Ninjazon (製品版)

2022年6月24日ACT,R18製品版の感想,エロ格闘,海外ゲー

Ninjazon
Ninjazon[BarbarianBabes]

同人エロゲをウォッチしてると、まれにパワー漲る「変ゲー」があるもので、
それに覚悟を決めて飛び込んでみると、実は突き抜けてて素晴らしかったり(この中での至高は個人的に[ゴッド松村]。もう販売停止してしまいましたが…)
まぁ普通にアレだったりするものですが、今作、サンプル画像を見た感じでは完全に3Dの格ゲー、なのにジャンルは”ファイティングRPG”と。
体験版無し・英語のみはかなり警戒心を煽りますが一方で、3Dモデルなんかは良さそうに思え…
そして表紙を飾る謎の”舞妓はん”テイストのキャラ、あぁこれは気になる…! という訳で気が付いたら製品版を買っていたのだ。

海外産・オリエンタル格闘ゲーム(風)。反射神経・意外性・派手さ・戦略あり…!

OP

タイトル画面からオリエンタル感満載なBGM、遠景で女忍者らしきシルエットがくねくね舞っており、チュートリアルもありますが、やっぱり全編英語表記なのでちょっと辛い。
しばらく悪戦苦闘して、ようやくシステムが掴めてきました。

格闘マーク
▲敵のHPを0にし、3ラウンド先取すれば勝利(格闘ゲームライク)

まず格闘ですが、FLASH製なので3Dモデルは画像レンダリングに。
そうしてキャラ達が向い合って待機アニメしている所に、ときおり青色だったり赤色だったり、たぶん氷や炎を象徴してるだろう属性マークが出現するので、急いでクリック。
上手く属性マークが消える前にクリックできれば、敵を攻撃したり、あるいは敵のアタックを防御したり…という具合にアニメが展開、つまり格ゲーをミニゲームに落とし込んだ感じ。

カットイン1 カットイン2

ただそんなミニゲームぽい中にも、様々な要素があって、
・戦ってるうちに必殺ゲージが溜まっていき、しかもこれが攻撃・防御の2タイプに分かれている
(更に両ゲージとも溜まると、超必殺技ぽいものが出せる)
・画面上を縦横に跳ねる謎の金色マークをクリックすると、時代劇よろしく、お互いが交錯する派手なカットインが挟まれ、判定で負けた方がダウン。
(これまた、画面のどこかに現れる専用ボタンをクリックできれば勝ち、でなければ負け。
属性マークより勝敗ダメージがでかいので、緊張する一瞬。
そもそも相手のHPが残り少しなら、無理してリスクを犯さない…というのもあり)
・プレイヤー側のみ手裏剣ぽいアイコンが並んでおり、これをクリックすると数の分だけ、小ダメージだが確実に削れる飛び道具を出せる。
(敵の残りHPが僅かな時に有効)
など、色々な駆け引きを盛り込んでる感があり。
そしてモータルコンバットを意識したのか、派手なトンデモ必殺技の意外性や、消える属性マークを逃すまい…みたいな反射神経を求められる所も、適度な刺激になっていると言えます。

  
▲モデリングはかなりグッと来るなと(尻…)

それと特筆すべきは、お互いに丁々発止にやり合うモーションの多さ。
属性マークをクリックして攻撃するも、実は「その攻撃を受け止められ、更に反撃される」という展開もあったり。
あるいは敵がいかにも攻撃してこようと屈んだ時に、被さるようにマークが出て、クリックに成功、こちらの攻撃で相手の姿勢を潰せる…など、なかなか戦う雰囲気を出しています。
多分ですがクリックした後に、自分の能力+属性マークの効果−相手の能力というような計算をして、結果をフィードバックしているのではないかなと。
そしてそのモーションが何段階も用意されているので、勝つと思ったら負ける…みたいな意外性あり、見た目の面白さあり、そして何となくの駆け引きの深みを感じるのではないかと。

能力アップ 対戦相手選択
▲12人の敵はそれぞれの属性を司り、必殺技を持つ。タイトルも飾る舞妓はんですが、EMPRESSとなっておるので恐らく最強キャラ。

そうなると総勢12人の敵が待ち受ける本作、
戦いで得た成長ポイントで強化したり、一度倒した敵の属性を奪えるとかもあり、戦闘前に「相性の良さそうな属性を選ぶ」といった面白さや、
あと”超必殺技を出した時は、無条件に成長ポイント獲得”
“HP満タンで敵を倒せたら成長ポイント”
という何度も挑戦することを考えた配慮にも、なるほどね…と頷かされるものがありました。

エロはR15…? セクシーなオネーちゃん達が身悶えてえろいが

…と書くと面白そうではありますが、まあ注意事項が。


▲奥義は多種多様。泡攻撃は激強だがクリックで防げたり

まずいわゆる、エロらしいエロがありません。
(全員倒しても、奥義でトドメを刺しても、実績を全て埋めても、ハードモードで倒してもありませんでした)
ただ剣を振ったり切られたりする度、やたらと”アァッ!””オゥ…!”みたいな、洋ポルノチックな喘ぎ声がこだまします。
女性たちの健康的な尻はええなぁという感じですし、どうも破廉恥な格好をした敵ほど、強いように思えます。
つまり「セクシーなネーちゃん達が身悶えてえろいな」という意味での18禁ではないか、と…。
(個人的にR15でも良いかと思うんですが)
まぁ濃いめの外人さんモデルのため、12人居るネーちゃん達もたいがいキャラ被ってますが…そこはご愛嬌。

超必殺
▲ゲージを溜めて溜めて超必殺技! HPを削りあう場面が多くて、あとちょっとで負けて悔しかったり、何とか勝とうと焦るのが面白さと言える

それとこれまでの前提が台無しになるのですけど、
「100%ヒットするし、無制限に攻撃が出せるボタン」が開始して数分で見つかる位置にあります…。
(なぜこんな物が…。デバッグ用の消し忘れ…?)
まぁ成長ポイントは割とすぐ上限になるし、難易度ノーマルでは後半、鬼の反射神経がないとまず勝てなかったりするので、クリアできない時の救済措置だと捉えておきましょう…。

こんなエロ格闘もありですかね

という訳で、海外ゲーム特有の異質な雰囲気で、自分の中でもいまいち評価に困るのですが、
「一作目だから造りや世界観がやや雑、欲しい所も足りてないけど、モデリング・駆け引き含め、まじめに作ろうとしてる」
という感じかな…と。
(でも作者さんのサイト見ると、割と他にも作品作ってそう? つまり海外由来の目の粗さなのでしょうか…)
個人的には、ガチ過ぎると慌ただしくなって抜けなくなってしまうのがエロ格闘なので([体格差おねショタバトル! 女ミュータント vs C級エージェント]とかを見るに…)
技術的・実用的な観点からもなるほど、こういう実装もありだよなあ…と気付かされる所はありました。