードを掴む時の当たり判定に結構苦労した。最初にもうちょっと探ればよかったなかなw
間違ったモノを入れた時にエフェクトが出て「エフェクトだ!!!」という謎の感動があった。— 白くない猫 (@SIROKUNAINEKO) 2020年4月24日
試験的なようで1作品としてシッカリ存在している。作品としては雰囲気、お話メイン属性? お話……これは集団ホニャララ、◯◯症みたいなのがモチーフなのだろうか。そう仮定すると初回プレイ時に[架空][フィクション]とかに目がいったことにどこか居心地の悪さのようなものを覚えたりもするのだった
— 白くない猫 (@SIROKUNAINEKO) 2020年4月24日
それはそれとして、ワードを掴んで配置してなにか起こるっていうのは結構発展性もありそうだよなぁと思った。それこそ、昨今のやれやれさんのような感じというかね、アナログ的な
— 白くない猫 (@SIROKUNAINEKO) 2020年4月24日
スクショもちゃんと貼れ pic.twitter.com/X2rO0po1Ak
— 白くない猫 (@SIROKUNAINEKO) 2020年4月24日
111さんのゲームもやったのだわ。
111さんの味わい深い(明らかに画力が増している)絵を堪能できて、大変良いのですわ。ゲームは「パズルゲーム」ということになっているのだけれど、やはり詳しい説明はなく、やって試行錯誤して理解せよというスタイルだわ。
九条ファミリー界は殺伐としている。。。 pic.twitter.com/mlhlC0TCeK— だいず(エログロ・リョナ D's Production) (@DsProduction2) 2020年4月20日
クリアに必要な特定ピースを探し当てて自陣に移動させるということらしいけれど、それは手当たりしだいにやるのか(不必要なものは持ってくると消滅する)、イラストやメッセージから類推するのかは分からなかった。私はまだこの厳しさに慣れていないらしい・・・
— だいず(エログロ・リョナ D's Production) (@DsProduction2) 2020年4月20日
なにも言うまい……。
さて、では他のゲームの感想も書いていくよ。
今回はちゃんと定義に則った遊び感あるものあり、(自分含め)ぶっとび枠あり、なかなか粒ぞろいで良かったね
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カステラのまほう
ギャンブル中毒、ぶっちゃけ賭博黙示録似の父親が娘と触れ合って入浴したい!(エロ?)というゲーム。物で釣ったり、撫で撫でしたり、おさわりしたり(エロ?)で夢を叶えよう。
今の時代にあってツク2000製、FM音源だというドンドコBGM感は楽しい。
スキンシップの結果はランダムなのだろうか? 顔芸から実写まで飛び出し、娘に嫌われたくないけど触れあいたいドキドキ父親的な、臨場感はあったかも知れない。
(サイトも”こう思われたい自分”と、”ギャンブル中毒でロリでクズな実態”という二重構造か)
何度か試して高評価の水着CGは見れたが、おまけCGのzipパスワードは分からないので、ギャンブルに勝った上での最高評価ENDがあるのかも知れない……
ギャンブル中毒な自分も認めて貰いたいし、娘にも愛されたい、そんな悲しさが感じられる…というのは穿ち過ぎか
宇宙ステーション サイドップ
2DACTにはサイドビューとかトップビューみたいな二大潮流がある訳だが、それを自在に切り替えて敵を倒していく。
角度を切り替える事がゲーム上有利になるというのは、例えばキャメルトライとかある訳だが、あれが「見た目通りに行ける面白さ」なら「こっちは(本来は成立しない筈のものが)ファニーなグラ故に成立しちゃう面白さ」。
まさに超現実、まさしくセンス・オブ・ワンダーを感じた。
(ゆるいスプライトだから通用するのであって、これが精緻なドットだとどうしても見た目しっくり行かなかったり、この『不思議に成立しちゃってる感じ』は無くなると思う……)
猫ちゃん&ポップさもカワイイ。実際、普段使わないようなパズル脳とアクション脳が同時に酷使されてだいぶ難しいのだが、ついリトライする気になるのでした。
1ステージは短いが、ボリュームもかなりあって(というか難しい)低価格でwiiストアとかでも通用しそうな……
作者はTonyuSytem2の制作者さん。そう考えるとアイデアにも驚くが、これをプログラムに落とし込む、技術的目線にも感嘆する…。
TonyuSytem2は今回、[農夫対農夫 川渡り問題バトル]でも使われており、webでこういうものが作れて公開出来るツールですからね、これを気に興味を持とう!
清水国明ガイアブレイカー
どうした事か世界の敵になってしまった清水国明氏、こうなればドッピィ限界まで戦うのみ…! 堀江貴文軍や千葉市などに宣戦布告され、毎秒落ちていくダウ平均、宮沢りえのヌード写真やふたりエッチなどをブックオフに売って弾を調達するSTG。
作者の闇ゲー界隈で培ったセンスと謎の爽快感が爆発しており、また実はSTG的には縦移動に区切ったこと、名作を思わせる演出とかもありつつ、個人的にはお店・弾購入を一画面に収めてリアルタイムなゲーム性を成立させた解釈に唸った。
いきなり意味もなく一位候補かも、なんて驚かされた作品。
なおイージーでもクリアは出来ない模様……(商人とかの顔グラが敵の弾より上に表示されるじゃねえか、ラスボスになると弾買えなくなるじゃないか、とか…)
あぁ分かった、amazonとか取ると所持金がマイナスまで行くのね……(パナルティ値が多すぎる)
残機制とかでない代わりに、弾が当たった時に%で落ちるか決まる、ただし被弾するごとにその確率は上がっていく、とかやってるのか。3分ゲーだからだろうけど、STG的に考えてもちょっと面白いな
十進法を採用した女王の3分遊戯
1ゲーム3分じゃねえ、三分割するのだ! とトンチを理解する課程も楽しみだ。しかしルールが…閃いては、違うかみたいになり、分かりそうで分からぬ、申し訳なし…(もはや王女の可愛さを堪能するゲームに……)
ブラウザ公開、そういえばRPGアツマールという手もあったかと…。
ニゲットバックス
手触りといい、丸くて軽い色使いだけどかなり動く、どこか懐かしいアートスタイルも良好で、まさに本式の縦STGという感じ。
難しいが、繰り返しプレイして3種の武器を使う場所を見究め、即座に敵を倒して発弾を許さなかったり、前と同じ地点で倒せなかった敵が倒せるようになる……という『上達』がひしひしと面白そうな。シューティングキャラバン的な、正統派STGかも(移動速度を高める為だけに弾を撃つ、とかも?)
ただ倒して高スコアだけじゃなく、奪還した荷物を給油ポッドみたいのに手渡す…みたいなギミックも、一捻りあって楽しい感じ(ここがハイスコアポイント?)
しかし本式な感じだけあって難しく、自分は3分はおろか2分も持たないっす……
16dots survival
ドットなライフゲームに、能動的なアクションを加えたようなアイデア感、移動キーだけのシンプルさが3分ゲーらしくて楽しい。
まるで神の裁定のような砲弾が降り注ぐなか、自分以外を倒し、唯一生き残る個体となるのだ……
それぞれの個体には性格が設けられているのか(中には状況に耐えかね、自ら死に向かう動きをする者も……?)ステージが進んでガンガン砲弾が撃ち込まれるようになると思わず感情移入、「うわあああ、みんな大丈夫かああ」なんて気分になるが、自分以外は全て敵なのだ…。
簡単そうに見えて、ステージ3ある中で最後の一人まで残るのは意外に難しい。これが生存競争なんだね…
ボクはキミのロボット
ふりーむの1分ノベルコンテストにも参加しているので、ノベルであり、短い。まるでロボットが見た一つの情景のようにすら。
ふりーむのは寡聞にして初めて知ったのだけど、確かにこの短さだと、まるで心象スケッチや情景かのような見せ方になるだろう事を考えると、面白いかも。
ノベルゲーと考えると1分は短いけど、ツィッターに投稿する用の動画だと考えると、そうね、割と長い方よね……と思ったりね。
(ゲーム開発者であり)ブロガーである作者さんだという事を考えると、この環境下では、ゲームは一つのメッセージ・パッシングのようになるのか、とすら思うと面白い趣を感じられたり。
まぁ3分ゲーでもそういう兆しの作品はありますしね……(自分のもそうか…?)
他の人の感想を見てもう一度プレイ(こういう事があるので侮れないのだ)
一回で終わりじゃないのね……、結果、1分ノベルとしても3分ゲーとしても成立する内容だったのだ
ひとの悪意を識る能力が私には具わっている
相手の”悪意のみ”を読み取れる主人公が、彼女なりの事件と推理に挑む。通常なら立ち絵などのADV的な形式でやりそうな所、漫画形式で進み、途中の選択肢で展開が変わるアイデアが楽しい。
ENDをコンプリートしていくとヒント表示も可に。結末も幅広く用意されてるからこそ可能性の幅、ざわざわと心が粟立つような、迷宮化していくような雰囲気が良い。
悪意を抱かせようと(割とコミュ障なのに)言葉を浴びせてみる主人公と、どう見ても一杯食わせ物な相手の女の子のやり取り、腹の探り合いというより、完全にザクザク言葉でやり合ってる感じで面白い(感情がポーズやアングルでも表現できる、漫画ならではかも知れない)
漫画としては、初見でやや分かり辛いコマ割かなと思ったけど何度も見返す事になるので、これが後から謎を解き解そうと注視する感じになり、意外に意味あるかも。
ENDが入力形式になってから詰まっちゃった……(ただここもかなり対応してて、考え方が合ってる事が示されたようで嬉しい)
みさきディスタンシング
ゲーム的に要約すればノンフィールドRPGなのだけど、歩数の代わりに鍵となるのが、パーティーを組むお互いの「距離」。
近ければ”近接禍”が、遠すぎれば”疎遠霧”が発生…これがアイデア以上に雰囲気を出すのでした
まるで引力を持つ星同士の様に、引かれ過ぎては自滅してしまうし、遠すぎれば喪失してしまう。
日々、訓練で近付いたかと思えば、会話で冷たくして遠ざけたりの調整。まるで遠くに見る星同士が明滅して交信しているかのよう…、アンディーメンテ的な雰囲気も感じ取れるでしょうか。
ゲーム的には鍛えたり武器を買ったりも出来ますが、なにより距離を保つのが一番大きな要素になってますね、やはり
洞窟降下
前回(22回)3分ゲーコンテスト優勝者さんの作品。3分と言わず、一回数十秒で終わるミニ感、触ればすぐに理解できるシンプルさ、なのに次こそはと挑みたくなる。お手本のような3分ゲーなのかなと思いました
個人的にこの手のは1→2→4→8みたいに獲得スコアが倍々になるのが常道ではと思ったんですが、本作はあくまで点数=壊したブロックの数。ただし後になるほど”取り返しが付きにくくなる”、理想のプレイが頭では分かっているのにそれがどんどん出来にくくなっていく、という悔しさにハマる感じは渋い。
レースゲームのタイムアタックのじりじり感を彷彿とさせました。
私のハイスコアは37(しょぼいか)
個人的に「連続ジャンプ サトルくん」とかも思い出したり。今の3分ゲー主催、やれやれさんの作品ですね……
カスミソウにサヨナラを
基本的には3分以内に、一部屋の中にある物からヒントを探し、語句を入力する。パズルが苦手なのでクリアできるか不安だったが、1~3までEND見れて良かった(全3種類だろうか?)
恐らく初回ではクリア出来まいが、ヒントはもう知っている訳で、リトライは楽になる公算ですな……
同じ語句に対して複数ヒントがあるのは親切で助かったかも。でもミスリードをあえて誘ってる所もあるのかな。
(ただ最後の回答は結構、禁じ手な気もした……、でもそう言えるくらいには、この世界に愛着が出ているって事なので成功かしら)
なんてことのない日々
ゲーム的にはひたすら反応スピードが問われるもぐら叩きながら、秒数がガガガと減るのと禍々しい敵グラで結構雰囲気出てる。
さんざん倒し、物語を全て見た後に噛み締められるストーリーラインやタイトルに寂寞とした気持ちに
やりたい事が見えてて良い感じ。前の3分ゲーの? STGからだいぶ成長した感が…ありました
農夫対農夫 川渡り問題バトル
一度は聞いた事はある気がする、対岸に一つずつ荷物を渡すのだけど、運ぶ順番に気を付けないと狼が食べちゃうよ、的な問題が対戦になった…! 荷物を無事に渡し切るだけじゃなく、「相手の荷物を食う」とかも勝利条件になる面白み。
更に『ランダムルール』だと手持ちカードが自由にシャッフル、偏った時の「キャベツだけでどう勝てというのだ、いやむしろ相手の色のキャベツを相手に食わせるように仕向けて」感、入り組み方はなかなか面白い趣きが。
ただ○×ゲームのちょっと難しい奴というか、さすがに今回、ちょい駆け引きが浅い気はする、かな…?(その為の二番底的な面白さなのでしょうが)
サイトの作りからしてオシャレだものなあ、という物はあるのだやはり。
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