Succubus Rhapsodia (体験版)

RPG,R18BF(バトルファック)

今やBF(バトルファック)な作品も数多く出ていますが、まさに本作はその元祖であり、エロRPGの歴史でもある…[サキュバスクエスト]への強烈なリスペクトが窺える作品。
さっそく予告版をやってみた次第です。
(今の時代にツクールXPですし、予告時のバージョンが3.22というのも、長い作り込みを連想させます…)
バージョン3.22体験版の感想です

テキストによる淫靡さ、これがBFの源流だ…!

実は自分、サキュバスクエストの辺りはそれほどやり込んでいなくて、現在の主流たる逆レイプ・M系BFとの違いを言葉にしようとすると曖昧な感じだったのですが、予告でプレイしてみて、なるほどこれは違う…と。

ナイトメア
▲とりあえずお尻を撫でたくなる…

ズバリ言って、こういった”源流の”BFの特徴とは、「テキストの妙」なのかと。
[ROBF]が最終シリーズに向かうにつれ、モン娘のアニメを拡充したのとは別、また[マラゴンクエスト]のような画面一杯に女の子を表示しての1VS1とも違う。
もっと本来的な、セリフによる”淫靡さ”。
(以前からサキュバスクエストシリーズは、モン娘の妖しさとは違う、どこか淫魔の「お洒落さ」がある…と思っていたのですが、淫靡なセリフの醸し方が重要なので、そうなるのも必然なのかなと)

インプ
▲ちっちゃい淫魔も完備だ

それは本作で言うと、
主人公が全裸状態になるという一つを取っても、
自分で服を抜いだ時(「いっぱい気持ちいい事しよーね♪」)
淫魔に服を脱がされた時(「あはぁ〜おいしそぉ〜♥」)
といった違いだけでなく、他にも既に淫魔がハダカで、こちらも脱いだ時…など諸々の細かい条件で、敵ごとにまったく異なるセリフだとか。
(他のテキスト重視なBFでもここまでは見た事が無かったので、”これが、源流…”と感心させられました…)

挿入1 挿入2
▲強引に挿入!

これらにより、例えば挿入するにしても、膣が濡れている状態かでまずセリフ分岐があり、今作の”強いスキルを成功させるにはコマンド入力が必要”という仕様と相まって、
「え、もう入れちゃうの?」と戸惑ってる女の子を、うるさい! とばかりコマンド入力で押し切り挿入、
「もう…お兄さん強引なんだから…」と言わせる、みたいな昂ぶりが出ていました。

仲間に ロリぶっかけ
▲絶頂させたサキュバスが仲間に!(定期的に精液を補充しよう)これは[淫魔の遊戯]とかも思い浮かぶ展開か

更にテキストを魅力的にするのが、システムも絡んだ、特別なシチュ。
例えば今作には”倒した淫魔を仲間にする”という夢ドリームな要素がありますが、これも「仲間に見たそうにこちらを見ている…」では味気ないですね。
ここもちゃんと淫魔ごとに告白風味なセリフがあり、また仲間になってからの会話コマンドでお尻のムチムチ感が描写され、「こんなに良い女の子が傍に居る」と再確認できるから、ニンマリとする訳です。

淫魔を仲間に! 他の子と組んで仲間を責めてみたり、危険なハーレム感がまたうれしい

そして、淫魔とは「定期的に精液を与える」という契約で仲間にしているので、”満腹度が0になるまで放ったらかしにしてると、堪らなくなって襲ってくる”といったイベントに繋がる…とかもまた淫靡。

ベッドのイチャラブ1 ベッドのイチャラブ2 ベッドのイチャラブ3
▲仲間とのベッドでのイチャイチャは、一回の絶頂では終わらせやしないのだ

また自宅のベッドを調べると、個別強化の名のもと、仲間とエッチできる(戦える)…という。
この時ばかりは、控えの淫魔をあえてパートナーに、いつも贔屓にしてる子を前に後ろにと二人がかりでイジメる…
なんてプレイも捗ります。
上に挙げたシチュは結局はどれもBF戦となり、絵も同じだったりするのですが、
空腹で襲ってきた時は怒ってたり、ベッドでのイチャイチャなら甘える感じに…と、それぞれまったく違ったシチュを描くのが、まさにテキストの可能性。

メニュー キャラメニュー
▲一度に戦闘に参加できるのは2人までだけど、パーティーは最大4人。それぞれに好感度もあるよ

…そもそもBFの責めコマンドの一つとして「トーク」があるという事が、まさに源流たるコンセプトを体現してるかなと。
(実際は、トークしてから倒すと仲間になりやすい…って事情みたいですが、そもそもHしながら会話という…ピロートークのような雰囲気になってます。
BFでピロートーク…一気に”男女の交わり”ぽくなって、これぞまさに淫靡さだなと)

遊べるゲーム性ですが、毛色の違いが

ゲーム性の方もかなり長大さを予感させる、面白い仕組みを備えています。
(ひとまず2時間プレイしたのですが、それでも予告版の最後まで行けなかった…)
戦闘(BF)でいつ挿入するかが鍵だったり、仲間にした子たちの個別のスキル差とかも良いんですが、一番力入っていると思ったのが、ダンジョン間の移動…つまり探索フェーズ。

飛び出し淫魔
▲怪しい所を調べたらとつじょ淫魔たちが降ってきたり、驚かされる仕掛けも

壁に隠し通路・森の寄り道には一定LV以上で開く扉があったり、淫魔に突然囲まれる罠のような仕掛けが存在してたり、
要所要所で仲間の空腹度を満たすアイテムを採取してみたり、
敵のシンボルも、一箇所を守るようにぐるぐる回ってたり、物陰から飛び出して来たり…という配置で動いている。
つまり”掻い潜って進む”・”くまなく調べる”という、まさに探索といった風情になっているのですね。
もし「敵シンボルが追いかけて来る」みたいな安易な仕様だったら、このBF戦闘では相当ダレただろうし、練られているなと。
(その点で言えば、1LVアップでかなり能力UPするバランスも、”新しい敵とはまずエッチ合戦を楽しみ、飽きた敵には即イカせが出来る”ようにする為の、配慮なんでしょうね)

 
▲敵シンボルの中にはひときわ強い奴が居て、目標にもなったり。強敵の集団相手だと、一気に嬲られぽい感じに(専用のセリフもある)

ただそれでも、(予告では)新しい町や主要NPCとの会話みたいな休憩に当たる部分がほとんどなく、少しずつHPを削られては拠点に撤退&再挑戦を繰り返すのは、なるほど…JRPGと比較した時の、wiz(ウィザードリー)のような風格さえ覚えました。
ひたすらBFと探索をメインに据えてる手触り。

BF戦

面白いしエッチだしってのは分かるんですが、やはり長丁場にプレイしててちょっと息抜きが欲しい所もあり。
源流としては納得な硬派さである反面、後のBF作品ではストーリーと共に、新しい街や場面に進む…という方向性が出て来たのもまた頷けたり。
(そして恐らくそれを分かっていながら、あえて継承するのに主張を感じる)
温故知新として興味深く、またこの作品単体としてもじっくり遊べる。
良い作品となっていそうでした。
製品版の感想は暇だからゲームでもするかさんが書かれています。