Blood price (製品版)

RPG,R18製品版の感想,ライター:さたける,BloodPrice

*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。

故郷を失った少女は、魔族が迫害される世界を渡り歩く

故郷を滅ぼされたハーフ吸血鬼の女の子が、離れ離れになった仲間探しと故郷を襲ったピエロ打倒のため旅に出ます。主要メンバーは主人公以外にエルフ娘、中盤に魔女、終盤にワーウルフの少女の計4人が仲間になります。4人とも目元が黒いので、あぁ魔族なんだなとわかる風貌。だけど可愛さもある立ち絵が個人的には好きです。
騙されやすい主人公は他人の話を信じ猛突進します。魔族としての正義感が強い典型的な勇者枠。心の器(淫乱度+善悪度)が高いと盗みができるので完全な正義の少女ではありませんが。馬鹿力で対処できない魔法扉に力で対応して痛みに悶絶する脳筋キャラ。
従者のエルフは主人公に付き添う女の子。主人公に振り回される不幸体質。(いや、思考が似てるだけかも)。昔から主人公に従事していたため、大事な場面で主人公を説得したりと美味しい役目もあります。ちなみにエルフ娘も騙されやすいのでプレイヤーの選択次第ではひどい目に。
魔女は騙されやすい主人公とエルフ娘が意気投合して行動するのを「それ危ないよ」と戒める役。2人の行動方針に従いつつも、こっそり汚れ役を負うなど裏からいろいろ手を回したり。そして知識があるので、主人公の行動指針にもなります。お姉さん枠。ただの魔女かと思いきや、後半の見せ場は鳥肌が立つかも。

仲間1 仲間2

そして、仲間になる前は可哀想な状態だったワーウルフ少女。彼女は救ってくれた主人公への好意を隠さず(友情だよ)、会話するとしっぽをフリフリしたりなど可愛い少女。儚げで守ってあげたくなるようなキャラです。

仲間3 仲間4
▲条件で仲間の立ち絵が変化することも。こちらは服の変更だけですが、仲間の中には衝撃的な変化をするキャラも。

魔族が人間と暮らしている世界観なので、人間に混じって魔族があちこちにいます。人魔平等な主人公の国以外に、魔族は奴隷として管理される商人の国、人魔関係なく力が全ての帝国と3国(3つの街)を渡り歩きます。それぞれの関係に従って街に人間と魔族のNPCが配置されていて、この世界を堪能できます。

魔族
▲魔族が普通に人間社会で生活している世界観がしっかりNPCに反映されているのが素晴らしい。

システム的にはオーソドックスにストーリーを追い掛けるRPG。前の街に戻れなかったり、ラスダンに入ったら脱出不可能など、基本的には前に進め形式なのでセーブはこまめに。
転移の魔法で飛ばされた魔女の家を拠点に魔族が隠れ住む村を探すところから本格的な冒険が始まります。いわゆる強力な魔力を持つ元領主の娘が悲劇を止めるために戦う王道系のストーリーです。魔族が迫害対象となる世界観なので、魔族である事を隠しながら主人公達は冒険をします。主人公の翼は出し入れが可能(人間に化ける)でモブ会話も変化します。

衛兵さーん
▲羽を隠していたら穏健的なおじさんも羽を見せるとこんな事に。

 

サキュバスと
▲滅ぼされた主人公の国のサキュバスと少年。冒頭では仲良く筆卸しを誘っていたお姉さんなのに。

全体的に勧善懲悪な物語になっており、悪は最後に主人公によって滅びるざまぁ系の話です。ジャンプ系の少年漫画に近いシナリオ構成ですね。敵役はプレイヤーに「これ完全に黒だろ」とわかる伏線の使い方で、主人公達が騙されている中で「こいつ、いつ成敗されるんだろうな」と考えながらプレイしてました。「迫害される魔族領主の娘であり強力な魔力と馬鹿力を持つ」という設定を生かしたイベントが豊富でした。ただ、吸血衝動にかられる、残酷な一面があるなどヴァンパイアだからこそのイベントを増やしてもよかったかも。

卵を孵化してモン娘を仲間に……収集が楽しい仲間システム

仲間はイベントなどで増えていきますが、他にもカジノの景品や敵モンスターからのドロップで魔獣の卵を入手できます。魔獣の卵は道中のクリスタルで孵化が可能で、孵化するとモン娘が仲間に。メインの仲間が無難で強力な能力なのに対し、回復魔法が得意だけど他はからっきしなど癖が強いのがモン娘の特徴。パーティーは最大6人で戦闘は4人、残りは全員倉庫に預けられます。(クリスタルで入れ替えが可能)
メインの仲間も全員女性なので魔族やモン娘オンリーの人外ガールズパーティーになります。会話イベントなどは一切ありませんが、イラストは結構可愛い。

モン娘1 モン娘2 メンバー

戦闘はシンボルエンカで難しめ。平均レベルだと敵の行動が早いので基本的に逃走は不可能です。ダメージが大きいので気を抜くと雑魚戦でも全滅の危険性が。また、ボス戦はより強力です。私の場合、1人全体回復キャラを配置し毎ターン回復。しかしボスが全体魔法を2ターン連続で放たれると、それでも戦闘不能になるキャラがいるなど接戦に。その変わり敵HPは低めなので「ヤられる前にヤれ」の精神で、弱点属性の攻撃方法で集中的に攻めます。勝利には運の要素も絡みますね。

戦闘

レベルはある程度までサクサクと上がり、上りずらくなったらボス倒して次のエリアに進むとまたサクサク上がる配分。エリア間の取得経験値の差が大きいです。

拘束して身動きできない主人公は嬲られる

エロイベントは主人公9割、エルフ娘が1割。残念ながら魔女と狼人、及びモン娘達のエロはありません。エロとは無縁そうな背の小さな女の子が激しい責めにさらされるのが特徴です。
8割が戦闘敗北エロです。その性質上、異種姦が半分ぐらいを占めています。序盤こそソフトセックスなものの、中盤以降は挿入・産卵・触手責めと激しいセックスシーンが。そして雑魚戦はイベント後復帰しますがボス戦はイベント後そのままゲームオーバー。なのでボス戦は主人公達の事後も悲惨な事に。中盤にコロシアムの勝ち抜き戦を行うのですが、全てボス戦扱い。そのため、1回戦で負けると延々と魔力を吸われてから売られたり、別の戦いで負けるとオークションにかけられたりと誰に負けたかで主人公達のその後が変化するなどの工夫も。

戦闘敗北エロ

また、カジノでお金を借りて踏み倒すと身体でお金を返す事になり固定された状態で一人づつ客の相手をしたり、メインイベントでスラム街の危険地域を調査したり……と街中のイベントも結構エゲつない。
戦闘敗北、街エロ共に全体的にソフトエッチは最序盤のみで、ほとんどが挿入を伴った無理矢理なエッチ。また、壁尻、両手拘束板、鉄棒に両手を、触手に手足を……と拘束されて身動きが全く取れない状態で犯されるシーンが目立ちます。特に拘束具を使ったCG描写が多く、それ系のフェチには満足する内容ではないでしょうか。少々変わったシチュとしてはフタナリオナホ連続射精など。

拘束

また、他に目立つフェチはリョナ成分です。イベントによってはかなりキツい描写も。例えば反抗ができなくなるまで腹パンしてから輪姦する、膣をムチで何度も叩いて腫れ上がらせてからレイプ、槍で喉を圧迫して呼吸困難にする……など。そして悲惨な内容になると、同人ゲーでもめったに登場しない拷問器具が出て出血シーンまで。後ろ向きCGの場合は顔正面カットが必ずあるため、痛がっている表情もよく分かります。また、この延長としてボス戦敗北後は悲惨な結末が多いですね。

電気イス

フェチの傾向が偏っているので、人によって好き嫌いが分かれそうですが、合う人にはドンピシャな内容かと
イベント数は34、CGは各イベント1枚です。クリア時間は4〜5時間ほど。オーソドックスなストーリーを追いかけるタイプのRPGでシナリオ的な目新しさはありませんが王道展開で丁寧に作られています。そしてエロとは無縁そうな背の小さな女の子がリョナ系統の激しい責めにさらされるエロRPG…これは希少であまり見かけませんね。リョナ・戦闘敗北エロ・拘束好きが好きな方にオススメです。