Dilemma〜リリスの胃袋〜 (製品版)
*この感想は [さたける]さんに書いて頂きました。
男がモンスターに犯される逆レイプシチュ、女がモンスターに犯されるレイプ快楽落ちシチュ、共にモンスター姦かつ人気ジャンルでありながら全く異なる性的嗜好です。でも、2シチュともOKなユーザー層はそれなりにいると思うのですがどうでしょうか。(私もそうだし)
本作はこの2シチュを男女両主人公として組み合わせた挑戦的なゲームです。
開発は男主人公とモンスター娘のほのぼのな生活を描いた「もんすとらっく!」を開発した木工用ノスタルジィです。
前作との共通点はモンスター姦のみで、一変して漂う淫靡な雰囲気のダンジョン。
どう変わったのか、プレイしてみました。
和姦?逆レイプだけどほのぼのしてる男主人公

男側主人公はMシチュのモン姦逆レイプです。モン娘の外見はほぼ人間女性なので、モン姦ライトユーザーでも楽しめます。(一部足がモンスターなどもいますが。)
また、人間女性も1種あります。セックスを強要されるガチガチの逆レイプではなく、主人公に誘惑やオネダリを仕掛けて女性上位の和姦エッチに雪崩れ込む軽めのMシチュが中心です。雰囲気は前作「もんすとらっく!」の女性責め側エッチを引き継いでおり、和やかでほんわかさを感じますね。ところがエッチが進むと主人公もモンスターも理性を失っていき……。
ある魔物を例に取ると、主人公は人間男性の精液が欲しい魔物に出会います。魔物は理知的に取引を持ちかけ主人公が応じると、魔物は手コキで優しくねっとりと射精に導いてくれます。1回出した後魔物から再度の射精を促され、応じると添い寝ハグしながら再び手コキ+フェラでこれまた優しく射精に導かれます。優しく会話しながら、本番エッチを示唆しながらグっとくるシチュエーションで射精です。
ここまでは良いのですが、何故か魔物が豹変、2回の約束だったのに、まだ足りないと再度精液を要求、欲情した顔ではぁはぁ息切れをしながら射精に導かれます。射精に導かれたが最後、逃げる事もできなくなって……。
理知的でシニカルな口調をしたモンムスですが、後半は理性が崩壊しています。
主人公は魔導師でエスケープ魔法を使う事で逃走して先のイベントに進みます。しかし、あらゆるエッチな誘惑をして主人公に逃走の気概を無くそうとするモンスター娘達。
主人公(プレイヤー)は、エッチシーンを見続けるかイベントを進めるか、快楽のジレンマに陥ります。どの段階でエスケープしてもイベントの差異はありませんが、魔物の反応が少しだけ異なります。モンスター娘は性格付けがしっかりしているので、逃げると二度と会えなくなるのが残念。
個人的には各キャラのほのぼのエンドなど、逃げた段階によって分岐があるとより面白くなったかと思います。
淫魔の罠なのか、エスケープすると魔物娘の反応に罪悪感がわき、もっと一緒に居たい気分になります。



▲この画像が大丈夫なら他もOKかと。モン娘はほぼ人間と変わらないレベルです。
男も女も淫らに変化していくダンジョン
また、ダンジョン「リリスの胃袋」は長く居続けると身体が淫らに発情する呪いが常にかけられています。
そのため、誘惑や快楽に負けてエスケープを忘れるとバッドエンド一直線ですが、モンスターが意図的に主人公を囲おうとするのではなく、ダンジョンの呪いが原因で主人公もモンスターも我を忘れてエッチに夢中になるのが原因です。主人公も魔物も最初は適度に理知的なのに、だんだんと豹変して淫らに交わっていきます。この過程をじっくりと書いているのでなかなかエロいです。和姦エッチが逆レイプに変わったり、はたまた理性を忘れたエッチになったり。
「リリスの胃袋」効果はエッチの段階だけでなくストーリーが進んでも激しくなります。後半になると主人公も序盤から激しいセックスをしたり、攻撃的になったり。
1人のモンスターに対して仲良くなりつつエッチをしながらも、淫乱の如く我を忘れる様は1つのバッドエンドエッチとして実用的です。
諦めても抵抗しても陵辱の悲惨な運命まっしぐらな女主人公

女主人公はモンスターに捕まった後、延々とレイプされる女側Mシチュ、(男プレイヤーSシチュ)になります。文章は「あなた」と表現しているのでTS狙いもあるかも。男側とは反対にオークやスライム、触手など人間の姿をしていないモンスターに嬲られるシチュです。延々とレイプされながら女は快感に狂いそうになる。でも、快楽に身を任せたら……。
女主人公のシステムは男と逆で、諦めるボタンがあります。諦めると快楽落ちでゲームオーバー。諦めた段階によって異なる敗北エッチが続きます。諦めない場合、男側の都合を一通り達成してから(女が達してないのに男が達するのも陵辱感あるよね。)、イベントが進みます。
ある例を取ると、女は不注意で触手に拘束され陵辱されるのですが、まず触手から情欲を煽るような優しく愛撫を受け、「気遣ってくれて優しいのかな」と身を委ねたくなります。だけど、抵抗を続けると触手は豹変、男根触手を用いて激しく荒々しい抽送を繰り返します。「抵抗を止めたら優しいエッチになるかな?」と思いますがここでも抵抗を続けると、触手の動きは激しさを増し、ついに女の身体も快感に屈しそうになります。それでも耐えて耐えて耐えて、最後に触手は渾身の一撃を女の子宮に……。
すぐに抵抗を諦めると一生を触手に優しく愛撫されながら触手と暮らすエンドになります。荒々しいセックスで我を忘れそうな状態で抵抗を諦めると、最後まで激しいセックスを行うエンドになります。そして、触手の動きが激しくなった段階で身を任せると……。

▲絶望の陵辱に終わりはくるのか?
敗北エッチが複数あるのってエロいね
諦めシステムは「諦めたい、でも諦めたら人生が終わる」この絶望的なジレンマを再現していますが、ノベルアドベンチャーとしての本質は負けパターンが複数ある事です。本作は1モンスターに正規ルートと3種の快楽落ちバッドの計4種。諦め後も敗北エッチが続くので1シーンのテキスト量が男側の1.5〜2倍ほどあります。諦めなければ延々と嬲られ、諦めれば快楽落ちしてゲームオーバー。もうどの選択してもエッチから逃れる方法が無くて……。
また、男側と同じようにダンジョンに長くいると身体が敏感になります。モンスターから逃走しても次のモンスターにまた嬲られる。女の場合は逃げても諦めても陵辱の嵐です。そして心は嫌なのにストーリーが進むとだんだんと淫乱化していく身体。女主人公の場合、悲壮感たっぷりです。ロールプレイするアドベンチャーとは言葉どおりで、エッチシーンの分岐がエロい事になっててすごく興奮しました。
余談ですが、私が女主人公の諦めシステムで思い出したのは、人気RPG「もんむすくえすと」を開発したトロトロレジスタンスさんの前身サイト「モンスター娘百欄」や「ないと・めあ」などモンスター姦逆レイプの大御所小説サイトです。
同じモンスターのエッチシーンで間違った選択すると敗北エッチに移行しながら、エッチ中に何度も選択がある事などがそっくりです。モン娘百欄の「妖魔の城」など長編小説がゲーム化すれば似たような興奮がありそうだなと思いました。(作者は予定しているそうです。)
和姦エッチな男側とレイプ一色な女側の対比がエロい事に
好意的な快感と安全を比較した贅沢なジレンマに悩む男、陵辱で暴力的な快適の絶望的なジレンマに悩む女、同じジレンマなのに心境が全く異なるのは本作の大きな特徴でしょうね。モンスターは男側が人間風なのに醜悪な怪物です。セックスは男側が半和姦なのに対して、女側は陵辱一色です。男側はエスケープでいつでも安全圏に逃走できるのに、女側は諦めて人生を捨てるしかありません。
男側から女側をプレイすると女側の悲壮感がそれはもう際だっています。

シナリオ分岐はありませんが、男側エンディングが2種類あります。男主人公と女主人公の視点が交差する時、新たなの道が開けるかも。
クリアまで1時間30分程度。基本CGは12枚、イベントは13で、1イベント1枚の割合です。CG差分が少なめですが、ウディタ制のノベルゲームです。ウディタ制なのでマウスは不可能ですが、ゲームパッドでプレイできます。文章の9割がエッチシーンで1エッチがとても長く、エスケープや諦めることのジレンマが長続きします。
特に段階が移行する様がねっとりと描かれているため、エッチに緩急がつけられ情景が次々に切り替わります。この辺りは体験版で確認できるので試してみるのがよいでしょう。回想・CGモードはありませんが、どのモンスターからでも開始できます。エッチ本編から諦めやエスケープまでが一連の流れになっているので問題はないかと。
本作はエッチのみに複数選択を与えるゲームブック風ノベルゲームに可能性がある事を示したゲームだと思います。エッチ90%以上ながら、短編で綺麗にまとめています。
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